気ままに暮らす旅好き・離島好き・変身写真好きなはてるまの身辺雑記です。
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ちなみにプロフの写真はベトナムで撮ってきました。
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 殺伐とした気持ちで相変わらずすれ違うモロッコ人男性のことごとくから「サヨナラコニチワ!」と声をかけられつつ、CバンクのATMを探していると、向こうから
モロッコの「歩き方」持った女の子が一人で歩いてくる〜!!!!

 小走りで近づいて「日本の方ですよねっ!!」と声をかけると、先方は

「あれ?日本人なんですかあ??」

となんとも驚いた様子。そう、今の私は中国人かベトナム人に見えるみたいなんだなあ(アジアからの難民風?)。。

「モロッコの歩き方」を持ってた女の子は、香港在住で音楽ライターをなさってる方。北京に住みたくって住みたくって仕方ないらしく、今はライターの仕事よりも北京語の勉強に励んでいて、1週間の休暇ができたので気分転換にモロッコを旅しにきたそうな。

「ガイドブック持たずにモロッコに来た」と私が言うとかなりビックリしたようで、「これからどこ行くつもりなの?」といたく心配された。

 うーーーん、ハッキリ決めてないけど今日お昼からマラケシュのMedina(旧市街)観光ツアーに参加して、それから気が向いたら砂漠に行きたいかな〜(こないだ深夜放送の映画で砂漠を見たから、とはさすがに言えなかった)・・・と自信無げに答えると、女の子は「砂漠だねっ?!」と言いつつ、「歩き方」をパラパラめくって、「ここからだとワルザザードって町に行かなきゃダメみたいだよ。電車がないからバスに乗るようにって!」と教えてくれた。

「OUARZAZATE。電車がないからバスに乗る。」と忘れないようにいつも持ち歩いてるメモに書いておいた。観光ツアーに参加するために、12:00にホテルに戻らないといけないので名前も聞かずに別れたけど、ご親切は忘れません、香港在住の音楽ライターの方!

 その後ダッシュでCバンクのATMを探し、(6台のATMをみつけて、現地通貨を引き出そうとしたのに軒並み『ダメです』って表示になるかキャッシュカードが戻ってくるかだったのでかなり焦った。7台目でやっと引き出せた。現金の引き出しだけで大仕事!)ホテルに戻ってフロントウーマンに「観光ツアーに参加したいので手配をお願いします。おいくら?」と言うと、「は?観光ツアー?何言ってるの?」と聞き返された。

「何言ってるの?」はこっちのセリフだよ!!


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 翌朝。
 朝イチで「ヨーロッパ6ヶ国語会話集」を持って、フランス語(
モロッコは旧フランス領なのでフランス語は意外と通じるらしい)と英語で書かれた「このホテルから出発する観光ツアーに参加したいのですが」ってセンテンスをフロントウーマン(昨日の無愛想な人とは違った)に見せると、「12:00 HERE」とメモに書いてくれた。
 ふーん12:00にここに戻ってくればいいのかと一応納得。昨日の女の人よりかは話が通じてよかった。

 それまでにCバンクのキャッシュカードが使えるATMにも行きたいし、絵ハガキを出したいので郵便局にも行きたい。場所を聞いたらなんとなく歩いて行けそうな感じだったので、
「ATMや郵便局に行くまでに、きっと突き刺さりそうな視線で全身を舐めるように見られた挙句アチョー!とかサヨナラ!とかチャイナ!とか言われまくるけど動じない動じない!」
と自分に言い聞かせ、郵便局目指して歩く。

 郵便局の手前に、公衆電話と切手売り場が併設されていたので、そこで日本までの切手、タイまでの切手(アルヘシラスで私にタンジェ行きを勧めてくれたヨーコ姐さんに『頑張ってマラケシュまで来ました!』ってハガキ出そうと思って)等々買うと、私の近くにいたモロッコ人の女の子が絵ハガキに切手貼ってくれたり、郵便局まで案内してたりと親切にしてくれた。

