気ままに暮らす旅好き・離島好き・変身写真好きなはてるまの身辺雑記です。
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ビルバオ出身のご夫婦もパラドール(スペイン国営ホテル)のレストランの人たちも私のカジュアルすぎる服装を気にしていない(ってフリをしてくれてたのかも。他のお客さんはみんなリゾート風だけどオシャレな格好してたもん)ようなので、ご主人が決めた席に着き、なんだかよく分からないけどワインで乾杯。

さっきまでウソ寝してたのに・・・レストランで乾杯してるよ、私!!と思うと今の状況が信じられない、という気持ちが抑えきれず、だんだん「どーなってるのコレ??」という感情がむくむくと湧いてきて、ついにご主人が選んでくれた白ワインを飲みながらニヤニヤし始めてしまった。

Tシャツに短パンでワイングラスを片手にニヤつく東洋人・・・客観的に見るとさぞ怪しかろうと思うけど、ビルバオ出身のご夫婦はあくまで紳士淑女という雰囲気で、クルマの中で私のお腹が鳴ったことには全く触れずに、

「何か食べたいものは?」なんて聞いてくれる。スペインで親切な人にはたくさん出会ったけど、このご夫婦くらい物静かでかつ親切な人たちは初めてかも。。。(今まで出会った親切な人たちは大抵騒々しい、というと失礼な感じがするなあ。明るいというかおしゃべり好きというか、なんというかとっても賑やかしい人たちばかりだった)そしてそんな親切なご夫婦が「バレンシア名物のパエリャを注文しようか?」なんて話しているのに、

「パエリャは今日のお昼にアルブフェラ湖のレストランで食べたから

別のお米料理にして下さい
と遠慮なく言ってしまう私の厚かましさよ。。。えらい東洋人と出会っちゃったなあ、なんて思われてたりして。(結局物静かなご夫婦は私のリクエストを快くきいてくれて、パエリャの代わりにアロス・ア・バンダというお米料理を注文してくれた。これは魚介類の出汁でお米を炊き、出汁をとった魚介類は別のお皿にとってにんにくソースをつけながら食べる。パエリャとはまた違ったお米の味わいでとっても美味)

 お昼に大量のパエリャを食べたとは思えないほどの食欲を発揮して、次々に出てくるお料理をもりもり食べていると、乾杯の後も二人でワインを飲んでいたご夫婦もお酒がまわって少しお喋りになったようで、やっと「これからどこに行くの?」とか、「今まで行った国でよかったのはどこ?」なんて感じで会話が盛り上がってきた。

 なのでここぞとばかりにグダニスク(グダンスク)でサイフをスラれて困ったこと、モロッコで見たサハラ砂漠のこと、コルドバで毎晩フラメンコ教室に通っていたことなどなど、思いつくままに今までの思い出を話すと、物静かなご夫婦もウンウンとうなずいたり、「それで?」と話の続きを促してくれたりと楽しんでくれている様子。あーよかった。一人なら黙ってゴハン食べてても気にならないけど(一人でベラベラしゃべりながらゴハンっていうのも気持ち悪いし)誰かと一緒ならワイワイ楽しく食べた方がお料理もおいしく感じるもの。


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そんな私のモヤモヤを伝えられるほどスペイン語も達者ではないので、ビルバオ出身のご夫婦と私が乗った車の中は、

例えるならば・・・マンガなら『シーーーン』と描かれそうな静けさ。
一応自己紹介くらいはできるので名前と出身地、今までどんな国を旅してきたかをかいつまんで説明すると、後は何も話す事がなくなり、またしても車内は無音。。。タダでバレンシアまで送ってもらえるのはありがたいけど、気詰まりだなあ、と思いながらぼーっと景色を見ていると、

