周りの人たちの涙と神聖な雰囲気に呑まれ、
異教徒の私がここにいていいのかなあ、とちょっと肩身の狭い思いをしながらついに
「カマリン」という小部屋に到着。ここは玉座の控えの間にあたり、やっとここでマリア像を拝む事ができる。マリア像は特にイベントなどがない時は玉座ではなく、この控えの間にいらっしゃるのだそう。
美々しいマントに身を包んだマリア像にお参りすることができた見学者たちは、
マリア像のマントについた浮き彫りに次々とくちづけをしていく。
すすり泣きながらくちづけをしている人も何人もいる・・・。ああなんだかますますいたたまれなくなってきた。。。私の番が近づくにつれ、やはり異教徒(仏教徒)がキリスト教徒のフリをするのはどうかと思うなあ・・・キスするべきかスルーするべきか?と内心焦っていると、見学者たちを見守っている修道士さんと目が合った。
すると、その人は私を見て
ゆっくりとうなずいてくれた。
「あなたもくちづけをしていいんですよ」と言われたような気がしたので、
よし!と心を決めて前の人に続いて、私もマリア像のマントにくちづけをさせて頂いた。
私を含めて、ここにお参りをした人もしていない人も誰もが幸せに過ごせますように。。。修道院の見学ツアーもこれで終了。
マリア像へのお参りを済ませた人たちは、
みんなとても穏やかな顔をしていた。私もこの人たちのように、何かを成し遂げたような清々しい顔になっていれば嬉しいんだけど。。。まだまだそんな境地には達していないなあ。でも厚い城壁に囲まれた要塞のような
グアダルーペ修道院の中で、心の底から
マリア様を信じている人たちの流す涙に触れて
ドロドロしがちな私の気持ちも少し洗われたような気がする。修道院見学の延長のような気持ちでナナメ向かいにある
パラドール(スペイン国営ホテル)
へ行き、フロントのセニョール(おじさん)に
「見学させて下さい」とお願いするとさすがは元巡礼者の為の宿舎。快くOKを出してくれたので、ロビーやパティオをウロウロしてから、予想外に安かった宿泊費のおかげで浮いた予算で、
パラドール内で軽く飲み物を頂いた。
(予算オーバーになるので「軽くお食事」はできなかった。残念!)
↑
今日もお付き合い頂いてありがとうございます!
人気blogランキングへ ↑こちらもクリックしていただければとっても励みになります。
よろしくお願いしまあす。
スポンサーサイト