私の部屋から3つ離れた部屋のドアが開き、白人のカップルが顔を覗かせて「何の用?」と聞いてくれたので、
「私の部屋に
3人のモロッコ人の男が!!助けて!!」と訴えていると、押し入りモロッコ人たちは「忘れ物がどうのこうの」(
多分)というような言い訳をしながら去って行った。。。
こ、怖かった・・・。
何もされなくて、何も盗られなくてほんとによかった!!! しばらく白人カップルたちの部屋にいさせてもらって、なんとなく気持ちも落ち着いたので恐る恐る自分の部屋に戻り、本当にいろんな事を考えた。まずはほんとに危害を加えられなくてよかった!!ってこと。
神様ありがとう。。。 ガイド料を値切ったから押し入られたのかなあとか、これって警察に行った方がいいのかなあとか、あの中にモハメドいたのかなあとか。取りとめもなくいろんな事が休みなく頭に浮かんできた。しっかり考えようと思っても、頭の芯がぼーーーっとした感じで。。。
部屋のドアの、古臭い引っ掛けるタイプの鍵が外からカチャンと上げられたなーと思ったら次の瞬間私が男たちに見下ろされてた画を思い出してしまい、心臓はバクバクするし、額に嫌な汗はじっとり浮かんでくるし、もうどうしようもない。まさか自分の身にこんな事が起こるなんて。
ただ、混乱した頭で考える中でひとつだけハッキリしていたのは、
「このままイスラム圏から尻尾巻いて逃げるのは
悔しすぎるんじゃないか?」ってことだった。
明日の朝までこのまま湿った毛布の中で悶々として、明るくなる前に荷造りして、タヌ夫さんをひきずってタンジェの港に戻り、フェリーの切符を買って海を渡って安全でのんびりしたスペインへ、アルヘシラスへ戻る・・・
たしかにヨーロッパに戻れば、今より危険も少ないし、安全な旅は続けられると思うけど、でも!ここで逃げて帰ったら、私もうこれから
『怖い!』とか
『嫌なところ!』なんて思ってしまって、一生イスラム圏に来ることはなくなるかも。。。
今日の事をトラウマにしない為にも、ここでひとふんばりして、もう少しモロッコを見てみてもいいんじゃないのかなあ。ああでも・・・怖くないと言えばウソになるし・・。どうしようどうしようどうしよう。

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