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気ままに暮らす旅好き・離島好き・変身写真好きなはてるまの身辺雑記です。
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ちなみにプロフの写真はベトナムで撮ってきました。
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 翌日。さて今日は早起きしたしワルシャワでは絶対に行きたい所その2、愛するパーパ(ヨハネパウロ二世)博物館(パーパはポーランド人なので、ワルシャワに記念館があったのだ。歩き方には載ってないけど薄っぺらいガイドにはなぜか載ってた。たまには役に立つね、薄っぺらでも。)へ行くぞ!とやる気満々でテクテク歩き出す。美しいヴィーナスの絵や、生まれて初めて「すごい!」と思った静物画などの展示品を見学。

 続いてツィタデラ(監獄要塞。博物館もあるらしい)行くぞ!と思い、トラムに乗ってから近くに座った人に最寄の停車駅を教えてもらい、テクテク歩いて要塞の切れ目みたいな入り口に到着。そこで会ったおっちゃんが「博物館は向こうだよ」と教えてくれた方向に歩くと、それらしき建物すら見当たらない・・・明らかに博物館じゃないけど人が出入りしてる建物があったので、「ジェンドブリー(こんにちはー)」と愛想よく挨拶しながら入っていって、そこにいた人に「博物館に入りたいよう。入り口どこ?」と訴えてみた。

 すると英語ができる女の人が一人いて、「連れてってあげる」と博物館を教えてくれた上に博物館内も案内してくれた。でも・・・薄っぺらいガイド本に載ってた「ツィタデラ収容者お手製のトランプ」(よく分からないけど値打ちモノみたいだったので)は見当たらなくてちょっとガッカリ。。。見たかったのに。せっかく来たのに。としょんぼりした私に、優しい女の人は「これから何か予定あるの?」と聞いてくれた。

 「ヴィラヌフ宮殿に行こうと思ってます」と答えると、「ここからだと2回乗り換えしないといけないし、私も途中まで一緒に行こうか?」と言ってくれる。ああありがたい。ぜひお願いします!

 でもその前にその女の人がいた陶器工房みたいな所(私が博物館に入る前に迷い込んだ所)に少し用があるからってそこまで来て、と言われて着いていくと、陶芸家(多分)とその奥さんと3人の子供たちがいて、「コーヒーかお茶でもいかが?」って勧められ、遠慮なくコーヒーを頂く。クッキーも。ANNA(私を博物館に案内してくれた女の人。ポーランドの親切な人はみんなアーニャなのか?)と陶芸家の奥さんが何やら話し合っている間、子供たちに「私日本から来た。日本知ってるか」と会話集を指差しながら頑張って会話?していると、どうやらアーニャたちの話も終わった様子。

 さあ出発しようか、って時にアーニャが「この陶器の中から何か一つお土産にどう?」と言ってくれた。実はこの工房に来たときから気になってた犬の置物があったので、これまた遠慮なく「コレにする!ジンクイエ(ありがとう)!」と頂いたのだった。えへ。
20060226181226.jpg

↑これいただいちゃいました。

 アーニャはヴィラヌフ宮殿への1つ目の乗り換えのバス停まで一緒に来てくれて、「何かトラブルがあれば電話してきてね」と名刺をくれ、私と同じバスに乗る人に「この子ヴィラヌフ宮殿に行くから面倒みてあげて」的な事もお願いしてくれてた。

 ありがとうアーニャ。陶芸家とその奥さんと子供たちも。陶器の犬、きっときっと大切にするからね!


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 翌日10:00にクラクフで会ったミヤザキさんとポローニアで待ち合わせ。そこから文化科学宮殿、(地上30階の高さから見下ろしたワルシャワのだだっ広さにしばしボーゼンとする。こんなにずーーーーっとまっ平らな土地ってあるの?って感じ。そう言えばブダペストで知り合ったみゆきちゃんが「ポーランドは広すぎて疲れちゃった」と言ってたけど、ほんとこの見渡すかぎりの建物の多さ、一見の価値があると思う)無名戦士の墓、ワルシャワ大学、美術アカデミーの中にあるショパンが住んでいた家、そしてショパンの心臓が埋葬されている聖十字架教会を案内してもらう。日本語のガイド付き観光なんて嬉しいですう~と喜ぶ私に、ミヤザキさんは「僕もうすぐ帰国するので、もしよければ持ってて下さい」と

「地球の歩き方 中欧」

を譲ってくれた!!
きゃーーーほんとに助かりますーーー!!!

