気ままに暮らす旅好き・離島好き・変身写真好きなはてるまの身辺雑記です。
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ダンナさん(アブデラーマン3世)にたいそうなお金をかけてメディナ・アサーラを建設してもらったアサーラ王妃をうらやみつつ、なんとなく雰囲気で

>♪ああ〜  日本のどこかに〜私を待ってる人がいーる〜・・・

と小声で口ずさんでみた。今の気持ちにピッタリの名曲だなあ。

メディナ・アサーラで観光も妄想も楽しんだし、そろそろコルドバに帰ろうと思い、最寄のバス停(最寄といいつつ、メディナ・アサーラからは3kmも離れている)を目指してブラブラと歩く。

歩きながら、周りに他に人がいないのをいいことに昨夜教室に押しかけて教えてもらったフラメンコのレパサール(復習)に励んでいた。

先生に教えてもらったように、腰を入れつつ浅めのすり足でスリスリと、歩いてもうもうと砂埃をまきあげてみたり(そのせいで靴が真っ白になってしまった・・・)、相変わらず何かがひっかかったようなゴリゴリ感があるなあ・・・と感じつつも手首を回しながら両腕を頭の上まで持ち上げ、頭の上で両手首を交差させてみたりしていた。

車とすれ違う時は、さすがに少し恥ずかしかったのでパッと両手を下ろして何食わぬ顔で歩いてたけど、きっとドライバーからは

「・・・なんだか気の毒な人が歩いてる」と思われただろうな〜。

気がつくと、あっという間に3kmの道のりを歩いてしまっていた。
長距離を歩く時にはフラメンコの歩き方が意外と有効なのかも??


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アブデラーマン3 世(ちなみにコルドバのメスキータを建てたのはアブデラーマン1世。3代経ってもこんなにお金持ちでいられるなんて・・・なんて幸運な一族だろう) が莫大な富の使い道(イヤミだなあ)として王妃アサーラのために作らせた宮殿。
こういう観光名所にきた時の私のお約束。いつものように宮殿の奥で王様のお越しを待ちながらひっそり暮らすお姫様の気分・・・などと白昼夢を楽しみながら(保存状態が悪いせいか)ローマ時代の遺跡を髣髴とさせるメディナ・アサーラの遺跡を眺めたり、

わっ!メスキータの「円柱の森」に似てる〜!ia5030.jpg

と、楔形の赤いレンガと白い石を組み合わせたアーチを見て喜びながら久しぶりの観光を楽しんだ。

しかしこの広大な建物を奥さんの為に建てるなんて。。。

ムガール帝国の皇帝、シャー・ジャハーンが、亡くなった王妃のために22年の歳月をかけて造営した、シンメトリックで有名なタージマハールを挙げるまでもなく、有り余るほどの財力を権力を持つ人って、考える事が似るんだろうな。

この愛情をどうにかして目に見えるものにしたいなあ・・・

お金なら腐るほどあるし、どーんと大きなモノでも建てちゃおうかな〜
、みたいな・・・。

しかし、ダンナさんが自分の為に1兆5,000万億円近くも費やしてくれるなんて・・・アブデラーマン3世夫人にしてもシャー・ジャハーン夫人にしても、奥さん冥利につきますね、ほんとに。
まだ全く出会う気配もないけど、この広い世界のどこかには、私の為にアブデラーマン3世並みに愛情(とお金)をそそいでくれる人がいるのかなあ・・・。

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翌朝。

最近になくサワヤカに目覚めた・・・のは良かったけれど、起き上がろうとした瞬間にフトモモとふくらはぎのかなりの筋肉痛に気づいた。腕も重いし・・・昨日教室で動いている時は自覚しなかったけど、すり足って、実はものすごい運動量なんだなあ。。。

今日もまたフラメンコの達人少女マリア(は、ほんとは私をイヤがってるかもしれないけど)にくっついてフラメンコ教室に行く気満々なので、マリアの学校が終わるまで何してよう?と思いつつ、久しぶりに「歩き方」を見ているとコルドバから約8km離れたところにイスラム時代の遺跡が残る、
IHS0208.jpg