『ぐううう〜』
と、ちょっとビックリするくらい大きな音でお腹の虫がないた。
お昼にあんなにガッツリ食べたのにどうして?しかもこんな「超」がつくほど静かな車内で!!しかもビルバオ出身のご夫婦、「すごい音だな〜!!」って感じで笑ってくれれば私も「すっすみませーーん!!」って明るく返せるのに、あんなに大きな音が聞こえてないはずはないのに何のリアクションもなく・・・

ものすごく恥ずかしい思いをしながら「すみません・・・」と小さな声で謝っても返事はなく、またしても車内は無音状態。もうどうしていいか分からないのでウソ寝でもしておけと思って目を閉じていると、運転してくれているダンナさんが助手席の奥さんに何か話しかけている。

「不調法な東洋人だね」とかなんとか言われてるのかな〜、と思いながらもウソ寝のはずがいつの間にか本気で眠くなり、うつらうつらしていると助手席の奥さんが「起きて!」と(小さな)声で言っているのが聞こえた。
あら、もうバレンシアに戻ってきたの??と思ったら、クルマが泊まったのは昨日私が「宿泊客じゃないけど見学できる?」とフロントで尋ねて「NO!」と軽くいなされた、エル・サレール(スペイン国営ホテル)のパラドール前・・・。

あれ?バレンシアまで帰るんじゃなかったの??と思っていると、ビルバオ出身のご夫婦はクルマを降りてホテルのフロントへ。フロントマンとにこやかに談笑した後、奥さんが私を手招きして連れて行ってくれたのは。。。

パラドールの中にあるレストラン!!さっきのお腹の虫の音を気にしてくれてたんだわ。なんて気が利くご夫婦。。。でも、こんな短パンTシャツの見るからに風来坊っぽい格好のお客って私だけなんだけど・・・こんな事になるって分かってたらコスタ・デル・ソルのフリーマーケットで買った一張羅の黒いワンピースを着てくればよかったっ!!


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なぜ私が少々神経過敏気味になっているかというと・・・まずはETA「バスク祖国と自由」)について簡単にご説明を。

固有の言語、文化を持つバスクが生活しているスペイン北部〜フランスにまたがるバスク地方は、生産力にも工業力にも恵まれた地域だったせいで雇用を求めるバスク人以外の民族(バルセロナがあるカタルーニャ地方の人たちなど)が大量に流入し、その結果自分たちの民族の尊厳や伝統文化の破壊を恐れた人達が民族運動を展開することになった。

その後スペイン内乱をきっかけにして自治政府が誕生したけれど、その後自治政府がフランコ将軍率いる反乱軍に敗れると、それまで使用を認められていたバスク語(他民族にとってはかなり難解な言語らしい)の使用は禁止され、スペイン中央政府によって自治獲得運動も弾圧されていく。
この弾圧の中で先鋭化したバスク人達が結成したのが、私が『もしやこのご夫婦、ETA(バスク祖国と自由)では?』と妄想していた民族組織ETA

ETAは1959年に、それまでの穏健派から離脱した先鋭集団が非合法のテロ組織として成長し、1973年には当時のバスク首相カレロ・ブランコを暗殺したり、『革命税』という税金を市民から徴収して活動資金にし、革命税を納めない企業や商店に対して、爆破テロや社員誘拐までやらかす始末。そんなこんなで発足当時は一般のバスク人からも支持されていたものの、次第にその支持もなくなり、孤立したという歴史をもつ。

よく考えればこの人の良さそうな初老のご夫婦がETAのメンバーなわけはない、と思うんだけど。。。

バスクって聞くとそこはかとない緊張と共に、大昔に見た「丸い巨大な石を肩の乗せてゴロゴロ転がす」というものすごくインパクトのあったCMを思い出すなあ。



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ご主人も奥様もなんだか控えめな感じの方たちなので、もしやこのお二人はスペイン人ではないのではなかろうかと思い、「私は日本から来ました」ととりあえず英語で話しかけると、ご主人の方が「私たちはビルバオから来ました」と答えてくれた。

