私の周りには他人を押しのけてまで
「王」になりたい人はいなかったらしく、みんなそれぞれのんびりしたペースで喜びの丘を登り続けた。
「頑張って!」と周りの人たちと励ましあいながら、開けた草原のような丘の頂上に到着した。
思っていたよりも遥かに広々としている頂上には、教皇の後姿(?)と巡礼者の目印のホタテの貝殻、馬の蹄鉄(玉座かも・・・)をモチーフにした絵を台座にした
大きなオブジェがあった。
立派なオブジェは
巡礼路もあと少し!頑張れ!と
励ましてくれているみたい。
オブジェの前で立ちつくす人もいれば、元気いっぱいで楽しそうに写真を撮っている人もいる。自転車を押しているひともいるし、車椅子に乗った人もいる。清々しい笑顔の人も、感激のあまり泣きそうな人もいるけれど、
どの人の表情も輝いている。何にも遮られることなく、
サンティアゴ・デ・コンポステーラのカテドラルと3つの塔の全容が見えると、
丘の頂上を目指して歩いていた人たちが
カテドラルを見て息を飲む気配がハッキリと分かる。
今までの道程を振り返り、万感胸に迫る思いなのだろう。
これまでも何十万人の巡礼者たちが息をつめてこの場所からカテドラルを見つめたんだろうな・・・。
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