ビルバオ出身のご夫婦もパラドール(
スペイン国営ホテル)のレストランの人たちも私のカジュアルすぎる服装を気にしていない(
ってフリをしてくれてたのかも。他のお客さんはみんなリゾート風だけどオシャレな格好してたもん)ようなので、ご主人が決めた席に着き、なんだかよく分からないけどワインで乾杯。
さっきまでウソ寝してたのに・・・レストランで乾杯してるよ、私!!と思うと今の状況が信じられない、という気持ちが抑えきれず、だんだん「どーなってるのコレ??」という感情がむくむくと湧いてきて、ついにご主人が選んでくれた白ワインを飲みながらニヤニヤし始めてしまった。
Tシャツに短パンでワイングラスを片手にニヤつく東洋人・・・
客観的に見るとさぞ怪しかろうと思うけど、
ビルバオ出身のご夫婦はあくまで紳士淑女という雰囲気で、クルマの中で私のお腹が鳴ったことには全く触れずに、
「何か食べたいものは?」なんて聞いてくれる。
スペインで親切な人にはたくさん出会ったけど、このご夫婦くらい物静かでかつ親切な人たちは初めてかも。。。(
今まで出会った親切な人たちは大抵騒々しい、というと失礼な感じがするなあ。明るいというかおしゃべり好きというか、なんというかとっても賑やかしい人たちばかりだった)そしてそんな親切なご夫婦が
「バレンシア名物のパエリャを注文しようか?」なんて話しているのに、
「パエリャは今日のお昼にアルブフェラ湖のレストランで食べたから
別のお米料理にして下さい」と遠慮なく言ってしまう私の厚かましさよ。。。
えらい東洋人と出会っちゃったなあ、なんて思われてたりして。(結局物静かなご夫婦は私のリクエストを快くきいてくれて、パエリャの代わりにアロス・ア・バンダというお米料理を注文してくれた。これは魚介類の出汁でお米を炊き、出汁をとった魚介類は別のお皿にとってにんにくソースをつけながら食べる。パエリャとはまた違ったお米の味わいでとっても美味)
お昼に大量のパエリャを食べたとは思えないほどの食欲を発揮して、次々に出てくるお料理をもりもり食べていると、乾杯の後も二人でワインを飲んでいたご夫婦もお酒がまわって少しお喋りになったようで、やっと
「これからどこに行くの?」とか、
「今まで行った国でよかったのはどこ?」なんて感じで会話が盛り上がってきた。
なのでここぞとばかりに
グダニスク(グダンスク)でサイフをスラれて困ったこと、モロッコで見たサハラ砂漠のこと、コルドバで毎晩フラメンコ教室に通っていたことなどなど、思いつくままに今までの思い出を話すと、物静かなご夫婦もウンウンとうなずいたり、
「それで?」と話の続きを促してくれたりと楽しんでくれている様子。あーよかった。一人なら黙ってゴハン食べてても気にならないけど(一人でベラベラしゃべりながらゴハンっていうのも気持ち悪いし)
誰かと一緒ならワイワイ楽しく食べた方がお料理もおいしく感じるもの。
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