気ままに暮らす旅好き・離島好き・変身写真好きなはてるまの身辺雑記です。
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 レストランでのささくれた気分を癒す為、ストラホフ修道院付近からしばしプラハの町並を見下ろし、カレル橋にたくさんいる似顔絵描きの人たちをひやかして歩いていたら、人形劇の客引きがいたので近づいて見てみた。

 人形劇と言ってもちゃちな「指人形」みたいのを想像してはいけません。
 指をほんの少し動かすだけで、信じられないくらいになめらかにあやつり人形が動く!!陳腐な表現だけど、ほんとに生きてるみたい!!

 目が離せなくてかなり長い間人形が動くのを見ていたら、あんたも操ってみる?みたいに客引きに聞かれたので、もちろん!と果敢に挑戦。

 他の観光客に囲まれて衆人環視の中、緊張しながらあやつり人形をさわらせてもらったものの・・・もちろん客引きのように滑らかに動かせるわけもなく、

何かにつまづいたようにぎくしゃく動くあやつり人形。。。

客引きにも観光客にも失笑されてしまった。あー恥ずかしかった。

 カレル橋のたもとからヴルタヴァ川(モルダウ)沿いにぶらぶら歩き、レギー橋(軍艦橋ともいうらしい)からヴルタヴァ川の中洲?射撃島(勇ましいネーミングが多いな〜)に上陸!この島からは、昨日も何度も往復したカレル橋の横顔が見られる。

 観光客がカレル橋をそぞろ歩いてるのもハッキリ見える。その背景はそろそろ夕暮れようとしてる太陽とまだまだ昼間!って頑張ってるような青さが溶け合ってなんともいえない空の色。木々の緑と建物の屋根の赤さとヴルタヴァ川の水の色・・・

この景色、完璧!!

絵心があれば水彩でも油絵でもいい、この風景を1枚でいいから描きたいものだなあ。プラハに来てよかった・・・。しみじみ。

 夜は「前衛的な映像とパントマイムの組み合わせ」、オペラとは一味違うらしいパフォーマンス、ラテルナ・マギカを観に行った。劇場のクロークのおじさんは、私がいかにも節約旅行者然としていたからか、ベンチコートとリュックを預けようとしたら、「1つにつきKc5ですが、2つ預けますか?」と遠慮がちに聞いてくれた。お気遣いありがとうチェコの人。Vカードも受け取って極貧じゃなくなったから、Kc10くらいは大丈夫なの。

 初めて観たラテルナ・マギカは・・・冒頭は、舞台の空間にバラが舞い(スクリーンに映してるのかなあ?)、あれパントマイムは?と思って観ていたらサーカス団の団長風の人、ピエロ、女の子のダンサーたち、プリマドンナ、仮面をつけた女の子、ジプシー風の女の人、男の子のダンサーたちが次々と登場し、踊ってみたりパントマイムでお芝居してみたり。
 舞台の後ろに下ろされたスクリーンに映る映像と、舞台を行ったり来たりする生身の人間が織り成す芸術とでも言いましょうか、なんだかとっても幻想的なパフォーマンスでした。

あの独特の雰囲気を説明できない自分の筆力不足がもどかしい。。。

 ラテルナ・マギカに酔ったのか、なぜか劇場からの帰り道、

「あれ?ここさっき通った・・・」

「えー、この店さっきも見た!」


 ってな具合で本気で道に迷ってしまい、「歩き方」の地図だけでは自分のいる場所がどこなのか、全く判断できなくなった。。。
 劇場周辺にいた観光客も全く見当たらなくなり、観光客どころかお店やレストランまでが1件もないような裏通りにつきあたり、かなり心細い気持ちで自分の足音しか聞こえない石畳の路地を歩いていると、ほんとに中世に迷い込んだような気がした。こんな風に思ったのってプラハが初めて。。。
 足の向くままに歩くこと1時間。結局、大きな通りからほんの数本入りこんだ路地を歩いていただけだったのに、路地から出た後も、なんだか時間軸がずれてしまったみたいに、気持ちはフワフワ浮遊したままだった。



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 翌日。
 旧市街広場から今晩観るラテルナ・マギカの劇場の場所を確認しておこうと思い、地下鉄の駅に向かって歩いていたら、とあるお店のショウウィンドウに使い勝手の良さそうなアーミーナイフが!!これさえあれば好きな時にお豆の缶詰があけられる!と思うと矢も楯もたまらず、Vカードにて購入してしまった。このナイフは絶対に失くさないぞ。
 
 ロレッタ(教会)にあるでっかいダイヤでも見ますか、ってことで昨日に引き続きカレル橋を通ってフラッチャニーの丘に向かうことにした。聖ミクラーシュ教会の塔に登れるらしいので(有料)もちろん登ってみる。

 今通ってきたカレル橋の延長上に今のお宿の目印になってるTV塔が見えて、「あのへんに泊まってるのか〜」とすぐ分かるのがなぜかウレシイ。

 プラハってプラハって。英語も通じるし見どころもいっぱいあるし(しかもひとところに集まってて見やすいし)風景だけでじゅうぶん絵になるしオペラも安くて見られるし首都なのにザワザワしすぎてなくって居心地いいし、中欧の都会では1番好き!とウキウキしながら聖ミクラーシュ教会内部を見学。

 かなりあちこち手を入れて修復しているらしく、柱や壁の大理石がぴっかぴかで眩しいくらい。天井のフレスコ画が欧州最大(と薄っぺらいガイドブックに書いていた)らしく、たしかに大迫力。その後もずんずん歩いて(歩きすぎてストラホフ修道院まで行ってしまった)ロレッタ着。