と烈しく喜ぶ私に、ミヤザキさんはちょっと驚いたみたいだったので、私のガイドブックってコレなんです!と例の薄っぺらーいガイドを見せると、
「え、これ見て今まで旅してたの?すごい、勇気あるね~」と感心されてしまった。。。

 お昼には豚カツみたいな料理をご馳走になり、午後からはポーランド語のレッスンがあるミヤザキさんとお別れした後、一人で旧市街の方に行ってみる。
 
 歴史博物館で「第二次世界大戦で破壊された旧市街の建物は、戦後住民たちの記憶や写真を頼りに、壁のヒビやシミにいたるまで忠実に再現されました」って説明を見て、ヒビやシミまで・・・と思うと、胸に迫るものがあった。記憶を頼りに再建。。。すごいことだよね。
20060213151753.jpg

↑ワルシャワ市民の記憶のたまもの。

 しみじみしながらワルシャワでは絶対に行きたいところその1、のキュリー夫人の生家へ行ってみた。
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↑建物入り口
20060216005545.jpg

↑チケットなどなど。

 部屋は二つに仕切られてて、キュリー夫人直筆のお手紙、写真、実験道具、コートやなぜか学友の写真なども展示していて、それらをじっくり見ているうちに「偉人伝の中の人」が生まれた所に来たんやわ。。。って実感がわいてきた。小さい頃何っ回も繰り返した読んだ「キュリー夫人」の挿絵、パリに留学するマリー(当時まだ独身なのでキュリー夫人ではなくマリーって書いてた)が自分のトランクに大きく「M」って自分のイニシャルを書くシーンや、冬のパリはすごく寒くて自分が持ってる服を全部着こんでも寒くて寝られず、掛け布団の上から椅子を重石にして寒さを凌ごうとしてるマリーがまざまざと目に浮かんだ。
キュリー夫人の服も展示していて、改めて見たらウエストなんてすっごく細く細く締め上げられたデザインになってて、ああこんな服でぎゅうぎゅうに絞られた小柄な女の人が二回もノーベル賞を受賞したなんて・・・とこれまたじーーんときてしまった。今日はよく涙ぐむ日だ。

 ジーンときたまま部屋に戻り、シャワー浴びようと思ったら。。。バスタブにオケと、更に鍋まで浸かってた・・・。食器と一緒にフロなんか入れるかい!「ジーン」な気持ちもどっか行っちゃったじゃないかあ!

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 メトロポールの前で「来い来い!」と待ち構える私に近寄ってきた客引きのおっちゃん、「Excuse me」と話しかけてきた。あーよかった英語!でも宿代を聞いてみるとまずZt110をZt80にするからどうだと。やだ
!

昨日まで二つ星ホテルでも

1泊Zt88しか払ってなかったのに!


私「3泊するから1泊Zt65でどう?」
おっちゃん「いやZt75で」
私「いやZt65で」
おっちゃん「じゃあZt70で」
私「やだZt65で」
おっちゃん「いやZt70で」