 うわ〜かけ声かけて走り去る男の子と違って、モロッコの女の子って感じいいな〜!と思ったら・・・

「今郵便局にいるって

ママに電話しなきゃいけないから

DH3(DH:モロッコの通貨)ちょうだい」
ときた。

 あらら、親切にしてくれたことに対して代償がいるんだ。アラビアンだなあ。。。
 いやあ何でも金ずくなんですね、って感じで毒気も抜かれてしまい、サイフを見たら小銭がなかったので、5DHのお札渡しちゃった。
中学生くらいの可愛い女の子だったんだけどお金ちょうだいって・・・ちょっと心が殺伐としてしまうなあ。


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 さっきのお部屋はテラスつきだったのに、新しいお部屋は小さい窓が一つあるだけ。少し息苦しい。

 再度フロントに出向き、「観光案内所に行きたい」と言うと

「タクシーに乗れば?」

と突き放され、「ホテルで半日観光ツアーの予約できる?できるならMedinaに行きたいんだけど」と言うと

「私じゃ分からないから、

また明日別のフロント係に確認して」


なんて言われ・・・どうもこのフロントウーマンとはウマが合いそうにないので、とりあえずホテルを出て大きな通りをまっすぐ5分くらい歩いてみたけど、いつも通りにモロッコ人男性からの鋭い視線と「ハローハローコニチワコニチワ」攻撃にしてやられ、ミネラルウォーターだけ買って、すごすごとホテルに戻ってきてしまった。。。

マラケシュ、見当つかなさすぎ!!駅前に何もなさすぎ!!

 ホテルの部屋でしばし考えた。なぜモロッコで私は常にこんなに不安を感じてしまうのだろう?

 きっと否応なく「私って女!」って

意識させられるからだと思う。

 どんなに暑くても長袖長パンじゃないと目立ちすぎることとか、普通に歩いてるだけで珍しい動物みたいに声かけられたり追いかけられたりすることで。モロッコでの「私って女!」って意識してる感じは、例えばイタリアやスペインででおじさんとかおにいさんに「可愛いね〜!」って声かけられてチヤホヤされて感じた「やだ、私って女なんだわ〜」っていうのとは全然違う。

 ここじゃすっごく生々しく
「私は女なんだからスキを見せちゃいけない、油断してたら何されるか分かったものじゃない!」って思わされてしまうので、常に緊張を強いられるし、肩に力は入るし。

 明日もガイドに連れられてMedina(旧市街)の観光して、お土産物やとカーペット屋と木工品屋を見てまわるんだなあ・・・でもそれって、私がほんとにしたかったことなのかな?


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 車窓からの風景とモロッコにおけるナンパを考察しつつ、

FES(フェズ)を出てから8時間後

乗り換えなしで無事にマラケシュに到着!
20060405105706.jpg

8時間、長かった〜・・・これだけ移動して、今モロッコのどのあたりにいるのかな私?国土の真ん中くらいまで南下してきたかな?そろそろ地図くらい買った方がいいかもね・・・。

 FESからの列車で、同じコンパートメントにいた紳士に
「iBisホテルじゃなく、もっと分相応なホテルを探すんだよ!」
と言われた事は忘れていなかったので、私に相応しい宿を観光案内所で教えてもらおうにも・・・マラケシュ駅の中には観光案内所は見つからず。
 仕方ないので駅舎からちょろっと出てみて観光案内所はどこ?って道行く人に聞こうと思っても、いつものようにガイドさせろさせろさせろって寄ってくる「いかにも」なモロッコ人男性たちに行く手を阻まれる始末。

 結局、根性なしの私は列車で会った紳士のアドバイスをほぼ無視するカタチで、フェズと同じようにiBisホテルにチェックインしたのだった。。。だってほんとに駅前に建ってるし。

 ガイドブックも観光案内所もない国で頼れるお宿は駅前展開の大手チェーンホテルだね!と浮かれつつ、早速お部屋でくつろごう!と思ったのに、

・・・この部屋、まだお掃除してないんじゃないの〜?

 もちろん強気で即クレーム。iBisホテルのフロントマンはみんなFESで出会ったような愛想のいいフロントマンばかりだと思ってたのに、マラケシュのフロントマン(モロッコ人女性だったのでフロントウーマン?スーツ着て働く女の人をモロッコで初めて見た)は・・・えっらい無愛想で、代わりの部屋のキーを半ば放り投げるようにして私によこしたのだった。

いくら分不相応な東洋人がクレームつけて頭にきたからってお客に対して従業員がこんな態度とはいかがなものか。ハッキリ言って

感じ悪っ!!!



