ソアーレス・ドス・レイス国立美術館を出て、旅のお供にと食べなれた
ポルトガルのお菓子、ディシュコ(表面にキャラメルコーティングをしているパイ)、ケイジャーダ(チーズタルト)、パオン・デ・ロー(中味がとろりとした焼き菓子)などなどをたくさん買い込み、久しぶりの国際列車に乗り込んだ。
15:08に
アズレージョ(絵つきタイル)の装飾が見事なサンベント駅を出発する列車は、
「これが国際列車?!」と疑いたくなる。くすんだ色合いの外観といい、使い込んだ座席の風情といい
THE ローカル線の列車。
発車寸前に
ポルトガルでは初めての
「日本人女性おひとりさま」の観光客に出会った。彼女も同じ車両に乗り込んだので、
タイミングを見計らって話しかけようかな?と思ったものの、彼女は次から次へとガイドブックを読んでいて、全くスキがない。
私がお菓子を食べながらチラ見をして確認しただけでも、「
地球の歩き方 ポルトガル」「
個人旅行 ポルトガル」「個人旅行
スペイン」「
ミシュランガイド」(←これはどこの国のものか判別不能)を読み耽っている。
服装や持ち物も私のような
「短パンTシャツ・キャスターつきリュック」という、分かりやすい節約旅行者風ではなく、
なんだか
こぎれいなフレアースカートなどをお召しだったのでちょっと壁を感じて声を掛けそびれてしまった。
久しぶりに電話じゃなく、直接日本語で話せるチャンスだったのに。
勇気のない私め。おひとりさまに話しかけるのは諦め、過ぎ去っていく車窓からの眺めに集中することにした。
進行方向に向かって左手には飽きることなく眺めた
大西洋が広がる。右手は山の緑が濃くて、なだらかな丘に小さな家がポツポツと建っているのが絵本の挿し絵のよう。
これで見納め・・・と思うせいか、今日のポルトガルはいつにも増してキレイに見える。
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