 入場料が驚きの高さ(Kc60)だったので

「建物内の何ひとつ見逃すまい!」

という気持ちで、じっくり見学。

 ロレッタ内部は銀を何十キロも使った豪華な祭壇、

6222個のダイヤモンド

がはめ込まれた聖体顕示台などという、「これお金かかってます」ってものがたくさんある一方で、高島屋の天使みたいなかーわいい顔した天使の像がこれでもか!!ってくらいいっぱいいて優しい気持ちになれるし、入場料分の価値は十分だった。スロバキアで見たタレ目上目遣い細面の天使たちはチェコにはいない様子。。。


 眼福の次は口福、Vカードもあるし今日はちょっとチェコ料理でも食べてみよ!と、それなりによさそうなレストランに入ってみた。入ってみたらこれが。

最悪なレストランで。

 ウェイトレスはまだ「最悪」ぐらいの接客態度やったけど、マネージャーかフロアリーダーか知らんけど、偉そうなおっさんがもう

サーーーイーーーアーーークーーー!!

なヤツだった。
 
 そりゃヨーロッパで女一人でレストラン入るって礼儀知らずって思われたって仕方ないよ、仕方ないとは思うけど、そんなにイヤなら入り口で追い返せよ!!(しかもそんなに大層なレストランでもないのにさ)って吠えたいくらいだった。

 席に案内されて、無愛想なウェイトレスにオーダー済ませてからお手洗いに行こうと席をたったら、このおっさんが(その時他のテーブルの勘定中だったにも関わらず)私に向かって

「オイコラお前!!どこ行くんだ!!」

てな感じのデカい声出して、トイレの中にまで追いかけてくるし。

 感じ悪いけどもう注文してしまったし、キャンセルも面倒だし、と思って不愉快極まりないけどガマンして食事し終わったら、明らかにチップとサービス料以上の額をふっかけた金額が伝票に書かれてる。しかも別のテーブルのお客には伝票を見せながら一応英語で「こちらは食事代でこちらはワイン代で」みたいな説明をしてたくせに、私には無言で伝票のサイン欄を人差し指でコンコン突いて「ここにサイン!!」って要求するし。挙句に私が店を出る時に言った言葉はたったひとこと「バーイ」・・・

客に向かってバーイって!!

普通サンキューかデクイ(チェコ語で『ありがとう』)やろ!!!

日本に帰ったら日本円の貯金全部Kcに替えて
お前ごとこの店買い取って泣くまでコキ使ったろか!!!




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 翌日。
 久しぶりにハレバレした気分で行動開始。
 旧市街に出て旧市庁舎の仕掛け時計など見て観光客気分に浸ったのち、ヴルタヴァ川(スメタナ作曲「モルダウ」の方が分かりやすいかも)に架かる、両側に聖者の石像が30体も並んでいる、とってもありがたいカレル橋
20060216005759.jpg


をてくてく歩いて対岸のフラッチャニーの丘に目をやると、あら、プラハ城って意外と近そうな感じ。行ってみよ!!

 と思ったのはいいけど、お城までの道は結構な坂道だった。疲れた・・・。
 
 でも!遠目で見てるプラハ城もよかったけど、実際入ってみたらますます素敵。ひろーいお城の中に入場有料の施設がいくつかあるんやけど、その中でも聖ヴィート大聖堂が最高!入り口のすぐ右手にあるステンドグラスなんて、なんと表現すればよいのやら。。。
20060216005819.jpg


 壁にかかったモザイク画に、このステンドグラス越しの色とりどりの日光が反射して、もう得も言われぬ美しさになっている・・・。建物自体もなんとなくパリのノートルダム寺院を思わせるような後ろ美人で、高い塔にも登れる(目回しそうだったけど)。
 その塔の上から見下ろせるプラハの街並(もちろん世界遺産である)・・・建物の赤い屋根屋根もいいし、その先に見えるたくさんの塔もこれまた素敵だし、街の中を流れる大きなヴルタヴァ川、それに架かるいくつもの橋。。。童話の挿絵みたい〜!!春らしい木々の緑が美しいフラッチャニーの丘も最高!!


 正門前の衛兵交代式も見て(衛兵は男前ばかりで目の保養もできる。眼福!)
20060216005749.jpg


 城内の黄金小路(昔錬金術師を住まわせてたらしい)にあるカフカの旧宅なども見てお城を堪能したのち、地下鉄に乗って旧市街広場に戻ってきた。

 今夜も芸術三昧〜と思いながら、オペラのチケットを扱ってるお店を探し回るものの、全く見当たらず。そこらにいる観光客に聞いてもラチがあかないので、土地鑑のある○○銀行本店(プラハに来てからVカード受け取るために熱心に通った場所)付近まで戻り、なんとかチケット売り場を見つけたので、今晩のオペラ(ちょっと奮発して昨日より1ランク上の席にした)と、明日のラテルナ・マギカのチケットを1枚ずつ購入。

 今夜のオペラはムソルグスキーのボリス・ゴドゥノフ。昨夜のトゥーランドットと比べても明らかに、明らかにお客が少ない。地味なオペラだから??

