なんで私が会ったばかりのじいちゃんにチューを強要されなきゃなのっ。
いやだいやだっっ!!「日本人はスペイン人と違って、知らない人とキスなんかしないんだよ!!!」と花束もろともアナスターシオを押しのけようとすると、
「ほんとに日本人はカワイイカワイイカワイイ」と更に迫ってこられ、
強引に
ほっぺと両手の甲にぶっちゅー!!とキスされてしまった。ぎゃーーー!!!このキスのしかたっ!!多分「親愛」じゃない、どちらかというと「色恋」だっ!!!
なんて強引なじいちゃんなのっ。これはえらいことになってしまった・・・
誰か助けて〜!!!両手とほっぺにチューぐらいでこのじいちゃんは私を解放してくれるの?
これ以上のことを求められたら絶対大声出してやるから!!と身構えていると、アナスターシオは相変わらず呪文のように
「ほんとに日本人は小さくて細くてカワイイカワイイカワイイ」などと言いつつ、私の腰に両腕を回してきた。
何が「小さくて細くてカワイイ」だっ。
これでも日本じゃ骨太の大女だよっ!!
もうガマンできないっ!!「
アユート(助けて)!!!」(咄嗟に出るのは未だにイタリア語・・・)
と大声を出すと、アナスターシオも驚いたようで
「どうした?何を怒ってる?」と腰から両腕を離し、ぼーっとしているアナスターシオに
「私はあんたの娘でも彼女でもないんやからベタベタすんなっ!!」と大阪弁で一喝してやった。

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