五感の階段をクリアすると、
「三徳の階段」の始まり。
この階段にももちろん区切り(踊り場)ごとに泉があり、信仰の泉・希望の泉・博愛の泉と名づけられている。(
五感の階段に比べると泉の彫刻はいたってノーマルであまり印象に残らない)
私は普通に立った姿勢で歩いて登ってきたけれど、
ふと周りをみると、
何人もの人が膝で階段を登ってきている。その人たちと、五体投地をしながら少しずつ少しずつ聖地に向かって進む、仏教徒の巡礼者の姿と重なった。私が泉の彫刻を見てクスクス笑ったり、礼拝堂に寄り道をしながら気楽に登ってきた階段が、
熱心なキリスト者にとっては「聖地に続く聖なる道のり」なのだなあ。。。何も知らない異教徒がドカドカとやってきてごめんなさい。ボン・ジェズス教会への250段の階段にある最後の踊り場、モーゼス広場は素晴らしいお庭で、ここから見下ろす景色は緑がいっぱいで
シントラに戻ってきたような気分になった。
ポルトからかなり内陸に向かってやってきたと思っていたので、丘の頂上から大西洋が見えた時には予想外の風景に感動。
ナザレから毎日眺めた海と、緑の山脈を挟んで遠くに見える海。
この海に沿うようにして、ポルトガルを北上してきたんだなあ。ここに来るまでに登ってきた白壁の階段や、コインブラで黒いマントを身に着けた学生さんたち、私と同じ高さで
リスボンの街を見下ろしていた月、ドアマン風のセニョール(おじさん)が不意に歌い始めて大いに盛り上がった
ファドレストラン、緑の海に浮かぶ黄色い島みたいだったペーナ宮殿、風に吹かれて寒くても立ち去りがたかった
ロカ岬、そしてまるで自宅にいるみたいにくつろげた
ナザレのマリアとアベルのおうち・・・
ポルトガルからもらったたくさんの思い出が一気に心から溢れてきた。
楽しい素敵な思い出をありがとう、ポルトガル。
穏やかで優しい人や町に出会えたことが本当に本当に嬉しかった。
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