翌日。チェックアウトを済ませ、荷物はホテルに預けたままで雨の中を昨日の警察署まで歩いていく。昨日のキアヌがいると思ったのにいやしない。
受付で会話集の
「昨日サイフをすられました」
「盗難証明書を作って下さい」(まさに今の私の為に作られたようなセンテンスだなあ・・・)って所を見せたら、
「ポーランド語できる?」
「ドイツ語できる?」
「フランス語できる?」とたてつづけに聞かれ、
「・・・イタリア語と・・・英語が少しできる」と答えると、ため息をつかれながら「10:20」ってメモ書いて渡された。
10:20にまた来いってこと?ホテルもチェックアウトしたそれまでここで待ってようかなと思ったけど、なんか怪しげな人たちが(アル中風だったりヤク中風だったり一人で壁の方向いてニヤニヤ笑ってたり。こ、怖い・・・)何人か待合室にいたので、一人でそこにいるのがちょっと、いやかなり心細くなってそのあたりをぶらついてみた。
警察署から少し離れた所に、1泊Zt40の安宿を見つけたので、「今日から宿泊費が減らせる!」と少し心に余裕ができたものの、ハンガリーからこっちの色々な出来事をつらつらと思い出してみて、「ギエーザの所にいた時が一番楽しかったかも・・・ずっとトカイにいれば良かった」などと弱気な考えが頭を離れず。気持ちが弱ってるのだなあ・・・。昨日のうちに盗難届け作ってって言ったのに。キアヌのばか。(←八つ当たり)
10:20に警察に戻り、結局それからまた1時間くらい待たされてからホテルヘベリウスの従業員が英語が堪能とのことで、そのホテルまで婦人警官に
パトカーで護送(!)された。しかし、なぜサイレンを鳴らして走るかこのパトカー。私は犯人扱いか?
道行く人が
みんな私を見てるじゃないか・・・。恥ずかしいやら悲しいやら・・・見世物ちゃうぞこらぁ!!
そしてホテルの従業員休憩室みたいな所に連れて行かれ、ホテルのフロントマンを通訳にして、私と警官とで昨日のスリ事件の事情聴取。
フロントマン相手に一所懸命昨日グダニスクの駅に着いてからトラムでサイフをすられたって気づくまでの状況を怪しい英語で説明したものの、どうも
トラムから私を押し出した男(BかC)の単独犯と思われたみたいで、「3人組の男に観光案内所までの道を尋ねたら、1人の男(A)だけが私をトラム乗り場に案内して、その間にBとCはいなくなってて、Aはトラム乗り場への地下道を歩いてるあいだに何度かケータイで連絡してた。あれはきっとBとCに「カモは左のポケットに財布入れてる。これからカモをトラムに乗せる」と伝えてたに違いない!!」と強調したのにその部分は全く無視されて、警官に「トラムで押してきた男の人相覚えてる?」とか聞かれてガックリ。
そいつよりかAが重要やのに〜!!もーーー!! とりあえず事情聴取(取調べ?)はなんとか終わったので、会話集の
「盗難証明書を発行してください」ってセンテンスを指差したら、またしてもパトカーで(今回はサイレンなし)もときた道を警察署まで護送されたあげく、そこで小一時間待たされた。ふう、今日はどこでも待ってばかり・・・。発行してもらった盗難証明書は、もちろんポーランド語で書かれてて、
「日本から来た旅行者がグダニスクのトラムの中でサイフをすられました。財布の中には現金とクレジットカードとキャッシュカードが入ってました。以上」みたいな、めちゃめちゃアッサリした内容書類だった。これ、ほんとに日本で通用するのかなあ???

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