文字色「De nada. Bendiga Dios a usted(どういたしまして。あなたたちに神の祝福を)!」と返事をすると、先頭のおじさんはもちろん、後に続く人たちも、にっこり笑って手を上げてくれたり、
「ありがとう」と言ってくれたり、
「サンティアゴまであと少しよ、頑張って!」と声をかけてくれたり・・・。
少しの思いやりで他人とこんなに簡単に気持ちのやり取りができるのだなあ。
やっぱり(たった5kmだけれど)巡礼路を歩くことにしてよかった。お馬に乗った
巡礼者たちを見送り、
巡礼者のグループに吸収されたり脱落して一人になったりしながら歩きつづけ、
いよいよサンティアゴ・デ・コンポステーラに近づいてきた。
1歩進むごとにこちらにズンズンとこちらに迫ってくるように見えるカテドラルは、「Monte do Gozo(喜びの丘)」から遠く仰ぎ見たものとも、毎日目の前で見上げている立派な建物とも違う気がする。
「よくここまで来たね。さあ、もう少しだよ」とカテドラルが励ましてくれているみたい。
ほんの少し巡礼路を辿っただけの私でさえこんな気持ちになるんだから、何ヶ月もかけて歩いてきた人たちはどれほど心強かったことだろう。思わず小走りになって進むと、お父さん・お母さん・7〜8歳くらいの女の子の3人連れの
巡礼者たちに追いついた。
まさかこの女の子は800kmも歩き通してきていないだろうな、と思いつつ、女の子のペースに合わせてゆっくりと歩く3人連れを追い越す時に何気なく
「Hola!Bendiga Dios a usted(あなたたちに神の祝福を)!」と声をかけてみた。
お父さんとお母さんは
いきなり東洋人に声をかけられて少し驚いた表情をしたけれど、2人の間を歩いていた女の子は
「
Bonjour!(多分)」と私の目を見て返事をしてくれた。
まあなんてお利口!!Bonjour!って言ってくれたってことはフランス人のご家族かな?
なんの不安も不幸もなさそうな親子に見えるのに、あんなに小さな子を連れて巡礼の旅に出るなんて。。。
よほど信心深いご両親なんだろうな。
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