バル・キルマーの映画が終わる頃には、バスはカンタブリア山脈を越えた模様。
相変わらず雲は厚いけれど、霧はもう本当にすっかり晴れていた。元々の自分の席に戻ると、
お隣の席のおばあちゃんは引き続きお昼寝中だった。
座席もあまりリクライニングしないし、エアコンの冷房も効きすぎるくらいにひんやりしているこのバスでこんなに本気で寝てしまって・・・
おばあちゃん、目が覚めたら体の節々が痛んだり風邪をひいたりしないか、ちょっと心配。ふと目を外に向けると、バスの窓から見える景色が、カンタブリア山脈の北と南で全く違うことに気付いた。
ガリシア地方にいる時は、
見渡す限り海、もしくは緑の濃い山々だったのに、山脈を越えると、
ラ・マンチャ地方を髣髴とさせるような
「枯れた」景色が広がっていた。
久しぶりに地平線を目にすると、
「大クリプターナ」という言葉を思い出した。
今さっきまで目に入るものと言えば木ばかりだったのに、いつの間にか木なんて1本もなくなっているなんてねえ。。。雨はあがったものの、厚い雨雲は相変わらず空を覆っている。地平線のあたりは雨雲と普通の白い雲が上下の二層を成していて、
どんよりとした灰色、薄い白、土の茶色と地味な3色に分かれた景色が延々と続いている。そのところどころで厚い雨雲が途切れた部分があり、
雲の切れ間から覗く青空は
いつも見ているよりももっともっと青いような気がする。
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