お隣に言葉が通じるイタリア人のシニョーラ(おばさん)が座ってくれたので、
今からなんのイベントが始まるの?と質問すると、
12時から巡礼者の為のミサが始まるのよ、と教えてくれた。
普通の「ミサ」でも
「すみません、異教徒なのにご一緒させて頂いて」って感じで肩身が狭いのに、
「巡礼者の為の」なんて枕詞までついてるよ・・・。私は巡礼者じゃなく、スペインの他の町からバスに乗ってサンティアゴ・デ・コンポステーラに来たんだけど、席に着いていてもいいのかな?と聞くと、シニョーラは
「席もたくさん空いているし、気にしなくてもいいわよ!!」と言ってくれた。少しだけ気は楽になったけれど、
本当にいいのかなあ。満席になったら席を立とうと決め、そのまま小声でシニョーラと
フィレンツェの思い出やお互いの
スペインの印象について歓談することしばし。
12時になると厳かなパイプオルガンの音色と共にミサが始まった。
慌てて周りを見渡すと、カテドラルの座席にはまだ少し空席があったのでそのままミサに参加させてもらうことにした。ひょっとしてひょっとすると、昨日カテドラルの付属博物館で見たボタフメイロ(大きな香炉)が、天井からミサの参加者の頭上に吊り下げられるかもしれない、
そして屈強な男性たちが所狭しとボタフメイロを振りまく、場内をいい香りのする煙で充満させる・・・という
ダイナミックかつドラマチックなシーンが見られるかもしれない!!と期待していたけれど、残念ながら
「巡礼者の為のミサ」はカテドラルにとっては重要な行事ではないようで、煙を噴き出す巨大な香炉は登場しなかった。
残念。

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