 地味でお客が少なくて盛り上がりに欠けたのは誰のせいでもないから別にいいけど、開演前、(昨日私が座ってた)舞台から遠ーーいお安い席に座ってた3人の大娘たち(若そうだけど体がでかいので小娘とは言い難し)、開演直前に

「あそこ開いてる!」

みたいな感じでTESCOのビニールバッグやらバカでかいバックパック(クロークに預けろっちゅーの)を持ったまま私の席の真後ろに移動してきたのでなんや?!と思っていたら、一幕目が終わった時に

「隣に座ってもいい?(めちゃ速い英語)」と聞いてきた。

 「ここ高い席やからあかん!」
 
 と答えたけどまるっきり無視され、ドカドカ(まさしくドカドカ)移動してきた。
 移動してくる分には「常識ないバカ娘ども」って内心苦々しく思うくらいで済んでたけど、私の隣に座った大娘が二幕目開演直後にぐーぐー寝始めて、うっとうしいったらありゃしない。
 おまけに休憩中はバックパックは通路に置きっぱなしにして写真撮ったりトイレ行ったりしてるんで、大娘たちの周りのお客が席を立ったり席に戻ってきたりする時に「これジャマ!!」って感じでバックパック蹴られたりしてざまーみろって思ってたら、どうも大娘たちのツレと思われたみたいでなぜか私が

「荷物はクロークに預けろ!」

って見知らぬ人に怒られるし。
 ムっとしたので戻ってきたバカ娘に「荷物はクロークに預けろって!」って言ったら思いっきりメンチきられて

「はあ?何言ってんの?(JAPが)」

って言い返された上に荷物はそのまま放置し、開幕後にTESCOのビニール袋バリバリさせながらからペットボトル取り出してごくごく水飲まれたりして、オペラの雰囲気ブチ壊し。。。

 この無法なバカ娘ども、絶対にアメリカ人に違いない!と思ってたら、私の前に座ってた紳士が三幕目の後の休憩中振り返り、バカ娘たちに「君たちアメリカから来たの?」って英語で尋ねた。
 「YES!」と誇らしげに答えるバカ娘たちに、
紳士は

「オペラの最中なのにすごく騒がしかったから

すぐにアメリカ人だって分かったよ」


と言ってくれた。
ありがとう前の席の紳士!!さすがのバカ娘たちも四幕目はおとなしくなった(寝てただけかも?)「溜飲が下がる」ってこういう事ね。あースッキリした。



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 爆発的にキレてから1時間後。
 気持ちもかなり落ち着いたので「もし今日中にカード届きませんって言われたら、今日の夜と明日の夜寝る場所探しに行こう。駅のベンチが寝心地よければいいけど・・・」と思いながら期待はせずにVカードの緊急発行デスクに電話してみた。

 すると・・・待ちに待った返事が!!

「本日16:00に必ず銀行にお届け致します」って。


 うれしいお知らせにも関わらず、ほんとにほんとにほんとに今日の16:00に受け取れるんですね?確実に受け取れるんですね?今回はほんとにそちらのおっしゃる事を信用していいんですね?(今回もウソなら帰国してから訴えてやる、と心でつぶやいている)とくどくと念を押してしまい、自分の疑い深さにげんなりしながらも「駅のベンチで寝なくてすみそう!」と思って気分もかなり上向きになってきた。

 Vカードを受け取ったらオペラ観てみよう、チェコ料理も食べてみよう!と楽しいことばかり考えながら時間をつぶし、16:00過ぎに毎度おなじみ○○銀行本店を「Vカード受け取りにきました」と訪ねると、ついに銀行の建物の2階の「お受け取り室」みたいなところに通してもらえた(感涙)!!!

 しかし。
 もうここまでくればなんの障害もなく再発行されたVカードを受け取れると思ったのに・・・甘かった。

 「お受け取り室」にいた係員さんに、再発行カードを受け取る人は、緊急発行デスクから再発行されたVカードを受け取る為のナンバー(暗証番号みたいなものか?)を聞いてるはずやからそれを教えろ!と責められてしまい・・・
 いくら責められてもそんなナンバーを聞いた覚えは全くないし、緊急発行デスクからはパスポート持って○○銀行本店に行けって事しか聞いてない!!とめちゃくちゃな英語で反論して、

(このカードがなかったら、

今晩駅のベンチで寝ないとダメなんです〜

とかも言ってみた)


係員さんになんとか納得してもらい、
ついにVカードと感動の再会!!
会いたかった〜!もう二度とスラれないように気をつけるからね!!

 すっかり気を良くしたので緊急発行センターに電話で「カード受け取りました〜」と爽やかに報告し(今までのキレっぷりからの驚くばかりの変わりように、電話の相手にはこの客多重人格?って思われたかも・・・)、今日のお宿を探す為にまたしても宿泊案内所へ。宿泊案内所のおばさんも「やっとカード受け取れたの?」と喜んでくれて、カード払いOKのペンションを探してくれた。ああやっと通常の旅モードになってきた。

 
 お宿も決まったしVカードも手に入ったし、急に心に余裕が出てきたので早速夜は国立オペラ劇場で

プッチーニの「トゥーランドット」鑑賞。

 ほんと芸術ってすばらしい!!ここ数日のカード受け取る受け取れへん騒動でささくれだってた心もカラフ王子がのんきに歌う♪誰も寝てはならぬ荒川静香ののけぞるイナバウアーであまりにも有名に)を聴いて穏やかになるし、
劇場自体も歴史を感じさせる堂々としたつくりで重厚感炸裂。
20060216005827.jpg

↑劇場内部はこんな感じ。

 そしてこの劇場のなんとカメラに寛容なこと!!私が一番安い席に座ってたせいもあるやろうけど、開演前も休憩時間もカーテンコールの間もフラッシュの嵐。「若いやつらには注意してもしゃーない」って思ってるのかな〜劇場サイドは。
 で、やっぱ若者多数の席だけあって「とりあえずオペラ来てみました」って子が多かったように思う。一幕後の休憩に入った時、私の両隣に座ってた子たちがほぼ同時に

