おいしいマリスコス(魚介類)とリベイロ、気さくで楽しい巡礼者たちとのお喋りに満足し、今日のお宿、フィニステレ一親切なSご夫妻のお宅に上機嫌で戻る。
ご主人と奥さんは二人仲良くお食事中だったので、邪魔にならないように
「ただいま帰りました」と声をかけ、ゲストルームに引き上げようとすると、癒し系の奥さんが
「食事は済んだの?一緒に食べましょうよ」と声をかけてくれた。
無料のお宿だけじゃなく、食事の心配までしてくれるなんて。
どこまでいい人なの!ありがとうございます!でも町のリストランテでペルセベス(亀の手)やガンバス(しばえび)をお腹いっぱい食べたから結構です、と返事をすると、
「お腹いっぱいでも少しくらいなら飲めるでしょう?」と、エスプレッソをいれてくれた。ちょうど食後のコーヒーを飲みたかったので大喜びでおいしく頂いた。
癒し系の奥さんと、その奥さんの話すことにうんうん、と相槌をうったり、落ち着いた声で時々何かを話しかけ、その言葉を聞いて楽しそうに笑う奥さんを優しい目で見ているご主人。穏やかなこのご夫婦を見ていると、
なんだかスペイン人のお宅にいるような気がしない。親戚の家に泊まりにきたような感覚。初めて来たのになんだか懐かしくて安心できるのは・・
ナザレで長逗留したアベルとマリアの家と同じ雰囲気がするからだ!この日の夜はアベルとマリアのこと、そして
ナザレのメルカド(市場)で仲良くなったセニョーラ(おばさん)のこと、そして
「ナザレに35泊した」と宿帳に書き残していた見知らぬ旅人のことまで思い出しながら、
穏やかな気持ちで熟睡できた。
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