というやりとりをしばらく繰り返し、根負けした私が折れて1泊Zt70で手打ち。ああまた事前に部屋を見ずに決めてしまった・・・。

 ポローニアのすぐ近くのビルに案内され、連れて行かれたお宿、久々のプライベートルームは。。私が寝泊りする部屋はまあまあ明るくてキレイ。


部屋の中に洗面台もあって便利。でも共同シャワーが汚かった・・・。あーー失敗した。

「シャワーとバスタブが汚い。

やっぱりZt65にしてよう。してよう。してよう。

してよう!」


とくどくどお願いしてみたけど却下され、しぶしぶ3泊分Zt210を先払い。このビルとは違う所に住んでるらしいおっちゃんから部屋のドアとビルの入り口のドアをもらい、気分転換にタヌ夫さんを置いてそのあたりをうろついてみることにした。
 すぐ近くにミルクバー(牛乳屋さんみたいな呼び方だけど軽食屋さんのこと)やスーパーがあってロケーションは結構よい。プライベートルームには食器もお料理用ナイフもお鍋も電気コンロも完備(室内にこんなにキッチン用具が揃ってるのって初めてかも。ちょっと嬉しい)で、ウィークリーマンションみたい。なのでスーパーでキャベツやらスープの素(多分)を買って自炊自炊と思いつつ部屋に戻り、洗面台で手を洗おうとしたら・・・
 蛇口の持ち手を回しても回しても

水は出ない。。

 元栓締まってんじゃないのお?!って部屋中探してみたら、

水入りペットボトルが3本見つかった。。。

既にキャップも開いてて、いかにも水道水

入れときました、みたいのが。


猫よけじゃあるまいしペットボトル入りの水とはね。いやはや・・・。

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 静寂の中、電車は何事もなくポーランドの首都ワルシャワへ。
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↑こんなところ。

何だこのでかい中央駅は・・・

 規模がでかいというか広々した雰囲気というか、ハンガリーやスロバキアとは全く違う広大なニオイがする。やばい、迷いそう・・・。
 とりあえずミヤザキさんおすすめのお手頃ホテル、ポローニアを目指してみたものの、地上に出たら(駅のホームは地下にあったので)ポローニアとは反対側と思われるホリデイインがある所に出てしまった。あら逆だわと思って今上ってきた階段を下って元の場所に戻ったつもりがまたしても間違ったようで、次に出た所は全く見当違いの場所らしく、今まで目印にしてたマリオネットホテルがなくなった?!あらーーーこれは困った、ってタヌ夫さん持ってキョロキョロしてたらマリオネットホテルは見つけたものの、
肝心のポローニアがどこにあるのか、全く分からなくなってしまった・・・
 ワルシャワ中央駅って迷路みたいだ。歩道の真ん中でかなり困った様子の異国人が地図見てキョロキョロしてるのに誰も見向きもしてくれない。。。うう、ここはミラノか東京か?

 あのお姉さまに聞け!って感じでめぼしい女の人に突撃し、「ポローニアに行きたい」と言うと、ラッキーなことに英語が話せるお姉さまだったので一緒に市電(トラムかも。道路を走ってる路面電車)乗り場まで来てくれて、一駅乗ったらポローニアよって教えてくれた。ありがとうお姉さま。でも降りたところは、さっき道に迷って困ってたところと100mと離れていなかった。
 この距離なら歩けたよ、絶対・・・。

 さてさてポローニアのフロントで「とりあえずシングルで3泊。もしかしたら延泊するかも」と言うと、「満室です」と。

☆☆☆にふさわしくないっていうんじゃないでしょうね

Adidasのベンチコート着た私とタヌ夫さんを!


と思いつつえーーーって顔した私に、「隣のメトロポール(ホテル)に行ってみたら?」というのですごすごと三ツ星ホテルを後にする。メトロポールの前に立ち、なんか立派なホテルだし、ここも断られそう・・・と既にワルシャワのデカさに弱気になった私が呼び寄せたのか、ワルシャワに着いてから1人も見かけなかった安宿の客引きが現れた!もうよっぽどヒドイ宿じゃなければさくっと決めちゃおー。


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 翌日。クラクフでの4泊もあっという間に終わり、今日はワルシャワへ移動するつもり。チェックアウトする時に、またしても日本人男性と出会って驚いた。先方も妙齢の女の子(私..)が一人でフラフラと中欧を漂ってることにビックリしたみたい。彼(ミヤザキさん)はワルシャワに住む青年海外協力隊員で、ワルシャワの学生さんたちに空手を教えているらしい。海外で暮らす方法って色々あるのね~と感心しつつ、ワルシャワのお手ごろホテルを教えてもらった上に、明日の午前中にワルシャワ案内しましょうか?と嬉しいお誘い。薄っぺらいガイドブックに不安を禁じえない私は、ミヤザキさんのお誘いに飛びついた。アウシュビッツやビルケナウで感じたことなんかも日本語で話せるし!
 しかし毎日たてつづけに新たな男性と知り合ったなあ。