メディナ・アサーラに行ってみる事にした。

ウマイヤ朝史上、空前絶後の繁栄を時期に建設されたこのメディナ・アサーラは・・・王朝の国家予算の三分の一が費やされ、1万人の労働者が雇用された。建設期間もものすごーく長く、建築の為の技術者たちや建築資材も北アフリカ・シリアなど、イスラム世界各地から集められた、らしい。

ちなみに、当時のウマイヤ王国の国家予算は1200万ディナールくらいだったと推測されていて、その1/3なら400万ディナール。を×35年(建築年数)分!で1億4000万ディナール。。。

1億4000万、という数字だけでも既にTHE 大金!という感じはするけど、このものすごいケタ数のディナールを、現在の日本のお金の価格に換算すると・・・なんとメディナ・アサーラの建設費には

1兆4875億円!!!もかかっているのだそう。

 1000年ほど前の建築費が1兆4,875億円・・・豆腐一丁置くんちゃいますよ、というトミーズの懐かしい漫才のネタを思い出してしまった。。。

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マリアを見失ってはいけない!と気が急いていたので、先生には鸚鵡返しに

「アスタ ルエゴ!!」と返事をしてマリアを追いかけつつ、「Adios(英語のGood by)」じゃなく、「Hasta luego(アスタ ルエゴ 英語のSo long)」ってことは明日も行っていいのかな〜?行っちゃおうかな?だって先生も

「またね!」って言ってくれたんだし!
と忙しく考えつつ、ダッシュで教室を出て、少し前を歩いていたマリアに追いついた。

(しかしいくらマリアの方が先に教室を出たとはいえ、子供にこんなに距離を開けられるとは・・・もしかしてマリアは本気で私のことがウザくてほったらかしにしようとしたのでは?

マリアに追いついたので「今日は楽しかった!!」と初フラメンコの感想を、熱く(でもスペイン語の語彙が少ないので端的に一言で)語っていると、マリアはひとしきりスペイン語でまくしたてた後、先生と同じように

「アスタ ルエゴ!」と言って自分のおうちに帰って行った。

決して好かれてるわけではなさそうだけど、別れ際の挨拶は「Adios!」じゃなかったし、明日もマリアにくっついてあの教室に行ってみよ!と思いつつ、お宿に戻ってフラメンコ教室で習ったことの復習に励んだのだった。

フラメンコに限らず、何事もレパサール(復習)が上達への近道だし、頑張るぞっ!

と考えながら、適度な運動量でいい感じに疲れていたので今日は深夜(夜明け?)に及ぶ

キンコンキンコンとうるさいチャイムや他のお客たちの遠慮のない

「じゃー!!!」というシャワーの音にジャマされることもなく、安らかに就寝。
おやすみなさい。。。


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マノ=手

イ=and

ブラソ=腕
・・・手と腕はどうしたの?って質問されたのね。先生も見ての通り、体にそわせてだらーんと垂らしたままですがナニカ?えっ、歩きながら腕を伸ばした上に手首も曲げろと?!

私には無理です〜!両手両足に腰に手首、背筋に気を配りながらその全てを別々に動かす事なんて不可能ですよう・・・

フラメンコを踊りたい踊りたい踊れるかも!!と大はしゃぎして、イヤがる(というかお気に入りの日本人男子コサカくんが旅立ってしまったので子供ながらに傷心中の)フラメンコの達人少女マリアのお尻をたたくようにしてこの教室に連れてきてもらったのに、練習開始早々に弱音を吐くとは。
私ってなんて根性なしなのかしら・・・

他の子供たちが練習をしている間も教室の片隅で大げさにならないすり足をめざしてスリスリとひたむきに(と自分でいうのもどうかと思うけど)頑張っていると、いつの間にか練習時間は終了していて、子供たちはみんなファルダ(フラメンコ用ロングスカート)サパトス(フラメンコ用シューズ)も脱いで、

