そんな私のモヤモヤを伝えられるほど
スペイン語も達者ではないので、
ビルバオ出身のご夫婦と私が乗った車の中は、
例えるならば・・・マンガなら
『シーーーン』と描かれそうな静けさ。
一応自己紹介くらいはできるので名前と出身地、今までどんな国を旅してきたかをかいつまんで説明すると、後は何も話す事がなくなり、またしても車内は無音。。。
タダでバレンシアまで送ってもらえるのはありがたいけど、気詰まりだなあ、と思いながらぼーっと景色を見ていると、
『ぐううう~』と、ちょっとビックリするくらい大きな音でお腹の虫がないた。
お昼にあんなにガッツリ食べたのにどうして?しかもこんな「超」がつくほど静かな車内で!!しかもビルバオ出身のご夫婦、「すごい音だな~!!」って感じで笑ってくれれば私も「すっすみませーーん!!」って明るく返せるのに、あんなに大きな音が聞こえてないはずはないのに何のリアクションもなく・・・ものすごく恥ずかしい思いをしながら
「すみません・・・」と小さな声で謝っても返事はなく、またしても車内は無音状態。もうどうしていいか分からないので
ウソ寝でもしておけと思って目を閉じていると、運転してくれているダンナさんが助手席の奥さんに何か話しかけている。
「不調法な東洋人だね」とかなんとか言われてるのかな~、と思いながらもウソ寝のはずがいつの間にか本気で眠くなり、うつらうつらしていると助手席の奥さんが
「起きて!」と(小さな)声で言っているのが聞こえた。
あら、もう
バレンシアに戻ってきたの??と思ったら、クルマが泊まったのは昨日私が
「宿泊客じゃないけど見学できる?」とフロントで尋ねて
「NO!」と軽くいなされた、エル・サレール(
スペイン国営ホテル)のパラドール前・・・。
あれ?バレンシアまで帰るんじゃなかったの??と思っていると、
ビルバオ出身のご夫婦はクルマを降りてホテルのフロントへ。フロントマンとにこやかに談笑した後、奥さんが私を手招きして連れて行ってくれたのは。。。
パラドールの中にあるレストラン!!さっきのお腹の虫の音を気にしてくれてたんだわ。
なんて気が利くご夫婦。。。でも、こんな短パンTシャツの見るからに風来坊っぽい格好のお客って私だけなんだけど・・・
こんな事になるって分かってたらコスタ・デル・ソルのフリーマーケットで買った一張羅の黒いワンピースを着てくればよかったっ!!
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