「終わった?帰っていいの?(多分)」

って尋ねてきたのがおかしかった。若者たちには退屈だったのかな。。確かにお安い料金ではあるけれど、たった一幕で帰っちゃうのはもったいないんじゃないのお〜。最後の紙ふぶき観てからじゃないともったいなくて帰れないよ。

 休憩時間中、舞台に近くて料金がお高いお席のあたりをウロウロしてたら、またしてもバッタリ末松先生とお連れの女性に会った。少しお話してみるに、先生のお連れの女性はトルコで日本語を教えてらっしゃるとかで、プラハ最後の夜なのでオペラを楽しみにきたんです、とのこと。トルコかあ。いいな〜。行ってみたいなあ。逆方向だけど。。。




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 結局昨日はVカードが手に入らなくて、どーしようかなあと思いながら駅に戻り、「遅くなってすみません。カードが受け取れなかったから今日はお金が無くてさっき予約してくれたペンションに泊まれません」としょんぼりしながら宿泊案内所のおばさんに話すと、それは大変!!みたいな感じでユースホステルにもう1度連絡してくれて、10分間の交渉の末、

「男女相部屋で1泊でいいなら」

って条件で予約をもぎとってくれた。ああありがとうおばさん・・・余裕があればチップのひとつもはずみたいところ!!と感謝しながらタヌ夫を引きずってユースにチェックイン。
男女相部屋かあ。。。落ち着かないな〜。

 と思ったけど期待(何を?)するほどのことは何もなく翌朝を迎え、パンと水だけの朝ゴハンを食べて(ここ2・3日ずっと食生活が貧しい・・・食費ぐらいしか節約できないので)9:00過ぎにすっかり道順も覚えた○○銀行に行ってみた。

ら。

は?デジャヴ?

と思うくらい昨日と同じ展開。「残念ながらお客様のVカードはまだ届いておりません」・・・って。あなたに残念がられても!!届いてないんですね?いつ届くかもこちらでは分からないんですね?!って確認したあと、もちろん公衆電話にとびつき、Vカードの緊急発行デスクに

「どーーーーーなってるんですかっっ!!!

再発行したカードって結局今どこにあるんですかっっ!!」


と豪快にキレまくったのに、「手違いが生じてしまったようで、誠に申し訳ございませんが2時間後にもう一度お電話いただけませんでしょうか?」などと軽く言われる始末。

 2、2時間・・・ああもう待ちますよ待てばいーんでしょっどうせ私には待つしかできないもの。とものすごい無力感に苛まれながら、もし今日中にVカードが手に入らなかった時の為にと思い、今夜の宿探しのためにプラハ駅の宿泊案内所に「今晩泊まれる安い宿教えて」と泣きつきに行く。昨夜泊まれた相部屋ユース、今晩はやっぱり無理みたい・・・。

最悪の場合今夜は駅で寝る??

ああなんか泣きたくなってきた。。。

 そして11:30過ぎに緊急発行デスクに本日2回目の電話をしてみる。「Vカードは今日中にはこちらが指定した銀行に届くと思いますが」と言われ、

思います「が」ってどういうこと?!届けへんかもしれへんの?!チェコは明日祝日なんじゃよ!!昨日みたいに右往左往させられた挙句に

「やっぱり今日中には届きませんので

また明日銀行行ってください」


って言われたとしても、もう明後日まで確実にカードは受け取れへんのじゃよッ!!!


 と、1回目よりも更に大人気なく電話の相手にかみついてしまった。。。だってウソばっかりつくんやもん。

 昨日の時点で「カードのお受け取りは明日の午後以降となります」ぐらいに言ってくれてれば、私だってあんなにキレへんっちゅーのに。緊急発行デスクにはいつものように慇懃無礼に「誠に誠に申し訳ございませんが、確認致しますので1時間後にもう一度お電話頂けますか?」と言われたし。確認する確認するって言うけど、不確かな情報ばっかり聞かされるし、もしかしたら今日も受け取れへんのかも・・・。もとを正せばぼーっとしてサイフすられた私が全部悪いとは言え、そして先方に悪気はない(と思いたい)とはいえ、ウソばっかりつくVカードの緊急発行デスク・・・ひどすぎる。



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 翌日。
 今日も今日とてとっても貧相な朝ゴハンを食べて、小腹を空かせながら電車でプラハに移動。移動中は気分もウキウキして楽しかった。モラビアの風景もとても心を和ませてくれてそりゃもう良かった。10:39〜13:05まで、コンパートメントの窓際に座り、ずーーーっと景色を楽しんでいた。

が。いざプラハに本駅に着いてみると・・・

もうほんまに勘弁して〜〜〜!!!

って泣き言いいたいくらいにお宿が見つからない。
 
 お宿代も今までの街と比べるとかなりお高くて、さすが首都!ってへんな所で感心してしまった。最低でもプラハに4・5泊はしたいな〜と思ってるのに、駅近くのユースホステルは1泊も予約が取れず、今の手持ちの現金ではユース以外に駅近のホテルなんかには絶対泊まれない。。。
 困っていると、英語が通じる宿泊案内所のおばさんが、地下鉄でここから3つ目の駅の近くに、4泊できる手頃なペンションを探してくれた。でもその手頃なお宿代すら今私が持ってる現金では払えないので(基本的に予約→宿泊費前払い)、今日の15:00になればクレジットカードが手に入るから、それからここに戻ってきてお宿代を払うからそれまで待っててもらえる?と聞いてみると笑顔でOK!と言ってくれた。よかった〜。。。
 じゃあとりあえず時間潰しにチェコを出国する時の国際列車の時刻表でも見てこようかな〜と駅構内をブラブラしてると、あら!オロモウツでカトカさんとご一緒だった平松先生!!と、先生のお連れの女性の方(この方も日本人)とバッタリ遭遇。

