運転手さんがバスのエンジンをかけ、マフラーから排気ガスが出始めても
テレサはバスの後ろから動かずに手を振ってくれている。「アディオス!」と言っているのか、テレサが大きく口を開けている。
私もテレサに負けじと(他の乗客がいることも忘れて)「アディオス!また来るからね!!」と大きな声で言うと、
テレサは動き始めたバスを小走りで追いかけてきてくれた。バスの速度はどんどん上がり、すぐにテレサの姿は小さくなってしまった。。。
けれど、大きく手を振るテレサの仕草や最後に交わした
「アディオス!」という声はいつまでも心に残っていた。少ししんみりしつつ、
Bayonaに来る時はぐーぐー寝こけてしまって見そびれていた景色を眺めていた。
これから向かう新たな街への期待と、後に残してきたテレサへの懐かしさ。二つの間で気持ちがいったりきたりしている間に、バスは二度目何事もなく
VIGOのエスタシオン デ アウトブセス(バスターミナル)に到着。
テレサに
「俺が面倒をみるよ!」と請け負ってくれた言葉に嘘はなく、バスを停めると、運転手さんは
タヌ夫さん(キャスターつきリュック)と共に私を
サンティアゴ・デ・コンポステーラ行きのバス乗り場まで案内してくれた。
さすが
キリスト教三大聖地に向かうバス!数時間の国内移動にはもったいないくらい豪勢なバスで、見た目は新しくてピッカピカ。うーんデラックス、と感心して乗り込むと座席は全席指定、窓の上部にある
エアコンの通風孔にはちゃんと開閉ができるフタまでついている!(今まで乗った国内移動のバスでフタがついていることなんてほとんどなかった。そしてラッキーなことに通風孔にフタがついていたとしても
開きっぱなし、もしくは閉じっぱなし状態でフタとしての役目ははたしていなかった・・・)

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