オラリオ(時刻表)よりも一時間も早く出航したフェリーは、数少ないお客を乗せて
地中海をぐんぐん進んでいく。
寝室なしのシート席のチケットなので、
自分の席の周りに(暴力的だとかちょっと目を離したら何かしら盗られそうだとか、そういう色々な意味で)コワそうなお客さんがいなければいいのになあ・・・と思いつつ席の場所を確認しに行くと、私の斜め前の席にはコテコテの大阪弁を話すおっちゃんとおばあちゃんが。
なぜここで大阪弁が・・・
マヨルカ島じゃなく、大阪港から
淡路島に行くフェリーに乗った気分。
幸いなことに(?)おっちゃんもおばあちゃんも、私の事を真っ黒に日焼けした国籍不明の東洋人と思ったらしく(何度か
『フイリッピン』というのが聞こえてきたので、多分フィリピーナと思われているんだろうな)、話しかけてこないのでこちらも敢えて話しかけずにいたけれど・・・
マヨルカ島って若者のナイトライフが楽しい島じゃないの?
あのおっちゃんとおばあちゃんの目的って一体・・・?? ナゾの目的のおっちゃんとおばあちゃんはさておき、シート席は予想以上にいい感じ。クッションも結構ふかふかしてるし(さすがにフラットにはならないけど)、ちゃんとしたリクライニングシートだし、見やすい位置にTVもあるし。
これで往復1万円ならかなりおトク感があると思う。
出航してしばらくすると、大阪弁のおっちゃんとおばあちゃん以外にもどんどんお客さんがやってきて、シーンとして寂しい、ということも賑やか過ぎてイライラする、というとこともなく、適度なザワザワ感が眠気を誘う。
そういえばフェリーに乗るのも久しぶり。モロッコから
スペインに戻って来た時以来だなあ・・・。
モロッコ、懐かしいなあ。サハラ砂漠で見た満天の星と大きな朝日、ラクダおじさんが作ってくれたお料理。。。メディナ(旧市街)をウロつく時言われ続けたコニチハハポン!って声すら今ではいい思い出だわ。
タジン(モロッコの煮込み料理)が出来上がったよ!さあどうぞ!とラクダおじさんに勧められて
「わーい、いただきまーす!!」とタジン鍋のフタを開けたその瞬間に目が覚めた・・・。
夢かよ!あと30秒でいいから寝ていたかった。。。タジン~!!! 昔、ホットチョコレートを飲む寸前に目が覚めたこともあったような。。あの時もかなり残念だったけど、今回は
『悔しい』の域に達していた。久しぶりの
タジンだったのに・・・。

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