ビルバオ??聞いたことがあるようなないような。。。どこかの国の名前だったかな?
ビルバオは国ですか?」と聞くと、「国みたいなものよ。ゲルニカの近くの街なの」と、奥様が笑いながら教えてくれた。

国「みたい」?ゲルニカ・・・はスペインの北の方。。。
はっ!!何かと騒がしいバスク地方の街では!?
意外とこんな穏やかそうな人たちが「バスク祖国と自由」のメンバーでバレンシアにスパイに来たついでにアルブフェラ湖にも偵察に来たんだとしたらどうしよう。。。


と、旅のスパイスにしては強すぎる妄想はこれくらいにして。
ここからバレンシアまで戻るのにはクルマで40〜50分くらいかかるし、一緒に乗せてってもらうんだったらその間黙りこくってるのも不自然だから何かお話しなきゃ、とは思うけど・・・
バスク人のご夫婦に向かってフラメンコが大好きなんです!とか闘牛ってすごく迫力がありますよね!なんていうTHE スペインっぽい話題をふるのはちょっと抵抗があるなあ。バスクの人たちってスペインから独立したがってるってイメージがあるし。
しかもこのご夫婦、アルブフェラ湖遊覧中(『遊覧』というほど上等なお船ではなかったけれど・・・)もお二人で寄り添って物静かにしていらして、一度私の方をチラっと見たきり話しかけてもこなかったし。

今までずっと陽気で明るくてお話好きで、とっても人なつっこいスペイン人のセニョールやセニョーラ(おじさんやおばさん。悲しいかな妙齢の男子とは未だに仲良くしてもらえていない)とばかり出会って親しくしてもらってたから、先方から積極的に話しかけてもらえることが多くて、このご夫婦みたいに穏やかな雰囲気の人たちとどう接すればいいのか、よく分からないのよね。。。


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そうこうしているうちにお船を操縦しているセニョール(おじさん)の超早口の説明もひと段落したので、「私バスで今日中にバレンシアに帰りたいんだけど・・・それに、このお船の料金はいくら?」と尋ねると、セニョールは「No problem!」と一言。
バスに乗って今日中にバレンシアに帰れる?ノープロブレム
は理解できるけど、
お船に乗った料金はいくら?

ノープロブレム
って何かおかしくない?
どういう意味のノープロブレムなんだか。。。
アルブフェラ湖遊覧から船着き場に戻ると、小型船を操縦していたセニョールが約500円の遊覧料請求してきたので「お船に乗る前に交渉すれば300円くらいに値切れたかも・・・ああ500円を値切りたくなる人になったのね私って・・・」と思いつつお金を払った。
もう少し遊覧する時間が遅ければ湖面に沈む夕日が見られたかもしれないなあ。残念。。。

とりあえずバレンシアに戻るバス停に行ってみようかしら、と歩き始めると小型船を操縦していたセニョールが後ろから走ってきて何やら耳打ちしてくれた。相変わらず早口のスペイン語なので3回くらい聞きなおし、私と一緒にアルブフェラ湖を遊覧した観光客が、レンタカーでバレンシアに戻るらしく、「彼らもバレンシアに帰るらしいから、一緒に帰りなさい!」が分かった。

私の返事を聞く前に、セニョールは一足先に小型船を降りて歩いていた初老のご夫婦(もちろん外人、そして白人)に追いつき、なにやらペラペラと声をかけると、ご夫婦も「ウンウン」という感じで頷いてくれている。

東洋人を目の敵にするご夫婦じゃなくてよかった・・・。
セニョールが手招きするので、小走りで初老のご夫婦に近づき、「よろしくお願いしまーす!」という気持ちをこめてニッコリ笑って愛想をふりまいてみた。


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おいしいパエリャカラコルに満足し、セニョール(おじさん)にお礼を言って(予想通りカラコルはタダでご馳走してくれた。グラシアスセニョール!パエリャ屋さんを出ようとすると、セニョールがアルブフェラ湖に行くと船に乗れるよ!」と教えてくれた。

船って・・・遊覧船みたいなものかな?と思い、船乗り場らしきところに行くと、そこにあるのは公園の池に漕ぎ出すような手漕ぎのボートばかり。。。
これ、自分で漕ぐのかなあ?どこかに漕ぎ手さんはいないのかな?

