メルカド(市場)の中で、そろそろ店じまいを始めていたセニョーラ(おばさん)たちが
「どうしたの?」
「ポルトガル語を話す中国人がいるの?」などと言いつつパラパラと集まってきたので、
リスボンのお宿でクラウディオやクラウディアに教えてもらった
ポルトガル語を試すチャンス!とばかりに
「私は今日リスボンからナザレに来ました」だの
「ロカ岬に行きました」だの
「ナザレはいいところですね」だの、思いつく
ポルトガル語を披露すると、そのたびにセニョーラたちは
「すごいわ!」と褒めてくれる。
調子にのって
「Tem algo doce?」と言うと、集まったセニョーラたちがいっせいに笑いだした。
・・・あ・・・お菓子屋さんの目の前で「何か甘いものはありますか?」って言ってしまった・・・。「doceならここにたくさんあるわよ!!」
「さっきディシュコを食べたのに!まだ食べたいの?」と、お菓子屋さんのセニョーラはディシュコと、私の好きな
ケイジャーダ(チーズタルト)やタルタ・デ・フルータ(フルーツタルト)など、おいしそうなお菓子をいくつか袋に詰めて手渡してくれた。
そんなつもりじゃなかったんだけど・・・でもまあいいや。
「いくらですか?」と聞くと、
「売れ残りだからお金はいらないわよ!」とニコニコ笑って、金を受け取ろうとしないセニョーラと、
「また明日も来なさいね!」「明日は私のお店の前で
『Tem algo fruta?(何か果物はありますか?)』って言ってね!」(←もちろん果物屋さんのセニョーラの発言)と、笑いながら見送ってくれたセニョーラたち。
セニョール(おじさん)たちがフレンドリーな町は今までいくつもあったけれど、
セニョーラたちにこんなに簡単に受け入れてもらえた町って、ここが初めてかも。。。
25日間もナザレに滞在し続けた旅人の気持ちが、早速分かってきた気がする。
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