崖の上のシティオ地区から、大西洋を見下ろす展望台の塀の
「外」、崖の端にある小さなメモリア礼拝堂。
1182年のとある霧の濃い朝、当時の
ナザレの城主が馬に乗って鹿狩をしていた。
獲物の鹿を追っていると、鹿は不意に姿を消し
(多分崖から海へ落ちたのでしょう。合掌)、城主が乗った馬は
後ろ足だけで崖に踏ん張り、前足の部分は既に宙に浮いた状態に!!城主危うし!!というところで、
聖母マリアが馬と城主の前に現れ、崖から半身落ちかけていた馬は後戻りができて、
城主の命も助かったのですって。
めでたしめでたし。というありがたい
「聖母マリアの奇跡」が起こった場所。もちろん観光スポットの目玉なので、小さな礼拝堂の中は観光客でぎゅうぎゅう詰め。
大きな白人たちの隙間をぬって、大西洋に向かう小さな窓から下を見下ろすと・・・
こっ怖い!!
煙並みに高いところが好きな私でも腰が引けるくらいの高さ・・・。よくこの海を見下ろしながら後ろ足だけで踏ん張れたものだ。ナミの馬なら足がすくんで鹿と一緒に墜落してただろうな。
よほど肝が据わっていたのね、城主の馬。団体さんの波に乗り、続いては
ナザレの民俗博物館
(というよりも資料館級の規模。
建物も普通の人のおうちみたいだった)へ。
ここにはペチコートを何枚も重ねたふんわりスカートをはく
ナザレのセニョーラ(おばさん)たちや、チェックのパンツをはきこなすセニョール(おじさん)の絵や、昔のナザレの写真(タイトルしか知らないファド、
『暗いはしけ』のイメージそのままのさびれた漁村、という雰囲気だった。
100年後にこのうら寂しい漁師町にこんなに観光客が来ようとは・・・)の展示が多数。
更に、お庭には本物の漁船まで展示されていた!
港からここまで、こんなに大きな船を運び上げた人たちに拍手!!
↑
今日もお付き合い頂いてありがとうございます!
人気blogランキングへ ↑こちらもクリックしていただければとっても励みになります。
よろしくお願いしまあす。
スポンサーサイト