 親切な平松先生は私が駅構内でタヌ夫をいかにも重そうにゴロゴロ引きずってるのを見かねたようで、
 「僕たちしばらくここにいるので荷物見てましょうか?」と言って下さった。さっきからほんとにジャマだったのでありがたくタヌ夫を先生方に見ていて頂き、ユーロラインのオフィスに行ってみると、時刻表にはベルリン、アムステルダム行きは毎日運行っぽく書いてるのに窓口では「週3便」って言われて??って感じ。
 でも1日に5本運行で、所要時間も4時間ってことはなんとなく分かったので、観光案内所まで戻って長距離バスでベルリンまでいくら?と聞くと電車賃より高い上に20:00発で6時間かかる(また夜中に国境超え・・・)らしい。アムステルダムに至ってはあるのかないのかはっきりしないので、んーーじゃあ次の移動は多分電車だな安いし時間も短いし、などと思案しつつ、平松先生たちにお礼を言ってタヌ夫を引き上げ、いざ「15:00にたしかにお受け取り頂けます!」と太鼓判を押された指定銀行に、待望のVカードを引き取りに行った。
なんか大きくて立派な銀行(そりゃそうだ、日本で言うなら大手の○○銀行本店て規模だもの)にタヌ夫ゴロゴロひっぱって行くのに少し緊張しつつ、上品な案内係さんに

「再発行されたVクレジットカードを受け取りにきました」

と伝えると、しばしその場で待たされ、10分くらい突っ立ってたら、別の銀行員?さんが来て、「残念ながらお客様のカードは届いておりません」(キッパリ)と言われた・・・。

 えーーーなんで?!ちょっと電話貸してもらえます?と聞くとこれまたキッパリ拒否されたので、仕方なく一旦銀行から出て公衆電話を探し、大急ぎでVカード緊急発行デスクに

「ちょっと!どーなってんの!!」

と聞くと「1時間後にもう一度先程の銀行に行って下さい」だと。

 15:00に着くってアンタらが言うからわざわざ時間合わせて来たのに!大体今から1時間後って銀行開いてるの?!と思いながら、16:30くらいに再度銀行へ行ってみる。
 さっきと同じ係員さんがいたので

「再発行された・・・」

と言いかけると、別室に案内されそうだったのでやった!!届いてる!と喜びそうになったのも束の間、入り口を入ってすぐの所にタヌ夫と佇む私がジャマなだけだったみたい・・・しばらくそこにいると、これまた15:00に銀行に来た時と同じ銀行員さん?が来てくれて、「残念ながらお客様のVカードはまだ届いておりません」と言った。今回は少し申し訳なさそうに。。。

 この人たちは全然悪くない、怒りは全部こいつにぶつけてやる!!!ってイキオイで公衆電話に突進し、ボタンを押すのももどかしくVカードの緊急発行デスクに再度電話をかけ

「まだ届いてないみたいですけど

どうなってるんですかね?!」


ってねじこむと、お調べしますので30分後におかけ直し下さい、などとふざけたことを言う。

「30分って!これ以上待てるませんよ!!もっと早く調べて下さいよっっ!!!なんっかいも言ってるんですけど、お宅のクレジットカードがなくて、今夜泊まる宿代にも事欠いてるんですよっ!!!」

 とキレたところ、では15分後にこちらからかけ直しますときた。かけ直すも何も私携帯持ってないんですっ!こちらからかけ直します!!とムカムカしながら15分後にまた電話してみると、

「明日の9:00には間違いなく○○銀行にお届けします。

以上」


みたいな事務的な報告。。。
 なぜ自分たちが指定した日にカードが届いてないのかとか、届かなかった事に対してのお詫びの言葉は一切無し!!しかも、「明日Vカードを受け取られたら確認の為にお電話頂けますか?」だと。。。明日またアンタと話さなあかんと思うと・・それだけでもうかなり気分がどんよりしてきた。自分の不注意が原因とはいえ・・・はーーーーあ。。。。

・・・プラハに来てからキレてばかり・・・。



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       なんだか最近順位が不安定ですね〜。。。
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 翌日。
 このホテル、宿泊費と別にそこそこの朝食代を取ってるんだし、それなりに豪勢な朝ゴハンが出るはず!お腹いっぱい食べてやる〜!

 と、勇んでレストランに行ってみたものの、出てきたのは紅茶とパンとウインナー(あれは絶対にソーセージとは言わないと思う)2本。なにこれ。他の宿泊客も

「これだけ?」

「ほんとにこれだけ?」
って、

めっちゃキョトンとしてた。あのボリュームであの価格。サギだ。やっぱりこのホテルとは今日でさよならにしよう。

 ほんとにあっという間に朝食を食べ終わり、なんだか小腹が空いたな〜と思いながら、9:00発のバスに乗りチェスキー・クルムロフへ。運転手さんに「チェスキークルムロフ」って地名書いたメモと会話集の「ここに着いたら教えてください」をぐいぐい指差しして念押ししたのち、運転席の真後ろに陣取って、一路世界遺産へ!

 道中は予想通りのどか〜〜な田園風景が広がる。緑が萌えてて窓から入る空気にほのかに肥えの臭いが漂うあたり、農業地帯だな〜としみじみ感じる。
 残り少なくなった現金をkcに両替がてらこの町(村?)のみどころ、チェスキー・クルムロフ城の場所とガイドツアーの時間など教えてもらい、11:00からの英語ツアーに参加することにした。それまで1時間くらいあるので別料金払ってお城の中の塔に登ってみることにした。お城に入るだけでも入場料払ってるのに〜。こうなったら塔の隅から隅まで見てやる!
 
