その昔、
「日本一のお山に登ってみるかあ!!」っというイキオイだけで
富士登山に挑戦し、九合五勺(頂上寸前)から十合目(頂上)に向かって最後のひとふん張りをした時のことがアタマをよぎる。
「あの時の方がまだマシだった・・・だって足場もシッカリしてたし登山客が掴みながら登るためのチェーンも張ってくれてたし!!」と、足元からも手元からもサラサラサラサラ流れていく砂の感触にくじけそうになりながらも、なんとか「あと少しで砂丘のてっぺん!」という高さまでよじ登った。というか這い上がった。
ここが胸突き八丁!
ここさえ越えれば満天の星!!頑張れ私!!と、口の中も鼻の穴もザラザラになりながらも、ついに砂丘のてっぺんに到着!!
ものすごい達成感に包まれながら見上げた夜空の、星の輝きの素晴らしいこと・・・
空ってこんなにたくさんの星があるの?!信じられないくらいの星たちの数の多さと大きさに、感動するのも忘れて星空を見上げていたら、砂丘をよじ登る時の苦しさなんてどこかに消えてしまった。
自然って、ほんとにほんとに
人を感動させてくれるんだなあ・・・。ヨーロッパの歴史のある建築物も、世界各国から集めた美術品が展示されている美術館も、人の手によって成った「人工の観光地」ももちろん見ごたえがあるけど、今見上げている「手付かずの自然」には「人口の観光地」にはない迫力がある。
砂丘に広がる星空に飲み込まれそうになりながら、
「ほんとにここまで来てよかった・・・」と胸に湧き上がる感動をかみしめていた。

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