翌日。
夕方に
ナザレを発つバスに乗るので、それまではプライア地区に降りてブラブラしたり、大西洋を見納めしたり。
今日も昨日と変わらず、来るか来ないか分からないお客さんを待ってミニチュアの投網や漁船の模型を並べている老セニョール(おじさん)たちや、行きつけのBar(カフェ風のお店)のセニョールに挨拶をする。
その後は
ナザレに着いた初日に満員御礼で入れなかったレストランに入り、サルディーニャス・アサーダス(鰯の炭火焼)とアローシュ・ドース(お米のプリン)を堪能した。さすがに人気店、鰯は絶妙の焼き加減だし、デザートもくどすぎず、かといってアッサリしすぎず、ちょうどいい甘み。
最後に来られたことはほんとにラッキーだけど、できることなら毎日このお店に通って色々なお料理を食べてみたかった・・・。お腹がいっぱいになって元気は出たけれど、
タヌ夫さん(キャスターつきリュック)を引っ張ってバスターミナルまで歩くのは大儀だなあ・・・とお宿に戻ってビッカ(エスプレッソ)を頂きながらどんよりしていた私を見かねたのか、
ナザレ駅へ客引きに行き、今日も手ぶらで戻ってきたアベルが
「バスターミナルまで連れて行ってあげる」と申し出てくれた。
本当に本当にありがたい申し出。優しい人、他人を思い遣れる人っていいなあ。予想外の『親切』って、ほんとに心にしみる。長い間一人で旅を続けていると、自覚がないまま知らず知らずに心がささくれだっていてキレやすくなるのか、
イタズラをする子供の腕をフォークで突く、というような大人気ない事をしてしまったりするけれど、
他人から受けた親切には素直に感謝できる人間でいたい。そんな事を考えていると、あっという間にバスターミナルに着いてしまった。
車から降りて、アベルの車が今来た道を引き返し、
坂を上って小さくなっていくのを見送ると、
ああまた知ってる人なんて一人もいない土地に行くんだ私は・・・と、少し切なくなった。
いい人たちとお別れするのは寂しいけれど、
ナザレを心の故郷にしてくれたマリアとアベルには感謝の気持ちでいっぱい。
マリアもアベルもいつまでもお元気で!
またいつか泊まりに来るからね。。。
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