砂まみれのボロ雑巾のような格好でTシャツと短パンを身につけ、とぼとぼと階段を上り途中の公園のベンチで小休憩をとり、
まさにほうほうのテイでお宿に戻った私を見るなり、
マリアは
「あらまあ!!!」と驚き、しばらく絶句していた。
「海で泳いでいたら水が冷たくて波が大きくて・・・(波が高い、というポルトガル語を知らないので『大きい』で代用)」と説明しようとすると、マリアは
「そんなことより早くシャワーを浴びなさい!脚もケガしてるじゃないの!!(多分)」と大騒ぎをしながら、シャワールームに連れて行ってくれた。
お部屋同様、
ものすごおおおくきれいに掃除が行き届いているシャワールームを砂でザリザリにするのは申し訳ないけれど、熱いお湯を頭から浴びて全身に張り付いていた砂を流しはじめると、
やっと人心地がついた。体に続き、髪の毛も洗おうしてうつむき、シャワーの水量を強めると、
髪に絡まっていた砂がおもしろいくらい大量に足元に落ちてくる。大西洋の波にいかに激しく翻弄されたかの証だ、
この砂とスネの傷は。サッパリした気分でシャワールームを出ると、マリアは
「さあ食べて!!」と言いながら温かい
野菜スープを準備してくれていた。
わーソーパ・デ・レグーメスだね!!と大喜びで頂く事にした。
私が
スープを飲み干すと、今度はマリアは
「足の傷を見せなさい(多分)」と少し厳しい顔つきになった。
言葉が難しくてよく分からないけれど、
「水や砂の中にはたくさんバイキンがいるからこんなに傷を作るような事をしてはダメよ!」という注意を受けたあと、マリアは
消毒薬っぽいビンとティッシュを手渡してくれた。
おもむろにティッシュに
消毒液っぽいものを数滴たらし、それで傷口を押さえると・・・
いてーーーー!!!!
この沁み方、尋常じゃないっ!これほんとに消毒薬?!!!
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