ぷらーん・・・とぶら下がった盗難防止ワイヤーの先が何かで切られてるのを見て、
「何かヘン、なんかおかしい」と思ってたことたちがドラマの回想シーンよろしくよみがえって、1本のフィルムみたいに繋がった。
多少の思い込みはあると思うけど、私が観光案内所の場所を尋ねた時点で、3人組のスリに「いいカモがきた」と思われた事を前提にすると・・・
私をトラムの切符売り場に連れて行き、自分の目の前で私に切符を買わせたAが、まず最初に私のサイフのありかを確認して、(きっとこの時にパンツの左ポケットに盗難防止ワイヤーつきのサイフを入れてたことがAにバレてしまった)地下道で私から離れたい様子で自分だけさっさと歩きながら、ケータイでBとCに「この女、左のポケットに財布入れてる、盗難防止ワイヤーもついてる」って連絡して、その後Aは、トラム乗り場で「次に来るトラムに乗れ」と私に指示してる間に、姿を消したBとCは手前の停留所から、前もって「私が乗るはずの」トラムに乗っていた。
Aに「これに乗れ」と指示されたトラムに乗り込んだおめでたい私がBかCのどちらか一方に思いっきり昇降口で押し出されて「あっタヌ夫さんが!」とか思ってるスキに、もう一方が私の盗難防止ワイヤーを刃物で切って、サイフをスッたと。私が「地元民のくせに間違ってんじゃねーよ」って思ったあの男、BかCだったに違いない!!きーーー!!!くやしいっ!!
と、文字にすると結構なボリュームになるけど実際はワイヤー見て2秒後には
「サイフすられた!ポリツィアはっ?!!」(ポリツィア→イタリア語で警察のこと。咄嗟の時には英語よりイタリア語が出る私)
と道行く人に必死の形相で尋ねまくっていた。が、いかんせん誰も彼も観光客らしくて話にならない。遠くの方に婦警さんがいたのですごいイキオイで走ってって
「財布すられた!警察行きたい!」と多分イタリア語で言ったと思うけど、なんとなく通じたようで警察署に連れてってくれた。そこで私が
「クレジットカードとキャッシュカード、
今すぐ使用停止にしたいから電話させて!
電話電話電話!!!」ってものすごいイキオイで頼んだら、なぜか
「郵便局に行け」っぽいことを言われた。もちろんポーランド語で。
郵便局〜?!なんでっ!!とキーっとなってたら、ちょっと英語が通じる、「スピード」の時の
キアヌ・リーブス似の精悍な若手警官が登場して郵便局まで同行してくれた。
郵便局に着くまでに、拙い私の英語力で必死に状況説明してみたけどどうも緊迫感すら伝わらなかったようで、郵便局の窓口でも「電話したけりゃ最初にテレカ買え」とか言われ、サイフすられたばっかりでZtの現金なんてないよ!と言うと「じゃあ銀行行って両替してこい」と。イライラしながら銀行に行き、更にイライラしながら窓口に並んで、(サイフとは別にパスポートと現金はいつも背負ってる小さいバックパックに入れてたので無事だった。不幸中の幸いとはこのこと)手持ちの現金を両替しようとしたら、
「外国人が外貨をZtに両替する時は
別の窓口で証明書発行してからでないとダメ」みたいな事を言われてなーぬーー!!悠長なこと言うな!とキレまくる。が、誰も相手にしてくれないので仕方なく別の窓口に並びなおして証明書を作ってもらい、再び両替窓口に並び、更にイライラしながら順番を待っていると、そんな私にキアヌがこれまた悠長に
「ナーバスにならないで」みたいな事を言う。他人事だと思って!キアヌのばかーーー!!!

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