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「アフリカの湿地帯の箱庭」風の景色を過ぎると、コウノトリの群れ(ハンガリーのトカイで見て以来かも!)を見かけたり、ものすごく大きい蘇鉄の群生や、サボテンの群生か?と思うくらい巨大な野アザミ畑(畑ではないだろうけど)も見た。もちろん本物のサボテンもたくさん見た!

 霧が晴れた頃にコンパートメントに乗り込んできた軍人っぽいおじさん、フランス語で話しかけてきてくれて、持参したポットからコーヒーを注いでくれたので、

「一応1等車のお客だけど・・・

用心するに越したことはないし・・」


と用心を怠らずに、コーヒーを飲むフリをしながら会話をしようと試みるも、フランス語が分からないので会話は全く成り立たない。
 なので早々に「私は風景を楽しみたいのです」ってアピールする為に窓の外を見ていたんだけど、おじさんは新たにコンパートメントに乗り込んできた(決して美人じゃないけど)アダっぽい四十がらみのモロッコ人女性(民族衣装じゃなくて普通のワンピースを着ていた)を仕切りに口説き始めた。

 アラビア語(多分ね)の会話だったから、「おじちゃんがおばさんを口説いてるんだろうな〜」って雰囲気しか分からないけど、この「口説いてるんだろうな〜」って感じの会話が、延々と5時間近く続いて・・・ナンパに5時間って。根気あるなあ、モロッコの軍人は!!って少し感動した。

 アダっぽいおばちゃんも、軍人のおっちゃんに手握らせたりしてまあまあその気ありそうだな〜なんて横目で見てて思ったのは、イタリアもスペインもモロッコも、長距離電車における男女の出会い方にはあまり違いはないのだなあと。

 私はイスラム教徒って、もっともっとストイックな人たちと思ってたけど(『男女7歳にして席を同じゅうせず』みたいな)誤解だったみたい。。。


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 電車に乗ってから3時間(まだ3/8しか乗ってない・・・)列車はずーーーっと霧に包まれてて、車窓からの風景も楽しめず。
 でもお向かいに座ったモロッコ人紳士(モロッコ人にも紳士がいるとこの時初めて知る)が英語が堪能だったので、なんだかんだと話してみた。

で、彼が言うには
「iBisなんて!値段が高すぎる!!君くらいの年齢の女の子には分不相応だ!(←失礼ねっ)マラケシュではもっときちんと調べてからホテルを決めるように!さもなければ食事だけでもiBis以外でとるようにしなさい!!」とのことで。。。そっか、私はiBisにお似合いではないと・・・。

 列車に乗って3時間が過ぎた頃、見渡す限りもわ〜っとしてた霧が晴れてくると、いかにも田舎!って感じの景色が続く。あっでもところどころ、地面が赤いのは赤土のせいだろうな・・・なんて思いながら窓の外を眺めていた。

 海に近づいたり、地平線まで何もない!!こんな荒野あるの?って驚くくらい果てしなく「ただの地面」が広がってたり、かと思えば緑の丘がたくさん続く地域が現れたり。

 どこまでも続く(と思われる)一本道を、ロバに乗って進んでいる人がいたり。見るからにこの土地って不毛・・・草木の1本も生えない、こんな土地って実際あるんだなあ、って感心したり。
 でもしばらく列車が進むと、映画やドキュメンタリー番組でよく見るバラックがたくさん建ってる地域が見えてきて、ああここってアフリカなんだなあ、って不意に実感が湧いたり。

 何のゴミかは分からないけど、明らかに不法投棄場兼ゴミ捨て場!ってところが延々と続いてたり。

 人が住んでる気配が消えてなくなると、次第に景色がサバンナっぽくなってきて、象が好んで食べる、トゲのある低い木(名前が出てこない・・・)がたくさん生えてたり、日本の感覚で言うなら用水路くらいの、幅の細い川が1本流れてて、その両岸だけ植物がイキイキしてて、サバンナを貫く緑の道みたいになってたり。

アフリカの湿地帯の箱庭を見てるみたい!!