琵琶湖の半分の面積を持つアルブフェラ湖に一人っきりで漕ぎ出す根性はないので、しばし船乗り場でたたずんでいると「客引きしてきました」という感じの地元のセニョールに連れられて、観光客っぽい人たちが何人かやってきた。

私以外にもいたんだ、観光客・・・。
この人たちとおじさんが乗り込んだら、私がボートに乗る余地はなさそうだな〜と思っていると、おじさんは「さあアンタも一緒に乗った乗った!」という感じで手漕ぎボートではなく小型船?みたいなものに他の観光客と一緒に私を押し込み、「しゅっぱあつ!(多分)」と大きな声を出すと小型船を操縦し始めた。

あらら・・・私、バレンシアへ帰るバスの時間を確認してないんだけど大丈夫かな?このお船、遊覧時間はどれくらいなんだろう??それに料金!バカ高かったらどうしよう。。。

セニョールは「どうだ、アルブフェラ湖は大きいだろう!!」と自慢げに胸を張りながら、誰にともなくアルブフェラ湖の説明をしてくれている様子。話すスピードがとにかく速くて全く聞き取れないので、セニョールの説明はBGMと割り切って、ほのかに稲の香りがする風を感じながら、キラキラ光る湖面や、エル・パルマール村を眺めていた。

のんびりと田舎の風景を楽しんでいると、あのザワザワしたバレンシアに更に2泊するのが少しイヤになってきた。海の近くに行きたくてせっかくバレンシアに来たのに、エル・サレールのビーチはトップレスの婦女子ばかりで落ち着かないし、予定を早めてフェリーで島に渡っちゃおうかな。。。


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スペイン語でエスカルゴは「Caracol」って言うのか。覚えとこ。

「(カラコルがエスカルゴだって)分かった!」と答えるつもりでパエリャ屋さんのセニョール(おじさん)に向かって満面の笑みで元気いっぱいに「Si!」と答えたものだから、セニョールは私がかなりのエスカルゴ好きだと思ったようで、一旦厨房に戻り、「ほら、カラコルだよ!」と、お皿にエスカルゴ(らしきもの)を持ってきてくれた。

エスカルゴって・・・カタツムリでしょ。。。
今まで1回も食べたことがないんだけど、おいしいのかなあ。。。

でもまあセニョールのご好意(なのできっとオゴリだろう、と勝手に決め付けている)を無にするわけにもいかないなあ・・・と日本人らしい気遣いを見せ、ナメクジが貼ったあとのネバネバを想像しそうになるのをぐっとこらえて

「これは食用カタツムリこれは食用カタツムリ!!」と自分に言い聞かせながら、生まれてはじめてのカラコルに挑戦してみた。

もっとドロドロネバネバの、いかにも軟体動物っぽいトロトロした食感だと思っていたのに、意外にしっかりとした歯ごたえのある身にまず驚き、雨が降るお庭のようなじめっとしたイメージは払拭された。

一つ目はこわごわ口の中にいれ、おそるおそる・・・という感じで食べたけれど2つ目、3つ目と食べ進むうちに、私の気持ちが「おお、これはちゃんとした食べ物だ」と安心したせいか、舌も積極的においしさを感じ取ろうとしているようで、オリーブオイル(のようなもの)に隠れたエスカルゴ本体の味が濃くなってきたような気がする。

見た目やイメージだけで「おいしくなさそう」って考えるのは間違いだったなあ。これからBar(立ち飲み屋さん)やレストランのメニューで「カラコル」を見つけたら注文してみようっと。


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 パエリャを注文し、しばらくサングリアを飲んで待っていたけれど、あまりにも時間がかかるので予定外のサラダを注文してしまった。名前の分からないハーブが何種類かとレタスっぽい葉っぱにオリーブが散らされたシンプルなもの。
オリーブの塩気がちょうどいい具合で、ドレッシングなしでももりもり食べられる。

サラダをやっつけてサングリアをお代わりした頃、やっとパエリャの登場!!
よっ、待ってました!