 塔の入り口の手前に、あっどう見ても日本人!って分かるおじちゃんが一人でいたので、コンニチハなんて声かけてみたら、おじちゃんも11:00からの英語ツアーに参加するらしい。そっかーじゃああとでまたご一緒しましょう、と一旦お別れして、ずんずん登った塔の上から見下ろしたチェスキー・クルムロフの町は、わーーーー大層美しい!!!端正な町って感じ〜!!
20060216005702.jpg

 チェスキー・クルムロフの絵はがきとお城の入場券。

 町の建物の外側を取り囲むみたいに流れてる川、その川には中洲みたいなところもあって手の込んだ箱庭みたい。今登ってきた塔は、なぜかネパールの寺院みたいなヘンにカラフルなところもあるので、その塔が見えないっていうのもまたこの素敵な景色に拍車をかけてる感じ。(塔の彩色した人ゴメン!)

 高い所からの景色も堪能したので、塔を降りてきて、でもまだツアーまでは時間があるのでブラブラ歩いてたら観光客がお城の周りのお堀(かな?水はないんだけど)を覗いてる。なんだなんだと割り込んでお堀の底を見ると、

がいて

(きっと飼われてて)驚いた。熊なんて動物園かクマ牧場でしか飼えないと思ってた。

 ガイドツアーで先ほどのおじちゃん(予備校の講師をされてるそうなので、先生と呼ぶことにした)に「お堀でクマがいて驚きました!」と報告すると、ヨーロッパのお城ではクマってそれほど珍しいものではなく、結構いろんなお城で飼われてますよ、と教えてくれた。ふーんそうなんだ。人に聞くというのは見聞が広がっていいね。今度誰かに「お城にクマがいました!」って言われたら「ヨーロッパではそんなに珍しいことじゃないんだよ」って教えてあげよっと。お城の中はテルチのお城ほど剥製がにょきにょき生えてるわけでもなく、舞踏会をしそうなほど豪華な感じでもなかったのでちょっとガッカリだった。チェスキー・クルムロフの醍醐味はお城そのものよりも、塔から見下ろす町並みをじっくり眺めることかも。

 
 1日遊んで宿泊地のチェスケー・ブジェヨビツェに戻り、そういや最近最近Vカードの再発行にばっかりかまけてたけどCバンクのキャッシュカードはどうなってるんやろ、と思い、なけなしの現金で自宅に電話して「Cバンクの再発行したキャッシュカード、もう届いた?」と確認したところまだらしい。
「再発行の書類が届きましたら10日後にはご自宅に届きます」って言ったくせにもうサイフスラれてから2週間もたってるやんか!とプリプリしながらCバンクに電話すると電話にでた若造は

「新しいキャッシュカードは

既にご自宅にお届けしております」


と慇懃無礼に言い切った。
 いーえっ今自宅に確認しましたら未着だそうですのでお手数ですけれども調べて頂けます?!とこちらも慇懃無礼に言い返し、調べなおしてもらったところ「キャッシュカードの再発行日が金曜日でしたので、最悪カードの発送は月曜になっている可能性がありますね〜」と言われてムカ!!!っときた。

最悪??

日本時間の火曜現在カードが自宅に着いてないんやから、最悪の可能性じゃなく明らかに月曜に発送しとんやろがい!!月曜発行だの金曜発行だのウダウダ言う前に、なんで最初に「申し訳ございませんでした」って謝られへんの?ほんまに外資ってヤツはっ!!!!





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 翌日。
 Paniとお別れして、バスターミナルに向かい、雨の中を凍えそうに寒いバスでチェスケー・ブジェヨビツェに移動。
 観光案内所で

「一番安い宿紹介して!」

と言ったところ、「ここが一番安い」って言われた所はホテルっぽい名前。ホテルじゃなくてプライベートルームがいい、と言うと、そんなのここでは紹介してませんよ!みたいな感じで素っ気無くあしらわれ、じゃあせめてチェスキー・クルムロフ行きのバスの発車時刻教えて、と頼むとそんなものないって言われた・・・。
 観光案内所にここから一番近い観光地へのバスの時刻表がないとはどういうことだ。ここはスロバキアか?なんか私この町と相性悪そう。。。
 とりあえずプライベートルームを探すものの、タヌ夫は重いし移動中の寒さで変に疲れてたので、結局シッポ巻いて観光案内所で紹介されたホテルに泊まることにした・・・「やっぱり紹介して下さい・・。」とか観光案内所で頭下げたりして。くうう、なんか屈辱。

 意味なく屈辱感を味わいながら、チェックイン。観光案内所でちょっとやな感じを噛み締めた上、ここ(チェスケー・ブジェヨビツェ)で3・4泊する間に受け取るつもりだったVカード、緊急発行デスクに電話して確認したところ、「プラハでないとお受け取りになれませんが」とか言われて更に気落ち。なら、プラハで確実にいつ受け取れます?と聞くと「明後日には!」と前回の電話に続いてまたしても自信満々な答え。
 このデスクの担当者、こないだの電話でも私がチェコのどの都市でも再発行のカード受け取れますか?って聞いたら

「ハイ!大丈夫です!」

ってすこぶるいい返事したけど今度こそほんとに大丈夫ね?!と思いつつ、では明後日必ずプラハで受け取りますので、受け取り場所と時間を教えて下さい、と言うと、「明後日の15:00にパスポート持参でプラハの○○銀行にお越し下さい」とのこと。

えーーと、じゃあこのホテルに2泊して、明後日にはプラハに移動してVカードと再会!そう思えば気分も晴ればれ。シャワールームのドアが壊れてて、どんなに注意してシャワー浴びてもドア付近の床がびしょびしょになるこのホテルの部屋にもガマンするわ私!