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 一人悶々と考えていると、いつしかモロッコの朝は明けていた。モロッコに来てから常に夜間は悶々としているような・・・。
 で、結局進むか退くか考えた結果、行ってみることにしたのだ、マラケシュに。

 昨夜見るともなくTVを見ていると、ドイツ語で吹き替えされたジャッキー・チェンの映画観た時はちょっと郷愁誘われて「スペインもいいけど、いっそ日本に帰ろうか・・・」って一瞬思ったけど、なんとなくこのまま引き返したらモロッコに負けたような気がするなあと。

 それに、ジャッキーの映画の後に放送されてた、なんだかよく分からないけどターミネーターのパクリっぽい映画の舞台が広々した砂漠だったのが印象的で。8割方スペインに戻ろうと思いつつ、悶々としながらあの砂漠を見ていて「よし、もうちょっと頑張って奥地に行ってみよ!」と思ってしまったんだな。

 マラケシュには砂漠はないだろうけど、もう少しモロッコにいてもいいかなあと・・・この判断が良かったのか悪かったのかは、きっと「神のみぞ知る」んだろうなあ。

 6:00に目覚めたので善は急げってことで早速チェックアウト。常に親切なフロントマンにマラケシュのiBisホテルも駅前にある?って聞いたら、
「全てのMoussafirホテル(iBisのこと)は駅前にあります!」と自信満々で教えてくれた。

 これで宿探しの不安も解消!意気揚々とフロントマンにもらったリンゴを片手に(朝早いチェックアウトで朝食を食べなかったので、フロントマンがサービスでリンゴとオレンジをくれたのだった。こういう気配りしてくれるからiBisって好き!)ホテルの目の前のFES(フェズ)駅に移動。

 窓口で1等車のチケット買って、マラケシュまでの乗り換え回数を尋ねると「ダイレクト!」って言われたけど、タンジェ〜フェズ間もダイレクトって聞いたけど乗り換えたよな〜確か。。。

 ひとまず6人がけのコンパートメントに乗り込んで、タンジェから移動してきた時と同様、同じコンパートメントにいる人たちに「マラケシュマラケシュマラケシュマラケシュ!」と連呼しまくってから、窓からの景色をぼーっと眺めていた。
 朝はこんなに日差しも薄ぼんやりして過ごしやすそうなのに、あと2〜3時間後には

「ひーーーーー暑い暑い暑い水水水〜!!って、ちょっとあんたら東洋人がそんなに珍しい?刺すような視線で一挙手一投足見るんじゃないよっ!!ハローハローハローハローうるさいよ!!いちいち声かけてこなくていいよっ!!!」

って、道を歩くだけで怒り心頭に達するようなことになるとはとても思えない。太陽が照り始めると途端に動きづらくなるなあ、モロッコは・・・。


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 Medina(旧市街)に、というかお土産物屋にいる間はもう他の町も絶対同じような感じだって!!せっかく雇ったガイドにお土産物屋に連れて行かれて

「いらないったらいらない!!」

って額に青筋立ててイライラしながら次々出てくるお土産断わって、Medinaからホテルまではずーーーーーっとモロッコ人男性の視線に突き刺されてハローハローハローハローハローハローハローハローってかけ声かけられて、なんならほんの小さな子供にまで

ブルースリー!ジャッキーチェン!!とかからかわれて、

キーーーー!!!ってなりながらホテルに戻ってホゾを噛む、ってことの繰り返しのような気がする。。。

 私やっぱり明日にでもスペインに戻ろうかなあ、と思う反面、なぜか「このまま戻っていいの?後悔しない?」っていう気持ちも正直あったりして。
女心ってほんと複雑・・・。

今の悶々とした気持ちを文字にしてみると
もうちょっとモロッコにいようかな、なぜならば
○せっかく来たのに〜!!今はモロッコにいるから距離感がおかしくなってるけど、日本からモロッコって遠いよ?もう二度と来られないかもよ?
○もしかしてもしかしたら、タンジェとフェズ以外のモロッコの町ってすっごく素晴らしいところかもよ?