具材は鶏肉、ウサギ肉、サヤインゲンといたってシンプル。サフランは・・・使ってるのかな?お米の色は普段よく見る黄色ではなくて、少し茶色っぽい。
そして・・・ローズマリーのいい香りが食欲をそそるっ!

本場スペインの、更に米どころの本場で食べるパエリャは、シンプルなのに(シンプルゆえに?)お米も鶏肉もウサギ肉しっかりとそれぞれの味を主張しつつ、でも口に入れるとちゃんとひとつにまとまって、飽きないおいしさ。

「食べ残したら持って帰ろう」と思っていた事がおかしくなるくらいにもりもりと食が進む。


パエリャ屋さんのセニョール(おじさん)が私の食べっぷりをみて、「おいしいかい?」と声をかけてくれたので、「アンダルシアでもバルセロナでもコスタ・デル・ソルでもパエリャを食べたけど、

ここのパエリャが一番おいしい!!
と答えた。
本場だから、というシチュエーションにダマされているわけでもなく、お米と鶏肉とウサギの肉からいい具合に出たダシ(エキス?)がお米に染み込んでいる感じ。

「しみこむ」というスペイン語が思いつかないので、お米が一番おいしい!とセニョールに言うと、そうだろうそうだろう、というようにウンウンと頷きながら
「カラコルは好き?」と質問してきた。
カラコル?って何だろう??食べ物には間違いなさそうだけど。。。と、キョトンとした私をみて、セニョールはテーブルクロスの上に指で渦巻きを描きながら「カラコル!」と言ってニコニコ笑っている。

食べる渦巻き→あっ、エスカルゴかも!!


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 気の良さそうな運転手さんのバスは、昨日私がエル・サレールに行った時に走ったのとほぼ同じ道を走っている様子。このオレンジもこの椰子の木も見覚えがあるなあ・・・と思いつつバスに揺られていると、

湖が見えてきた!
湖=琵琶湖という認識なので多少の大きさでは驚かないけど、琵琶湖に慣れた私でもアルブフェラ湖はかなり大きく感じる。(アルブフェラ湖の面積は琵琶湖の約半分の大きさ。でも水深は最高でも2.5mらしい・・・浅っ!!)バレンシアから40分くらいで着いたバス停で、運転手さんが「エル パルマール!」と教えてくれた。

グラシアス!とお礼を言って気づいたけど、ここは終点。。。
運転手さんの後ろに座らなくても、乗り過ごす危険性はなかったってことね。

アルブフェラ湖P1070446_thumb.jpg

スペインの米どころだけあり、バスを降りると懐かしい田んぼと稲の香りが漂っているような気がする。スペイン第3の大都市バレンシアから、少しバスに乗っただけでこんなにのどかな村に着くなんて。。。

ヨーロッパで「稲作」や「田んぼ」を身近に感じることってたえてなかったので、エル・パルマール村に漂うお米の香りを胸いっぱいに吸い込みながら、「ここがメインストリートであろう」と思われる1本道を歩くと、5分もしないうちに行き止まりになってしまった・・・あらら。

まあ小さな村だし、ブラブラ歩いても迷うこともないだろうな。パエリャを食べる前にお腹もすかせておきたいし・・・と、思ったので「この村、人が住んでるの?」と疑いたくなるくらい誰にも会わずに、足の向くままに細い道を進む。

