無情な私は
「コサカくんの不在」という悲しい現実にうなだれ続けるマリアのお尻を叩くように、
「フラメンコの練習に行こうよ!さあさあさあ!!」と急き立てて(きっとマリアは
「日本人の男の子の代わりに、このウザイ女の人が別の街に旅立てばよかったのに・・・」と思ったに違いない)
フラメンコ教室に連れて行ってもらった。
「不意に行ったら絶対に驚かれるだろうな〜」と予想していた通り、教室にいた他の練習生の女の子たちと
フラメンコの先生は、私を見るなり動きをピタリと止めてしまった。
一瞬の静寂の後、女の子たちが「
チーナ!チーナ!(中国人女子)」「
ハポネサ?(日本人女子)」と一斉にざわつき始めた。
子供ってほんと遠慮がないからなあ。。。仕方ない事とはいえ、
動物園にいる珍獣になった気分だわ。教室内がひとしきりざわめいたのち、気をとりなおした
フラメンコの先生が近づいてきて
「Hola!(こんにちは)」と声をかけてくれたので、
「昨夜マリアのフラメンコをみました。私フラメンコを踊りたい」というと、ちょっと困った顔をしつつも、
「踊れるの?」と聞かれたので、正直に
「No!好きだけど踊れない」と言うと、即座に
「じゃあNo!」と断られてしまった。。。
イキナリ外人が来て
「フラメンコオドリタイ」って言っても、
そりゃNo!だろうね、先生が正しい!と思いつつ、
「今日だけ!」「No!」「少しだけ!」「No!」と断られながら少しずつ譲歩して、最後に
「見るだけ!」と言うと、やっと
「・・・(しぶしぶ)Si・・・」という返事がもらえた。
この際見学できることになっただけでもよしとするか。。。と、練習のジャマにならないように教室の隅っこの方で女の子たちが
ファルダ(フラメンコ用のロングスカート)を翻しながら真剣な顔で踊るところを眺めていたけど、
見ているうちに踊ってみたい気持ちは高まるばかり・・・。
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