VS

やっぱスペイン戻ろうかな、なぜならば
○きっと他の町も一緒だって!また土産物屋で青筋立てて怒り狂うのがオチだよ。
○大体この国って不自由!クソ暑いのに毎日長袖長パン着用しなきゃだし。
○今までみたいに駅前にホテルがない町はどうするの?アンタこの暑さの中、ヨーロッパにいた時みたいにタヌ夫さん(キャスターつきの大荷物)引きずってアシで安宿探す根性あるの?
○女一人より連れがいる方が絶対にイイ!!ほんとにまた来たいなら次は誰かと一緒に来ればいいんだって!!


・・・あら、明らかにスペインに戻りたいんだわ、私。。。



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 民族衣装の値段が意外とお高いこととは直接関係ないけど、お土産物屋でも衣装屋でもカーペット屋でもどこでも、何か商品薦められて

「No Thank You!

I don’t want it!」


って強く断わると、まず口を揃えて

「It’s not expensive!」

って返される。これもなんとかしてほしい。

 値段が高いとか安いとかはどうでもいいねん、私欲しくないねん、いらんねん!!!って重ねて断わったら、「ディスカウントするから」とか「この店ではこんなにたくさんの日本人が買っていったのに」って顧客リストみたいなの持ち出してきたりとか、「もっと安いものがあるからそれなら買う?」っていつまでもくどくどくどくど・・・。

いくら言われてもいらないの!!
買い物なんかしたくないの!!
私は観光の為にモロッコに来たのっ!!! 


って頑としてはねつけたら、一応諦めるけど「買う買わないは君の自由さ、No problem!」とか言いながら、次なる商品を店の奥から奥から持ち出してきて、また最初のやり取り、(「No Thank You!I don’t want it!」「It’s not expensive!」)から延々とやり直し。。。

 民族衣装のうわっぱり一枚買ってこの攻撃から逃れられるなら買っちゃおうか・・・つま先とんがり靴とセットで約15,000円(オヤジの言い値。高すぎるっちゅーねん!!)・・・とついつい弱気になってしまうほどの売り込み攻勢をなんとかしのぎ、どこかに姿を消していたオフィシャルガイドが戻ってくるまでひたすらNo!I don’t want it!を連発していると、不意にすごい虚しさに襲われた。

 私は一体何をしに来たのだろう?フェズくんだりまで・・・。


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 しかも!そんなツアーのくせに、

「豊かな人からは、

遠慮せずに持ってるものを分けてもらいましょう」


ってイスラム教の教えに従ってる今日のオフィシャル(なはずの)ガイドも「ガイド料と別にチップちょうだい」って臆面もなく言うのよ。いいトシしたおっさんが!!

 観光案内所往復⇔Medina(旧市街)の往復のタクシー代だって私が払ったのに。と、沸々と湧いてくる不満。

 そんなガイドに連れて行かれた民族衣装屋のおやじもこれまたどーしようもなくって、

「君にはこれが似合いそう」とかなんとか言いつつ

試着させてくれたところまではよかったけど、「モロッコを旅するつもりなら今の君の格好だととても危険だから1枚このジュラバ(モロッコの民族衣装)を買って行きなさい、これさえ着ていればモロッコ人に見えるから襲われない!」って・・・

 明らかに顔のつくりが違うでしょう私とモロッコ人では!!
仮にも外国人旅行客を襲おうなんて企てるような人間が、こんなうわっぱり1枚で

「あ、あいつ外人だと思ったけど

ジュラバ着てるしモロッコ人だな。

じゃあ襲うのやーめよ」


なんて思うわけないでしょうが!仮にも強盗強奪暴行強姦(考えすぎ?)しようとしてる悪人がそんなに単純だとはいかに素直(?)な私とて信じがたい。

 衣装屋のオヤジのどうにかして売らんかな口上に思わず「んなあほな」と大阪弁が口をついた私だった。。。しかもこの衣装、値段もそこそこするし。


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 ヨーロッパは観光客一人でも心安らかに観光できる地、一方ここモロッコは・・・。

 まあまだMedina(旧市街)しか見学してないから限定できないけど、ガイドなしではこのねじくれ曲がった道が入り組んだ町なんて、どこが入口でどこが出口か(大体決まった入口と出口があるのだろうか?)なんて全然分からない。