八重山諸島の黒島にある伊古桟橋のように、湖を貫く一本道を見つけたので、湖面を左右に見つつ気が済むまで歩いてみた。

さすがに琵琶湖の半分の大きさがある湖。向こう岸につくまでは歩ききれず。適当なところで引き返して、短くてひとけのないメインストリートに戻り、感じのよさそうなパエリャ屋さんを探すことにした。

地元の人に「どこのお店のパエリャがおいしい?」って聞きたいけれど、人っ子一人いないんだな、このメインストリート。

パエリャ屋さんに入ってそこのお店の人に「ここのパエリャおいしいですか?

そうでもないならヨソに行くのでおいしいパエリャ屋さん教えて下さい
とはさすがに言えないし。

とりあえず感じのよさそうな人のいるパエリャ屋さんで、一人でも気持ちよくゴハンが食べられればいいか。一人分のパエリャ鍋なんてないだろうし、食べ残しを『持って帰りたい』と言ってもイヤな顔をされなさそうなお店でないと!!、と思い、何件かのお店を覗いて、気のよさそうなセニョール(おじさん)がいたのでそこに決め、セニョールおススメのバレンシア名物のパエリャを頂くことにした。


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カテドラルの隣にそびえるミゲレテの塔に登り、バレンシアを一望した後は、カテドラルの裏手にあるローマ時代の遺跡
bath_roma-era.jpg

を見た。なぜ「ローマ時代の」遺跡だと分かったかというと、日本人の現地ツアコンらしき人が大声で

「ここはなんとローマ時代の遺跡なんです!!」と自分が引率しているツアーのお客さんたちに説明していたのが耳に入ったせい。

その気はなくても偶然団体ツアーにくっついて見学して「アナタこのツアーの人じゃないでしょ?!お金も払わずに説明を聞こうなんてずうずうしいわね!!」なんて怒られたらたまったものではない(オーストリアで現地ツアコンに怒られた経験アリ・・・)ので、ツアー客とは適度に距離を取らねば。

気を遣うったらありゃしない


そして翌朝。
バレンシアをウロウロして、2日続けて観光客にもみくちゃにされるのもどうよ?と思ったので、近郊の観光地に日帰りでお出かけすることにした。今日の目的地はスペインきっての米どころ、アルブフェラ湖

アルブフェラ湖は、その一部が海と接する宍道湖浜名湖と同じ汽水湖(淡水と海水がまじり合った湖)。その周りは野鳥の一大生息地でもあり、付近一帯は国立公園に指定されているらしい。湖ではウナギの養殖と、お米の栽培が盛んで、パエリャの発祥地とも言われているところ。

アルブフェラ湖に行きたいとお宿の親切な方のセニョール(おじさん:今泊まっている安宿のフロントには二人のセニョールが交代でいてくれる。私がバレンシア到着時に値段交渉をしたセニョールの方が人当たりもよくて親切)に言うと、「El Palmar(エル・パルマール)行きのバスに乗ればいいよ」と教えてくれた。

バス停の場所を教えてもらい、言われた通りの場所に行った(と思う・・・)けれど、バス停らしきものが見当たらない。あーまた道に迷ったのかなあ。。。と思っていると、バスが1台やってきたので運転手さんに

「オイガ!エル・パルマール?」と聞くと、「Si!」と答えて「ココに座れ!」という感じで自分の後ろの席を指差した。
こちらからお願いしなくてもエル・パルマールに着いたら教えてもらえそう。親切な運転手さんでよかった。


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ゴルフコース・プライベートビーチ・宿泊者専用プール完備の豪勢なパラドール(スペイン国営ホテル)をとぼとぼと後にしたものの、他に行くところも思いつかないので結局またしてもエル・サレールのヌーディストビーチに戻り、トップレスで日光浴をしているうら若き(老いた人も結構いるけど)婦女子を眺めていた。

