お隣さんたちと和やかな雰囲気を楽しんでいるうちに、
女性と男性の歌い手さん
(なぜか2人とも小太り)が登場。
男性は黒いマントのようなものを着て、女性は黒いストールのようなものをゆったりと体に巻きつけている。
演奏は普通の
ギターと、
マンドリンのような、本体の部分がコロンと丸い弦楽器の2種類。
実は
「ファド」というと
♪暗いはしけ しか知らない(しかもこの曲もタイトルしか知らない・・・)という、知識としてはほぼ白紙の状態で、ただ
「ポルトガルの民謡」とか
「フォークロアの楽曲」「日本でいうところの演歌」「哀愁」と、重いイメージだけが先行していた。
なので、
結構暗くて辛気臭いものなんだろうな〜・・・と、漠然と想像していたけれど、コレが全くイメージと違う!!もちろん
ファドの中には暗い楽曲もあるとは思うけれど、
「哀調」「郷愁」「やるせなさ」という言葉からは程遠い、陽気な曲の連続!お客さんもノリノリで自分の好きな曲の時には楽しそうに歌ったり手拍子を打ったり。
更に盛り上がってくると踊り始める人も・・・(ワインをごちそうしてくれたご夫婦ももちろん楽しげに踊ってらした)。
行ったことはないけれど、「歌声喫茶」ってこんな雰囲気なんじゃないかな?日本ではそこそこの年齢のセニョール(おじさん)やセニョーラ(おばさん)が、ニコニコして楽しそうに歌ったり踊ったりすることを見る機会があまりないから、
ファドを聴くのもいいけれど、
無邪気に笑うセニョールたちを見ているのもまた楽しい。食事をしているお客が多いせいか、曲の流れとは全く関係なくお店の照明が約15分間隔で点いたり消えたりして、
少し落ち着かないけれどこのざっくばらんな雰囲気もまたご愛嬌。そんな和やかなショーの最中のこと。駅員さんみたいな服装で、A Severaのドアマンをしていたセニョールも実は歌い手さんの一人だったようで、そのセニョールが
突然ドアを開け、いかにも
「私、飛び入りです」みたいな顔をして
ファドを歌い始めるという楽しい演出も!
このセニョールの声がまた
素晴らしくよく響く声で、
私も他のお客さんたちも「わーー!!」と喜んで、大きな拍手をおくった。
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