もし私がアラビア語、もしくはフランス語が話せたら
運転手さん、このバスにはお客が乗ってるってこと覚えてる?
あなた一人の命じゃないのよっ!!と、命知らずの長距離バスの運転手さんに教えてあげたい・・・。
きっと今、窓の外には雄大な山々(今バスが走り抜けようとしているのはアトラス山脈というところらしいので)のパノラマが楽しめるはずなのに、全くそんな余裕はなく、うっすらと生命の危機まで感じているという、なんとも理不尽なこの状況。
おいそれと到着できそうにないなあ、サハラ砂漠には。ぼけーーーっとして何時間も何時間も風景を眺めつつ、
「モロッコって『アフリカの湿地帯の箱庭』みたい!」なんて浮かれてるだけで目的地のマラケシュ駅(本当に『駅前にあるIbisホテル』がありがたかったなあ)に着いた、フェズ→マラケシュの列車での移動が心底懐かしい。
しかしこんなにスピードも出てて、しかも対向車(バスや乗用車だけじゃなく、ダンプカーも多数)がきても
「双方譲らず!がっぷり四つ!!」って感じで
お互い全く減速する気配もないのに大惨事が起こらないのはなぜだろう?
もしかして・・・アッラーのご加護?アッラーのおかげなのか、アトラス山脈のおっそろしい山道もいつしか下り道になり、いくぶん体に響く「路面のぼこぼこ感」が薄れてきたな〜、という頃になって、やっと窓の外の景色を見る余裕ができた。
生命の危機を感じている間に山々のパノラマは見逃してしまい、今目に入ってくるのは、タンジェからフェズに移動した時に飽かずに眺めた「広大な田舎」と同じような風景・・・。

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