耳の中には海水が入ってちゃぷちゃぷするし、髪の毛の間は砂でザリザリ。スネのあたりがヒリヒリするので見てみると、打ち付けられてゴロゴロと転がった時に砂浜の小石や貝殻と擦れたのか、
うっすらと血がにじんだ擦り傷が何本も・・・。あの時に白人のおじさんの事を気にせずにさっさと砂浜に戻っていれば今頃こんなことにはならなかったのに。。。
一瞬の油断が命取りになってしまった。海はいい。
しかし怖い。。。全身打撲と必死で泳いだ疲労、ボロボロになったけれどなんと戻ってこられた安心感とで砂浜に寝転んだまま動けずにしばらくボーっとしていると、私が打ち上げられた砂浜の近くで、
漁船で使う魚捕りの網(らしきもの)の補修をしていた
セニョール(おじさん)たちがわらわらと近寄ってきて、「セニョーラ、大丈夫?!」
「立てるかい?」
と心配して声をかけてきてくれた。甲羅干し中の観光客しかいなかったビーチの、どこにこんなにたくさん地元のセニョールがいたんだろう?と思って顔を上げて周りを見てみると、私が打ち上げられたのは、泳ぎ始める前にTシャツや短パンを脱ぎ捨てた場所からかなり離れた砂浜だった。
こんなに流されてしまったとは。。。改めて言おう。
海は本当に怖い。運よく浜に押し流されて火事場の馬鹿力を出して必死で泳いだから戻って来られたものの、
もし沖に向かって流されたとしたら・・・誰にも知られずに大西洋の藻屑となっていたかもしれない。「海は危ない」
「水が冷たい」
「一人で遠くまで泳ぐのはよくない」と
口々に言いながら、立ち上がって動き出すまで見守っていてくれたセニョールたちにも
「無謀な東洋人だなあ」と思われていたに違いない。

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