「アスタ ラ ビスタ!」(うわあターミネーターみたい!!)
「アスタ ルエゴ!」とお別れの挨拶をしている。

あっ、マリアに置いて行かれてはヤバイ、お宿に戻れなくなってしまう!!と私も大急ぎでファルダとサパトスを先生に返しに行くと、先生はニッコリ笑いながら「アスタ ルエゴ!」と挨拶してくれた。


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思いがけない先生の申し出に喜んだのも束の間、パソ(フラメンコのステップ)を教わると言っても先生の足は長いファルダ(フラメンコ用ロングスカート)に隠されたまま、私の足もファルダで隠れているし、多分初歩の初歩のはずの今習っているパソですら、先生と同じようにできているのかどうかはハナハダ疑問。。。

休憩中の他の子供たちがこちらをみて笑っている表情から判断するに、先生と私のパソは全然違うんだろうな、きっと・・・。

しばらく私の様子を見ていて、とりあえずパソはもういいわ、みたいな感じで次に先生が言ったのは

「ピエ!」という言葉。
ピエ・・・足の事だな〜と思っていたら、次に先生は(地球の、ではなく)フラメンコの歩き方を教えてくれた。

お相撲さんみたいにすり足(でもあまり大げさにスルと、

すかさずNONONONONONONO!とダメ出しされる・・・)で腰を前にぐっと突き出す、下半身はドンと重心を下げているのに、上半身はピシっと背筋を伸ばす、

というこの一連の動作を続ける事の難しさよ。


下半身はドン!上半身はスッ!と心で唱えながらすり足で腰を突き出しつつ
「気分は横綱」などと思いながらもすりすりすりとひたすら歩く稽古を続けていると、先生は笑いながら

「マノ イ ブラソ?」と一言。


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先生が、私には丈の長すぎるファルダ(フラメンコ用ロングスカート)姿に笑いをかみ殺しながら貸してくれたサパトス(フラメンコシューズ)を履き、さっきよりも一層背筋を伸ばす気持ちで胸を張って立った姿を、教室の前方にある鏡で映して見てみると、サパトスのヒール分だけ足が長くなったおかげで、なんとなく(あくまでなんとなくだけど)少しはバイラオーラ(フラメンコの踊り手)に見えるような気がしないでもない、という気持ちになってきた。

黒髪に黒い目なら、スタイルが和風でもどうにかこうにか格好がつくものだなあ。。。
(もちろんこれは私の希望的主観です。他の生徒たちや先生から見れば

「ぷっ、短足東洋人が無理しちゃって・・・」って感じだったと思います)

ひとまずこれで、「素足で、床にぞろ曳く『殿中でござる』風ファルダ姿」の、あまりにブサイクだったと私とは違うのよ!という妙な自信が湧いてきて、ゴリゴリと手首を回しながらいっぱしのバイラオーラを気取り、腕を上下に上げ下げしたり前方に突き出したりして悦に入っていた。

一人で嬉しそうに腕を上げ下げしつつ、貸してもらったサパトスやファルダをコドモのように珍しがって喜んでいる私に先生も興味を持ったのか、他の子たちが休憩している間、

「パソ(ステップのこと)を教えてあげるわ(多分)」と言ってくれた!

やったあ!!先生ありがとう!

ムーチャスグラシアス!!


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手首を回す時のごりごり感はシツコク残っているものの、フラメンコの基本である「背筋を伸ばした姿勢」(手首を回す事に集中していたので、姿勢についての意識は完全にお留守になっていた)をおさらいしていると、なんと先生は

「これ、穿いてみる?(多分)」と、どこからかファルダ(フラメンコ用のロングスカート)を持って来てくれた!!(もちろん練習用の、無地で切り替えもない、シンプルなもの。フラメンコの舞台で見るような「水玉・ヒラヒラしたフリル」ではない)

