ホテルの部屋の鍵やトイレやバケツにドキドキしながら、明日からどうしようかな〜とぼんやり考えていた。
とりあえずこんな恐ろしげな国とは早くおさらばしたいので、明日朝イチでタンジェの港に行って、アルヘシラス行きのフェリーのチケットを買って、早々にスペインに戻ることに決めた。
そしてなんだかしっとり湿ってちょっとおしっこの臭いもする、おもーい毛布にくるまれながら、今日の心細かったことや腹がたったこと等々を思い出していた。
エステポナからアルヘシラス行きのバスに乗って、ヨーコ姐さんに会ったのが本当に遠い昔の話みたい。。。あの時ヨーコ姐さんがせっかくだし泊まってきなよ!って言わなければ・・・
うう、ちょっと恨むわ。 なんてネガティブな事を考えながら少しウトウトしていたら、ん?なんとなく部屋の外に誰かいる気配??今何時?と時計を見ようとしたら、カチャン、って部屋のドアのひっかけるタイプの鍵が外れた音がして・・・
ぎゃーーー!!!
誰かが部屋に乱入してきた!!!3人も!!なんで?!モハメドの仲間?!私このままやられる(犯られる&殺られる)のっ!!!?と、頭に浮かび、咄嗟にとにかく大声出さなきゃ!!と思ったけど、人間驚きすぎると大声なんて出やしない。
ノドがつかえてしまって、
「た、助けて・・・」と震える声を出すのが精一杯。
3人の男(暗くてよく見えないけど体型が男だった)たちは、余裕で私を見下ろしている。。。不意にKくんに聞いた,
ジャパだるまにされた女の子の話が頭をよぎった。
・・・エジプトの道端で這いずって、日本人を見つけたら
『日本大使館に連絡して下さい・・・』って言わなくちゃいけないなんて・・・いやだ!ガイド料を値切ったくらいでそんな目にあってたまるか!!!
(文章にすると長いけど、多分この間2・3秒だった)と思ったら、ノドのつかえがスッと取れた。すかさず
「助けてーーー!!!ポリス!!
泥棒!!モハメドがっ!!」と、ものすっごく大きな声を出しながら、枕元にあったパスポートと財布をひっつかみ、廊下に飛び出して近くの部屋のドアを手当たり次第にドンドンとノックした。

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