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 翌日。
 Paniは今朝は早くから用事があるらしく、目覚めたらいなかった。毎朝一緒に朝ゴハン食べてたのでちょっと寂しい。。。
 Paniが準備してくれてたオープンサンドをあむあむと食し、今日はシュピルベルク城に行ってみよう!と思いながら雨がやむのを待っていたらあっという間に12:00になってしまった・・・。

 お昼を食べに行くついでに、お宿の近くの

メンデル記念館

(メンデルがエンドウの交配実験をしたところ)をのぞいてから、森林浴気分で丘をテクテク上ってシュピルベルク城に到着。

 昨日のテルチ城みたいな剥製にょきにょきのお城とは全く趣きが違ってて、地下牢と拷問部屋、拷問道具なんかが公開されてる。お城と言いつつも古くは監獄として使われ、ナチスのチェコ占領時にはチェコ人が何千人も収容されていたという、いわくつきのお城。

 拷問道具の用途が英語で説明されていて、えっ!この道具をこんな風に使うの・・・と驚いたり、人間の皮で表紙を張った本とか、囚人の手作りのチェスとか、魚の骨で作ったペン先や、薬の包み紙のメモがあるかと思えば、くらーい地下牢のところどころに囚人風の人形なんかも置かれてたりして、オフィチエンチム以来の胸の苦しさを感じてしまった。。。

 お城の中庭で、ブルノに来てからのことをつらつらと考えつつ、予定の4泊も今晩で終わりだし、そろそろ移動先決めないとなーという気になってきた。ブルノは結構くまなく見たし、オロモウツやテルチや、近郊の町も楽しんだし。
 一気にプラハに行ってそこからエクスカーションとして近郊の町を見て回るか、プラハの前に他の町に寄り道していくか・・・ああ悩ましい決められない、と思ったので観光案内所に行ってみる。
 今日見たお城がずっしり重い感じだったので、もっと「The 中世の古城」(イメージは大広間で王子様とお姫様がダンスを楽しんでるような)って感じのお城が見たいな〜と思い、歩き方と主要都市へのバス・電車の時刻表など見ていて、チェスキー・クルムロフ城からほど近い(舌を噛みそうな地名の)チェスケー・ブジェヨビツェに行くことにした。そこでVカードも受け取れるし、そうなれば今よりは少しはゆとりのある生活を取り戻せるはず。そういえば最近パンしか食べてないなあ。貧乏って悲しい。チェコ料理が食べたい・・・。

 Paniとお別れは寂しいけど、ゆとりのカードライフの為に・・・待ってろチェスケー・ブジェヨビツェ!



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 翌日。
 昨日に引き続き巨大なバスターミナルへ。バスの座席に着く時、座席のシステムがよく分からずに2回も他人の指定席に座ってしまい「そこは私の席ですが(多分)」と言われて席を移動する羽目に。ちょっと恥ずかしかったけど、旅の恥はかき捨てってことで!気にしない気にしない。

 2時間くらいボーっと景色を見ながらバスに揺られて、10:55にテルチ着。
20060216005734.jpg



ここも世界遺産。チェコはどこに行っても世界遺産!って感じ。ほんと素晴らしい。
 旧市街の中央にあたるザハリアーシュ広場に立って周りの建物を見回すと、目に入る建物の全てが可愛らしく!思わずその場で何周もくるくると見回してしまった・・・浮かれすぎかも。でも!パステルカラーの建物の前にはアーケード?みたいな軒(ボローニャでみたファサードってやつっぽい)があって、その奥に見えるお店とかかカフェとか、どこもすごく可愛らしくてテンションもついつい上がるってしまって・・。
20060216005717.jpg


 プライベートルームもいくつかあるみたいで、バスターミナルから旧市街まで歩いてくるあいだは誰にも会わなかったけど、ここには宿泊客らしき観光客がちらほら。あー私も泊まればよかった。
 Paniも好きだしブルノもいいけど、やっぱりこういう小さい町に心ひかれるなあ。次に来る時は絶対泊まろう!!とカフェでコーヒー飲みながら夢想にふけってたら、12:00、正午を告げる鐘が高らかに鳴り響く。
1回・2回・3回・・・12回・13回・14回え??16回・17回・・・と延々となり続け、

なんと478回鳴ってやっと鳴り終わった・・・。

6〜7分間は鳴ってたんじゃないだろうか。故障かと思ったけど周りの人は特にリアクションなし。これで普通なんだ・・・。

 見どころはテルチ城らしいので、チェコ語ガイド付きツアーに参加してみた。このお城の主はとっても狩猟好きだったのか剥製好きだったのか、いろんな動物の首の剥製が壁からにょきにょき生えてて圧巻だった。カバ、サイ、ダチョウ、水牛みたいなの、シマウマ、ワニ、ライオン、ヒョウ、トムソンガゼル(か?)等々、もういたるところ剥製だらけ。
 大物だと顔だけで

1mくらいはありそうだった。

 草食動物なんて、どれもこれもすごいつぶらな瞳で。。。ああいうのって、どこぞの愛護団体からクレームとか出ないのかなあ。鹿の首の剥製なんて、天井からも生えまくってたけど・・・。