「SiSiSi!!!もちろん穿きます〜!!!」と、大喜びして試着させてもらった結果、

The 浅野内匠頭になってしまった・・・
ここにもし日本人がいれば、きっと10人中10人が爆笑しながら

「はてるま殿!殿中でござる〜!!」
声をかけたくなりそうな、見事な裾の引きずり具合・・・。

言い訳させてもらうと、今の私は裸足でフラメンコを踊る時には当然身に着けている、ヒールのあるサパトス(フラメンコシューズ。5cm〜7cmくらいのヒールの高さのものが多い)も履いてないし、スラリと背の高い先生は、私よりゆうに10cmは背が高そう。。。

スタイルのいい先生のファルダを借りてるんだから(丈はめちゃくちゃ余ってるのにウエストはかなりきつい。。。これまたかなり悲しい事実ではある)

「殿中でござる」になっても仕方ないけど、これじゃあまりにブサイクすぎる。もしかして、突然の闖入者へのちょっとしたイジメ?!

と、オノレの気の毒な姿を鏡に映して肩を落としていると、あまりのブサイクさを気の毒に思ったのか、先生は「大きいかもしれないけど(多分)」と言いながら、サパトスを1足持ってきてくれた。

どちらかと言えば、ファルダより先にサパトスを貸してほしかった・・・。


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先生に立ち方をチェックしてもらい、やっと「サパトス(フラメンコシューズ)がなくても手首くらいなら」ということで教えてもらえる事になった「手首の回し方」に進む。

先生がするのと同じように手首をくるくる回しているつもり、なのに・・・どうしてこんなに動きの滑らかさが違うの??

先生、手首の関節に潤滑油でも注してるんじゃないの?


自分の手首の動きだけを見ていれば、ごくごく普通に回転しているのに、先生の手首の回転と並べて見てみると、私の手首は

「ごりごりごり  ごりごりごり」と、何かがひっかかってるような音まで聞こえそうなくらいにぎこちない・・・。

最初は気のせいかな?と思ったけど何度か回していると実際に

「カクッ カクッ」って変な音もするし。
ちょっと大き目「カクッ」の音が出ると、休憩中の女の子たちに顔を見合わせてクスクス笑われるし。恥ずかしい〜・・・

滑らかに美しく手首を回しながら両手を頭の上まで持ち上げる、ということがこんなに難しいとは・・・先生の手首の動き、腕の動きを見てもどこに力が入っているのか分からないのに、指先にまでしっかりと神経は行き届いているのが感じられる。
ただ手首を回しながら腕を上下させているだけ、のはずなのに・・・どうしてこんなに優雅な動きに見えるの??
しばらくごりごりごり かくかく ごりごりと自主トレに励んでいた私を見つつ、この子はこれ以上は上達しまい、と思ったらしい先生は「・・・ビエン(good)」としぶしぶOKを出してくれた。

マリアだけじゃなく先生にも気を遣わせてるみたいね、私・・・。


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30分くらいの間、上手に踊れている(と思う)女の子には「ビエン!(良い。英語のgood)」とか

ムイ ビエン!(very good)」などと心の中でハレオ(掛け声)をかけながら見学していると、この教室に私を案内してくれた(無理やり案内させられた??)マリアが、フラメンコ教室の先生に向かって何事かをヒソヒソと耳打ちしている。

フンフンとうなづきながら聞いていた先生がおもむろに近づいてきて、私の足元を指して(さすがに土足は・・・と思ったので、練習場に入る前にスニーカーは脱いでいた)サパトス(フラメンコ用の靴)がないから足の打ち方はNoだけど、(手首を回すジェスチャーをしながら)手首の回し方と腕の使い方なら教えてあげられるわよ(多分)」という、嬉しい事を言ってくれた!

マリア、先生に口添えしてくれたのね〜!!
さっきはあんなに打ちひしがれてて元気もなかったのに、私の事を気遣ってくれるなんてほんとにいい子だなあ。。。
こんな風に他人に優しくできる子だもの、きっといつかコサカくんとも再会できるよ!神様はきっと見てるはず!!