 なので仕方なくガイドを雇うと、お土産物屋をハシゴする合間に名所に寄る、って流れに否応なく乗っけられる。今日も何件お土産物屋に連れて行かれたか・・・

今日乗っけられた流れは・・・

Medinaの入口みたいな門→博物館(ポルトガル大統領が訪モロッコ中の為見学できないとガイドに言われた)→路地をウロチョロしてカオスを実感する→すごいニオイのする染色場→絨毯屋→なぜか絨毯屋の屋上→旧小学校→アクセサリー屋→ハンドペインティングの写真屋(これは私が希望した。それ故ほんの一瞬で見学終了・・・)→

セラミック屋→木工品屋20060714233855.jpg

(一応ギターっぽい楽器弾かせてもらったけど)

→民族衣装屋 
20060714233937.jpg

(しっかり試着したけど)

で、結局半日ツアー中、3/4くらいの時間はガイドと結託してるっぽいお土産物屋にいるハメになってしまった。


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ニオイと言えば、強烈だったのは皮革の染色場。

20060714233713.jpg


この染色場のお隣にある、ガイドの顔が利くお土産物やさんの屋上から
20060714233816.jpg

↑屋上にいます。暑い・・・

見せてもらったんだけど、たくさん掘られた穴ごとに白、赤、黄色、黒って色水が溜まってて、そこで羊の皮(多分)を染めるらしいんだけど、ほんとにものすっごいニオイだった。今まで私が嗅いだケモノ臭なんて、物の数にも入らないくらいの。

 世の中には本当に

ものすっごいニオイが存在するのだなあ。。。


 この染色場に比べれば、真夏の満員電車で臭ってくるワキ○のニオイなんて、乳臭い赤ちゃんみたいなものだ。

 他に印象に残ってるのは、ガイド料とは別に自腹で入場料を払って(150円くらいだけど)入場した、モスクみたいなところのモニュメント。

20060714233804.jpg


 昔は建物の2階でアラビア数学、文法、法律等々を勉強していて、1階はモスクとして使用していたらしい。ここで見た彫刻がちょっとアルハンブラ宮殿を思い出させた。

 しかし・・・本場のアラビア建築のはずのFES(フェズ)の建物より、アルハンブラ宮殿の方がアラブの風を感じるのはなぜか?きっとアルハンブラ宮殿の方が大きくて立派で彫刻の状態もよくってこんなにあちこちからの視線を感じずにじっくり見学できたし、何より「私今観光してる〜」って、楽しむ余裕があったからだ。と思う。


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 ふーん、治安が悪いわけじゃないんだ、とちょっと安心し、改めてMedina(旧市街)を案内してもらうことになった。
 が、案内してもらうと言っても・・・
私が今どこをどう歩いてるのか全く分からない。もう全く。

 ただただガイドの後ろについて(見失いませんように、って心でお祈りしながら)わっこの通りお土産物やだらけ!とか、げっ人通りが全然ないけどほんとにこの路地に入って大丈夫?左右から変な人たちが出てきてジャパだるまにされたりしない?とか、その時々に目に入るものを見るだけで精一杯。

 Medina(旧市街)の道は入り組んでいて、道幅も狭いのに人もロバもミュール(馬とラバを掛け合わせた動物)も遠慮なく通行するので、
20060603185433.jpg

↑こんな感じ
舗装されていない道から上る土ぼこりのすごさったら!道の上にスダレみたいな日よけがあるところはまだマシだけど、スダレすらない道だと、直射日光にあぶられて、強い日差しにめまいがしそうになる

 鼻にも口にも容赦なく入ってくる土ぼこり、ロバやミュールのケモノ臭、色々なお店から聞こえる売り子(おじさん)の声、そして相変わらずのモロッコ人男性たちからの鋭い視線に途切れることのないかけ声・・・何もかもが入り混じって、