 そのツアー中で一緒になったおばちゃんが「英語話せる?お茶でもどう?」と声かけてくれたので、いいカフェ知ってる!と先ほど478回の鐘を聞いていたカフェに再び行ってみた。ウィーンからきたそのおばちゃんが言うには、自分の部屋の隣に日本人の男の子が音楽留学してきたが、毎日毎日バイオリンの練習をしていて、それがかなりうるさいらしく、(very noisy!!って100回ぐらい言ってた)

日本語で「静かにしろ」ってどう言えばいいのか


教えて欲しいらしい。

 おばちゃんに日本語教えるより書いた方が早い、と思って
「いつもバイオリンの練習お疲れ様です。でもお隣さんには少し騒がしいみたいです。練習時間を短くするか、一度お隣さんときちんと話をした方がいいのでは?通りすがりの日本人より。称的騒音。我的非常困。

 と、メモに書いて、ウィーンに帰ったらうるさい男の子にこれ見せてみて!とおばちゃんに渡した。すごく喜ばれたけど・・・ほんとに日本人かなあ、その子。中国人も想定して文末になんちゃって中国語をつけてみたけど。効果あるかしら・・・。

 帰ってPaniに「お城が面白かった!ウィーンからきたおばさんに会ってお茶おごってもらった!」と報告したらPaniも喜んでたみたい。今日はチーズサンド?みたいのを頂いちゃった。
 
 なんとなく目が冴えて寝られず、夜中にTVつけてビックリ。

なぜ豊満な裸の婦女子が天気予報を・・・??

ブルノの夜は淫靡だなあ・・・



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 「あの!!宮殿に入りたいんですけど

 入り口が分からないんです!!」


と遠慮も何もなく2人に声をかけたら、女の子(カトカさん)が親切に「私はどうすればいいか分からないので、係りの人に聞いてみます」と言ってくれたものの、肝心の係りの人が見当たらず・・・。一緒にいる初老の男性は、オロモウツ大学で日本語を教えていて、カトカさんはその生徒さんらしい。2人で講義後に日本語の練習も兼ねて散歩していた所に私が声をかけた次第。その後教授は「ちょっと所要が」ってことで残念ながらすぐにお別れしたが、カトカさんが「私がオロモウツを案内しましょうか?」と言ってくれたので、ありがたくお願いすることにした。

 カトカさんはオロモウツ大学の日本語学科の5年生。チェコ語とも英語とも全く違う言葉を学びたくて、あえて大学入学時に日本語学科を選択したら、入学当初は20人くらいいた学生が日本語の難しさに挫けてやっぱりドンドンやめていくので、5年たった今では7人しか残っていないらしい。しかもチェコ←→和辞典ってのが種類が少なくって、勉強する為のアイテムも不足気味。で、チェコには大学が4つ(!)しかないらしく、数少ない大学進学者の一人とのことで、「すごいですね。4つしかない大学に合格するなんて!!エリートですね!!」
と感心していたら、
「チェコでは大学受験した人は全員合格するからエリートじゃないです」ですって。あらご謙遜。チェコ語とスロバキア語、日本語以外に英語も話せるし、自分の実家のことを「私のさとは」って素で言えるくらい、日本語マスターしてるのに!!住所教えてもらった時も、漢字で「寮」「自宅」って書いてくれたし!しかし5年間一所懸命勉強したら、外国語がモノになるのだなあ。。。すごいな、人間って。ていうかすごいなーカトカさん。。。

 寮にも案内してもらって、カトカさんと、彼女のルームメイトさんと一緒にコーヒーなど頂いた。カトカさんの部屋で毛筆で「花斗価」(以前日本語を教えてくれていた教授が書いてくれたらしい)と書かれた半紙を見せてもらい、この「価」ってちょっと微妙かも・・「香」とか「歌」とかの方が女の子らしいと思うけどな、と思ってしまった。言わなかったけど。。。
 
 「日本人で好きな作家は誰ですか?」って聞いてみたら、カトカさんは「英語訳の小説ですけど」って、£13(ポンド。イギリスの通貨)もする

三島由紀夫

の小説を見せてくれた。あっ三島読むんだったら進呈しよう!と思って、バスの中で読んでた三島の仮面の告白を「これ、お古で申し訳ないんですけど、ここで会ったのも何かのご縁なので三島がお好きならどうぞ!」と譲ろうとしたら、初めはカトカさんは「でも会ったばかりの人にそんな貴重な物を貰うのは申し訳ないです」

日本人ばりに遠慮していた

けれど、私はひるまず「でももう何度も読んだものだし、私が持ってるよりカトカさんに持っててもらう方がこの本も役に立つと思うし!!」と重ねて受け取るように迫り、ルームメイトさんも「もらっときなよ!(多分)」みたいにカトカさんに勧めてくれ、遠慮がちなカトカさんもやっと受け取ってくれた。ほっ。

 仮面の告白って、まだチェコ語訳で出版されてないらしいので、「ぜひカトカさんが翻訳して下さいね!」というと、「その時は献辞としてあなたの名前を本に載せます」と言ってくれた。帰りのバスターミナルまで、わざわざトラムに乗って送ってくれた親切なカトカさん、何年かかっても、絶対に「仮面の告白」、翻訳してね!!あなたならきっとできるはず!

 ブルノに戻ったら、Paniが夜ゴハンもサービスしてくれたので、その時に「今日はオロモウツ行って楽しかった〜」みたいな事を話してたら、明日は少し遠いけどテルチに行ってみたら?とオススメしてくれた。少々遠くても今日みたいな緑濃い景色の中のドライブなら全然退屈しないし、じゃあ明日はテルチに行ってみよ!



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