と、時間が経つことのあまりのはやさに驚いたけれど、この茫漠とした景色からはまだ立ち去りがたく、
「もう少しここにいたい。そして帰りはバス停まで歩いて帰れる」(今日の予定は行きは電車、帰りはバスに乗ろうと決めていた)と、
言外に
『もうここであなたとはお別れしようと思ってるんだよね』という気持ちを込めつつ答えると、おじいちゃん改めアナスターシオは
「
この近くに射撃場があるけど行ってみないか?(多分)」と誘ってきた。
射撃場〜?観光名所(というか風車の群だけど)
の近くに?うーむなんだかアヤシイ。そんなところに連れて行かれてもしそのまま放置されたら、今のところ場所が分からない
アルカサル・デ・サン・ファン行きのバス停はもちろんのこと、自力では
カンポ・デ・クリプターナ駅にも戻れないかもしれないし。。。
あ、
そうそうアナスターシオとお別れする前に駅からこの風車の丘までの連れてきてもらった分のVESPAの運賃をハッキリさせておかないと!と思ったので、既に私が射撃場(多分)に行く気になっている、と思っているようで自信満々で
VESPAに跨っているアナスターシオに
「
なんでそんなに親切なの?VESPAの運転はあなたの仕事?
私はお金を少ししかもっていないけど運賃はいくら?高すぎる料金は
No se puede pagare(払えないわ)よ!!」(『お金を持っていない』と先に言うところが我ながらしっかりしているというか浅ましいというか・・・)と鼻息もあらく宣言すると、アナスターシオは
「アミーガ(女友達)からお金は貰わないよ!」と笑いながら、
VESPAのモノ入れから何通もハガキや手紙を取り出して見せてくれた。

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