うわ〜・・・カオスってこういう状況のことだろうな〜

って印象だった。
そう、これぞカオスよカオス。混沌だね。音とニオイのものすごいコラボレーション。。。


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翌日。

悶々と考えてたことの答えは出ないまま、寝心地のいいベッドで目覚めた。熟睡した〜!!って感じ。


 まずは朝ゴハン朝ゴハン、腹が減っては戦ができぬと勇んでレストランに行ってみると・・・

肉っ気というものが全くない。。。

お肉大好きなのに〜!!牛や豚とは言わないけど、お祈りしながら殺した羊のお肉ぐらい用意しててくれればいいのに・・・。

 パン、トマト、きゅうり、カッテージチーズ、ゆでたまご。を、くまなくおかわりして、結局文句言いながらも30分くらい飲み食いしていた。お肉はなくても満腹になったので満足満足。

 部屋の鍵を預ける時に、フロント(今朝のフロントマンも愛想のいいおじさんだった)で今日Medina(旧市街)に行こうと思ってるんだけど、言うと、ホテルでも半日ガイド斡旋できるよ、料金はDH(ディラハム:モロッコの通貨)120で!って教えてくれた。

 昨日観光案内所でがっつりセールスしてたのと同じ金額だったので、ふーん昨日聞いたガイド代が適正価格なんだ、と納得し、昨日予約した(させられた?)オフィシャルガイドと合流すべく、今日もモロッコ人男性の視線とかけ声に消耗しながら観光案内所に行ってみると、

 昨日私に「オフィシャルガイドをつけるべきだ!!」

ってセールスかけた英語使いの男性が、モロッコの民族衣装っぽいうわっぱりを着てニコヤカに待っていた・・・。
 あなたがガイドさん本人でしたか・・・。道理でおっそろしくセールスかけたわけだ。

 2人でタクシーに乗って(このタクシー代って誰が払うんだろう??)、メーターが上がるのを横目で見ながら窓の外を眺めていると、警官がたくさんいて、なんだかとってもモノモノしい雰囲気。
 いつもこんな風なのかな?と思ってたら、私の考えを読んだかのようにガイドが「今日はポルトガルの大統領が来る日だから警官がたくさんいるんだ」と教えてくれた。


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 確かに一人でMedinaに行くのはヤバイなあ。帰り道、Medinaより道が入り組んでない(はずの)新市街でも迷子になりかけたし私。(しかもホテルでもプールサイドから自分の部屋までの道を迷ってるし・・・)

 でも半日ガイドで1,800円。。。これにもしまたタンジェのモハメドみたいにガイド終了後に「チップくれ!」とか「そのDH(ディラハム モロッコの通貨)50よこせ!」って言われたら、3,000円くらいになるかも。3,000円で買うMedinaでの安全。

しかし、旅人が一人で自由に歩けないなんて・・・

何のための一人旅か。


 一人で歩けないのを知りつつ、FESに続いてメクネスにも行くべきか?(バルセロナでお世話になったKくんと、エステポナで会ったタカハシさんから聞いた話を総合すると、フェズとメクネスは二個イチの観光都市らしい。共にMedinaがとっても有名だそう)距離もそんなに離れてないし、片方だけ行くのは片手落ちかなあ?というような気もするし。

 今日、なんとなく観光案内所の壁に貼ってた時刻表から知ってる地名と電車の時間をメモって来たけど、これから先もずーーーーっとあんなに不親切な観光案内所だけを頼りに旅を続けるのは無謀じゃないか?

これからは今泊まってるようなホテルじゃなく、日本人観光客もいそうな安宿やホテルを探して色々情報もらわないとダメなんじゃないか?(「歩き方」とか持ってる人がいたら何が何でもその人にくっついて行ってやる!)

でも・・・「日本人がいそうな安宿」って、どうやって探せばいいの??なんせ東洋人自体を見かけないからなあ、ここでは・・・。

 とホテルの部屋で、答えのない自問自答を繰り返しながら悶々としていたら、つけっぱなしのTVから流れる音楽に聞き覚えが!!!

きゃーーーー!!

なんでRAI DUEが放映されてるの、モロッコで!!


(RAI DUE:イタリアの放送局)
イタリア語だ!!なーつーかーしーいーーー!!
パパーとラウラ、元気かなあ・・・。

♪エーオ!エーオ!ナーナーナオー!のモノマネまで聞けて、ちょっと元気が出た。安心で安全、心安らかな日々を送れてたシチーリアがますます懐かしいわ。 


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