みんな楽しそうだな〜・・・と思うと泳ぎたい気持ちが抑えきれず、結局セパレートの水着着用のままでひと泳ぎすることにした。

トップレスじゃないせいか、やたら周りの人に注目されてるな〜(自意識過剰?)と思いつつ、久しぶりに海に入ってひと泳ぎ。
スペインが誇る海辺のリゾート地、コスタ・デル・ソルでは雨続きで海水浴らしい海水浴を楽しめなかったので、その時のリベンジとばかりにザブザブ泳いだりぷかぷか浮かんだり。

ああ海っていいなあ・・・。

海で癒され、帰りのバスの中で気持ちよくうたたねをして元気いっぱいになったので、バレンシアに戻り水着その他の手荷物をお宿に置いたあとはバレンシア観光。まずは大きなビルがたくさんある新市街を抜けて旧市街に入り、大きくて立派なカテドラル(大聖堂)に行ってみた。このカテドラル、目の不自由な人にもどんな建物かを分かってもらえるようにということで、入り口には精密な模型が展示されている。すごい!こんなの初めて見た。。。

ここの宝物館には「イエス・キリストが『最後の晩餐』で使った聖杯が飾られている」らしい。別料金がかかるわけでもないので見てみたけれど、ちゃんとこの聖杯だけのために「聖杯礼拝堂」が作られていて、『別格!!』という扱い。間近で見られないのが残念。

海と同じように、ここしばらくこんなに立派なカテドラルを見学していなかったので、壁や窓枠、聖壇に施された見事な彫刻を口をポカンと開けて眺めたり、お隣に建っている八角形のミゲレテの塔に登ってバレンシアの街を見下ろしてみる。ほんとに大きな街だなあ・・・。
そしてこれまた久しぶりに団体のツアー客にもみくちゃにされる。そういえば観光地って大抵こんな感じでザワザワしてたんだった。。。


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レストランの店員さんに「プラヤ(ビーチ)で泳ぎたいけどどうしても水着が脱げない!」と訴えていると、

「誰も君のことなんて見ていないよ(多分)」という、まことにごもっともな答えが返ってきたけれど、だからと言って「よーし誰も見てないなら脱いじゃえ!!」という大胆な決心もつかない。。。
仕方なくプラヤの他に何か見るところはない??と店員さんに聞いてみると
「見るところ?大きな湖があるけど、クルマがないと行けないね」とのこと。
『歩き方』を見ると、ここから少し離れた所に立派なパラドール(スペイン国営ホテル)があるらしい。パラドール見学も久しぶりだし、ちょっと行ってみようかな?

ということで店員さんにパラドールへの道を聞くと、

「えっパラドール?!(お金持ちに見えないけど)泊まるの?」と怪訝な顔をされつつ、ここから歩いて行けそうな感じだったので、早速出発することにした。

青い海を見ながら、直射日光を遮ぎるものもない一本道を2kmくらい歩き、汗だくになった頃にエル・サレールパラドールに到着。
72441H015-1.jpg

ん?今まで見たことがある「古城を利用した」もしくは「昔の修道院を利用した」という歴史を感じるパラドールとは全く違う建物。近代的というか、味わいがないというか・・パッと見、普通のリゾートホテルだなあ。
明らかに場違いな雰囲気を醸し出しながら、フロントで

「宿泊客じゃないけど中を見学させて」とお願いしてみると、ソッコーで
「No!」といわれてしまった。。。

レストランでグラニサーダ・レモン(レモネード)でも飲んで行こうかと思ったけれどどうも敷居が高そうなので、手持ち無沙汰のまま、フロントに置いていたこのパラドールのパンフレットを見ていると、ここには世界的に知られているゴルフコースが併設されているらしい。

そりゃ節約旅行者にとっては敷居も高いでしょうよ。プラヤ(ビーチ)の海の家風レストランの店員さんが「えっ泊まるの?!」って怪訝な顔をするわけだ・・・。


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