と、マリアの心遣いと先生のご厚意に感謝しつつ、手首くらいなんぼでも回すで〜!!と張り切っていたら、先生曰く、まずはストレッチ!ということで足首を曲げたり伸ばしたり(手首を回すのを習うはずなのに??)。

次は立ち方を教えてもらう。私は元々姿勢はいい方なので、これは特に問題もなく、先生からは

「ビエン!」とお褒めの言葉を頂いた。えっへん。


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無情な私は「コサカくんの不在」という悲しい現実にうなだれ続けるマリアのお尻を叩くように、

フラメンコの練習に行こうよ!さあさあさあ!!」と急き立てて(きっとマリアは「日本人の男の子の代わりに、このウザイ女の人が別の街に旅立てばよかったのに・・・」と思ったに違いない)フラメンコ教室に連れて行ってもらった。

「不意に行ったら絶対に驚かれるだろうな〜」と予想していた通り、教室にいた他の練習生の女の子たちとフラメンコの先生は、私を見るなり動きをピタリと止めてしまった。

一瞬の静寂の後、女の子たちが「チーナ!チーナ!(中国人女子)」「ハポネサ?(日本人女子)」と一斉にざわつき始めた。
子供ってほんと遠慮がないからなあ。。。仕方ない事とはいえ、動物園にいる珍獣になった気分だわ。

教室内がひとしきりざわめいたのち、気をとりなおしたフラメンコの先生が近づいてきて
「Hola!(こんにちは)」と声をかけてくれたので、
「昨夜マリアのフラメンコをみました。私フラメンコを踊りたい」というと、ちょっと困った顔をしつつも、「踊れるの?」と聞かれたので、正直に「No!好きだけど踊れない」と言うと、即座に「じゃあNo!」と断られてしまった。。。

イキナリ外人が来てフラメンコオドリタイ」って言っても、そりゃNo!だろうね、先生が正しい!と思いつつ、
「今日だけ!」
「No!」
「少しだけ!」
「No!」と断られながら少しずつ譲歩して、最後に

「見るだけ!」と言うと、やっと
「・・・(しぶしぶ)Si・・・」
という返事がもらえた。

この際見学できることになっただけでもよしとするか。。。と、練習のジャマにならないように教室の隅っこの方で女の子たちがファルダ(フラメンコ用のロングスカート)を翻しながら真剣な顔で踊るところを眺めていたけど、見ているうちに踊ってみたい気持ちは高まるばかり・・・。


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カードゲームに興じるセニョール(おじさん)たちを眺めながら時間を潰していると、店番をしているセニョーラ(おばさん)に「Bar(立ち飲み屋さん)にいる日本人を迎えに行ってあげて!」と言われたのか、昨夜子供ながらに天晴れな踊りを見せてくれたフラメンコの達人少女、マリアがひょこっと顔を出した。

「マリア〜!!」と声をかけて手を振ると、私を見ながらアレ?あなただけ?という顔をしている。

「日本人の男の子(コサカくんのこと)は別の街に行ったの。私はフラメンコを踊りたいからここにいるけど」と言うと、明らかに気落ちした様子で

「・・・日本人の男の子はどこに行ったの?戻ってくるの?」と聞かれてしまった。

「さあ、知らない」(だってほんとに知らないもの。こんな時に使う婉曲なスペイン語の表現も知らないし!!)と答えると、マリアはますますガッカリした様子でうなだれてしまった。。。よほどコサカくんが気に入ってたんだなあ、マリア。なんだか気の毒。

しかし・・・さすがはイタリアでもホームステイ先の小学生の女の子に(その子がコサカくんのガールフレンドの髪を切っちゃうくらいに)熱烈に好かれただけのことはあるよ、彼!!
きっとこれからも滞在する先々で、次の目的地に出発するたびに年端もいかない少女たちにこんな切ない表情をさせるんだろうな、

あの色男・・・。今度どこかで会ったら「よっ!この小学生泣かせ!!」って言ってあげようっと。

コサカくんにとっては、さして嬉しくもない掛け声だとは思うけど。。。


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フラメンコ教室に通うマリアが学校から戻ってくるのを今か今かと待ちながら、マリアのおばあさんにあたる(と昨日から勝手に思ってるんだけど・・・

もしかしてお母さん??
)セニョーラ(おばさん)のお店が見えるカフェに陣取って絵ハガキなど書いていて、ハタと気づいた。ここはセニョーラのお店だし、マリアのおうちは別の所なのでは??

