アニス酒の水割りを苦労して飲み干し、愛想のいいフロントのセニョール(おじさん)にグラシアス!とお礼を言って
パラドール(スペイン国営ホテル)を後にした。
そんなに規模は大きくないけれど、落ち着いていて、いい感じのパラドールだったなあ。。。 続いてはマヨール広場から(どこへ行くにもここを通らないといけないとは・・・
ほんとに名実共にチンチョンのセントロ(中心地)である)丘を登ってパロキアル教会に向かい、
ゴヤの「聖母昇天」を見学させてもらうことにする。
カテドラルというほどの規模ではなく、地域の人たちが集ってお祈りをするための教会らしく、装飾もステンドグラスも決して華々しくはない。
その分落ち着いた雰囲気で『悩める子羊』たちの為のもの、という感じ。
日本のお寺でもそうだけれど、
建物が大きく立派になるにつれて「お祈りをするところ」というよりも「見学するところ」というものになってしまって、素晴らしい仏像やキリスト像を見ても「わっ、すごい!」と驚くもののありがたみはあまり感じない。立派な施設を維持するための必要経費とはいえ、お寺や教会が大きくなればなるほど拝観料だってバカにならない金額になるし。。。
パロキアル教会の外観は
「これが教会?」といぶかしく思うくらいに特徴がなく、窓枠にはステンドグラスもない。入り口は木の扉で、施錠もされていなかったので「お邪魔しまーす」とつぶやいて中に入らせてもらう。
白人の観光客らしき人たちが3人、祭壇に向かって熱心にお祈りをしているので、邪魔にならないように座席に腰をかけて、教会の中に漂う静謐な空気に包まれることしばし。3人の観光客のお祈りが終わった頃、神父さんらしき人が登場して
「こちらへ」というように3人を手招きし、教会の後ろの方の座席に腰掛けている私にも気づいてくれてにっこり笑って下さった。
「あなたも一緒に来なさい」と言われたような気がしたので、厚かましくついていくと、目隠しのためのカーテンに隠れていた「聖母昇天」を披露してくれた!
ゴヤといえば「裸」or「着衣」のマハ、もしくは「わが子を食らうサトゥルヌス」

のイメージなので、
セクシーかつおどろおどろしい画風の絵を想像していたけれど、さすがに絵のテーマがテーマだけに、優しいタッチと繊細な色使い。他の観光客と一緒にしばし絵を眺め、神父さんの話すとってもありがたい話(多分。なんとなく聖書の一節についてお話されていたような雰囲気)を聞かせて頂きつつ、
心が洗われるようなひと時を過ごしたのだった。。。
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