レストランでのささくれた気分を癒す為、ストラホフ修道院付近からしばしプラハの町並を見下ろし、カレル橋にたくさんいる似顔絵描きの人たちをひやかして歩いていたら、人形劇の客引きがいたので近づいて見てみた。
人形劇と言ってもちゃちな
「指人形」みたいのを想像してはいけません。
指をほんの少し動かすだけで、信じられないくらいになめらかにあやつり人形が動く!!陳腐な表現だけど、ほんとに生きてるみたい!!
目が離せなくてかなり長い間人形が動くのを見ていたら、
あんたも操ってみる?みたいに客引きに聞かれたので、もちろん!と果敢に挑戦。
他の観光客に囲まれて衆人環視の中、緊張しながらあやつり人形をさわらせてもらったものの・・・もちろん客引きのように滑らかに動かせるわけもなく、
何かにつまづいたようにぎくしゃく動くあやつり人形。。。客引きにも観光客にも失笑されてしまった。あー恥ずかしかった。
カレル橋のたもとからヴルタヴァ川(モルダウ)沿いにぶらぶら歩き、レギー橋(軍艦橋ともいうらしい)からヴルタヴァ川の中洲?射撃島(勇ましいネーミングが多いな〜)に上陸!この島からは、昨日も何度も往復したカレル橋の横顔が見られる。
観光客がカレル橋をそぞろ歩いてるのもハッキリ見える。その背景はそろそろ夕暮れようとしてる太陽とまだまだ昼間!って頑張ってるような青さが溶け合ってなんともいえない空の色。木々の緑と建物の屋根の赤さとヴルタヴァ川の水の色・・・
この景色、完璧!!絵心があれば水彩でも油絵でもいい、この風景を1枚でいいから描きたいものだなあ。
プラハに来てよかった・・・。しみじみ。
夜は「前衛的な映像とパントマイムの組み合わせ」、オペラとは一味違うらしいパフォーマンス、ラテルナ・マギカを観に行った。劇場のクロークのおじさんは、私がいかにも節約旅行者然としていたからか、ベンチコートとリュックを預けようとしたら、「1つにつきKc5ですが、2つ預けますか?」と遠慮がちに聞いてくれた。お気遣いありがとうチェコの人。Vカードも受け取って極貧じゃなくなったから、Kc10くらいは大丈夫なの。
初めて観たラテルナ・マギカは・・・冒頭は、舞台の空間にバラが舞い(スクリーンに映してるのかなあ?)、あれパントマイムは?と思って観ていたらサーカス団の団長風の人、ピエロ、女の子のダンサーたち、プリマドンナ、仮面をつけた女の子、ジプシー風の女の人、男の子のダンサーたちが次々と登場し、踊ってみたりパントマイムでお芝居してみたり。
舞台の後ろに下ろされたスクリーンに映る映像と、舞台を行ったり来たりする生身の人間が織り成す芸術とでも言いましょうか、なんだかとっても幻想的なパフォーマンスでした。
あの独特の雰囲気を説明できない自分の筆力不足がもどかしい。。。 ラテルナ・マギカに酔ったのか、なぜか劇場からの帰り道、
「あれ?ここさっき通った・・・」
「えー、この店さっきも見た!」 ってな具合で本気で道に迷ってしまい、「歩き方」の地図だけでは自分のいる場所がどこなのか、全く判断できなくなった。。。
劇場周辺にいた観光客も全く見当たらなくなり、観光客どころかお店やレストランまでが1件もないような裏通りにつきあたり、かなり心細い気持ちで自分の足音しか聞こえない石畳の路地を歩いていると、
ほんとに中世に迷い込んだような気がした。こんな風に思ったのってプラハが初めて。。。
足の向くままに歩くこと1時間。結局、大きな通りからほんの数本入りこんだ路地を歩いていただけだったのに、路地から出た後も、なんだか時間軸がずれてしまったみたいに、気持ちはフワフワ浮遊したままだった。

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