不安になったのでセニョーラに「マリアはフラメンコの前にここに来る?」と聞いてみると、
フラメンコの練習場はここの近くにあるから大丈夫!練習までまだ時間があるから、私の主人と日本人の男の子(コサカくんの事と思われる)がいる

Barで待ってれば?(多分)」
と言ってくれたので、昨夜マリアのフラメンコを見たBar(立ち飲み屋さん)に移動。

店内を見回すと、マリアのおじいさんにあたる(とこれまた勝手に決めてるけど、

もしかしたらお父さん?)セニョール(おじさん)が、何人かのセニョールたちとカードゲームに興じてるけどコサカくんの姿は見当たらず。

セニョールに「セニョールコサカはどこ?」と聞いてみると、

「彼なら朝早く出発したよ」ですって・・・

あらら。セビーリャに引き続き、今回もお別れの挨拶ができなかったなんて・・・。

どうも私は人とのお別れ縁に恵まれてないみたいだなあ。(毎朝遅くまで寝すぎているのもお見送りできない大きな理由ではあると思うけれど)せっかく意外なところで再会できたのに、またしても私の知らないうちにどこかに旅立って行ってしまったコサカくん、

さようなら〜・・・



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翌朝。

目覚めても思い出すのは昨夜Bar(立ち飲み屋さん)で地元の人たちが見せてくれたフラメンコの事ばかり。私も踊ってみたい踊ってみたい踊ってみたい、と思っていると、いつの間にか私も踊れるかも・・・踊れるかも?・・・踊れるかも!・・・

ええい踊っちゃえ!!
と思いっきり気持ちが高揚してしまい、矢も楯もたまらずに、手がかりはあのセニョーラ(おばさん)だ!!とばかりに、迷子になった時に道案内をしてくれたおかげで知り合えて、結果昨夜の素晴らしいフラメンコを見るキッカケになったセニョーラのお店に行ってみた。

セニョーラは私を見ると「この子、また道に迷ったの?」と思ったらしく、メスキータ?コルドバ駅?」と聞きながら、それぞれの方向を指差してくれた。よほど迷子の印象が強いらしいわ、私・・・。

しかし、今日の目的は観光じゃなくて、フラメンコなのだ。
ということで、

フラメンコを踊りたい。どこに行けばいい?」と聞いてみた。すると、

「マリアが学校から帰ってきたらフラメンコの練習に行くから、一緒に行けば?」
と、とっても優しい回答が!

もしも私がこのセニョーラの立場で、言葉も通じにくい、1・2回道案内をしただけの異国人の旅人にいきなり
「ワタシニホンブヨウオドリタイ。ドコニイケバイイ?」
なんて尋ねられても「え?日本舞踊って・・・いきなりそんなこと言われても・・・

とりあえず観光案内所に行ったら?」程度の極めて不親切な回答しかできないと思うけど、このセニョーラの対応はほんっとに親切だ。

マリアと、(いるのかどうか分からないけど)他にもフラメンコの練習に来ている女の子たちと、フラメンコの先生はめちゃくちゃビックリするだろうけど、とりあえず一度踊ってみないことには私の好奇心はおさまらないのだあ!!


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コサカくんがここ数日泊まっているお宿のセニョール(おじさん)ご自慢の孫娘だけあって、マリアが見せてくれたバイラ(踊り)は、

子供ながらに天晴れ!というレベルのもので、昨夜私が大枚2,800円相当の料金を支払って憤慨していたタブラオ(フラメンコを見せるお店)のお遊戯