なんとなく行きたい村が決まった所でおなかもすいたので、Barのセニョーラ(おばさん)に
「ガスパチョ食べたい。私どこに行く?」と知ってる単語並べて文法も時制も全く無視して聞いてみたところ、「ここらへんじゃなくてアルハンブラ宮殿へ行くゴメレス坂の近くにおいしいお店があるから、そこに行けば?地図書いてあげるから(多分)」って答えてくれたので、ちょっと遠いけど行ってみることにした。
女一人でも入れるようなお店だといいけど・・・と思いながらセニョーラの書いてくれた地図に従って歩くと、THE 定食屋みたいなお店。
店内は・・・旅行客っぽい人はちらほらいるけど、白人ばっか。ちょっと気後れしてお店の前を3回くらい通り過ぎながら、店内をチラ見してたら店員さんかお客さんか分からないセニョール(おっちゃん)に
「さあさあ入って入って!この席に座って!」みたいに引っ張り込まれて、あららと思う間もなく地元のセニョールたちと同席することになった。
「ぶ、ぶえなすのーちぇす(こ、こんばんは)」と緊張しつつセニョールたちに挨拶すると、
「まだノーチェス(夜)じゃないよ~!」ってな感じでまずひと笑いされる。しまった、まだ「ブエナス タルデス(お昼以降につかう挨拶。こんにちはとこんばんはを兼用できる)」でよかったのか。。。
でもひと笑いされて緊張も解けたし、セニョールたちもなんだかんだと世話を焼いてくれて、ガスパチョの正しい飲み方(一緒に出てくるお野菜をガスパチョの中に入れて、食べるスープみたいにして頂く)を教えてくれたり、ワインおごってくれたり。一人のセニョールにいつまでここにいる?って聞かれたから、「今日まで。明日は別の村に移動する」って答えたら、
「俺の息子をここに連れてくるから、今すぐ結婚してずーっとアンダルシアに住め!(多分)」って言われちゃった。同じことをイタリアのカターニアでも言われたなあ。。。カターニアのパーパとラウラ、元気かなあ・・・
あたりが薄暗くなってきたので、まだまだ楽しい食事を続けるセニョールたちとさよならし、アルハンブラのライトアップを見るために、本日2度目のアルバイシン、サン・ニコラス広場へ向かうことにした。
21:00過ぎにサン・ニコラス広場に着いた時には、アンダルシア宮殿の背景ともいえるシエラ・ネバダ(アメリカにも同じ地名があるね。紛らわしい!)の山々の方角は夜なのに、逆方向に広がるベガ(沃野)はまだまだ空もピンク色で、ライトアップされてるのもアルハンブラ宮殿だけ(建物のみ、という意味)で、愛想も風情もない。グラナダの夜景ってこんなもの~??と少しガッカリしていたら、地元の子供たち(中学生くらいかな)が私に興味を持ったのかわらわらと5・6人寄ってきて、「日本人か?中国人か?中国からスペインまでヒコーキでどれくらいかかる?旅行か?学生か?(全て多分)」と矢継ぎ早の質問攻めにあってしまった。
「私は日本人(の女性)です、中国人(の女性)ではありません。」と頑張ってスペイン語で答えたら、子供たちはヒートアップして、更に早口で色々とまくしたてる。ああもう一言も聞き取れない・・・
「イタリア語とスペイン語は似てるからそのうち話せるようになるかも」なんて考えてた自分の甘さが悲しかった。
わーわー騒ぎながら私の周りにいた子供たちも、22:00前くらいには口々に「アディオス(さようなら)!」と言いながらおうちに帰っていた。ふう、これで落ち着いてアルハンブラの夜景が堪能できる・・・。

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