クラクフは出会いの町だ。

 ミヤザキさんとは一緒に朝ゴハンを食べて「ではまた明日!」と約束してそこでしばしのお別れを。次はワルシャワでお会いしましょう。

 11:00に昨日のリベンジでヤギウエオ大学に行ってみる。そこではポーランド人の女の子、ANNA(アーニャ)が「中国から来たの?一緒に大学のガイドツアーに参加しない?」と英語で話しかけてきてくれたので、中国人じゃなくてごめん、と思いながら仲良くコペルニクス(ポーランド人とは知らなかった・・・)が使った天体儀とか見て回った。
 その後ANNAが「地元民が集まるポーランド料理のお店」みたいなところに連れてってくれて、ピロギというポーランド風の水餃子の中にチーズが入ったものと、ハチミツ入りのジュース(名前忘れた)をご馳走してくれた。

 ANNAはどうもアメリカに行くためのVISAが欲しいけどなかなか取れないと。昨日ナカガワくんは(彼は生粋の日本人だがアメリカ生まれなので、学者になると決めた時、「将来いろんな国に行きやすいから」という理由でアメリカ国籍を選んだらしい)「僕はアメリカ国籍だからポーランド入国にVISA不要なんだよね」って言ってた気がするけど、ポーランド人がアメリカに行くのにはVISAがいるのかしら??と思って聞いてみたら、「アメリカでちゃんとした大学に通えるようにスチューデントVISAが欲しいの」ということらしい。そっかー留学したいのだね、頑張れANNA!!

 お昼ゴハンを楽しくおいしく頂き、ANNAにクラクフ駅まで送って貰い、元気よく「バイバーイ!」とお別れ。
 ワルシャワまでの電車はビックリするくらい暖房が効いてて、しかもコンパートメントにいた私を含めた4人、ワルシャワまでの2時間半誰もひとっことも話さず・・・こんな静かな移動初めて。頑張って「私ワルシャワに行くの」とか、いつもの会話集を開いて指差し会話を試みてみたものの、3人全員に無視されあえなく玉砕。。。クラクフに来た時みたいなバタバタはもうおなかいっぱいだけど、こう静かすぎるのもなんとなく不安な気持ちになるわ・・・。
 


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 昨夜はアウシュビッツについてあれこれ考えた。
 収容所の中で、一般の人は昨日私が見たバラックの狭い狭い木製の3段になったベッドにワラを敷いて寝る。でも収容されてる人たちのリーダーになれば、一般の人に命令したり、専用の小部屋が与えられたりする。食事も多少は良いものになる。小部屋と食事の為にナチスに協力してリーダーになった人がいる。でもその人も生きる為に必死でそうしたかもしれないし、生き残るために死ぬ気でナチスに協力した人を責められる人がいるのか?とか。アウシュビッツの
ARBEIT MACHT FREI (労働は自由への道)
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って掲げられた門の下で、ゲラゲラ笑いながら写真撮ってたおばちゃんたちは何も感じなかったのかなあ?入り口でものすごい記録映画みた直後に!とか。

 ビルケナウをさまよってる時に出会ったポツダム在住の学者の卵、ナカガワくん(スネ夫似)に
「殺すために集めてきた人たちについて、名前と出身地を書類にして腕にはしっかり囚人番号の刺青して、1人につき3枚も証明写真撮って、キッチリ資料にして残してたところがいかにもドイツ人のすることやなあと思う。もしアメリカ人ならバッと集めてザッと燃やしてハイ終了、ってことになってたと思う」と言うと、
「ナチスにとってはそれが仕事だったから。どれくらいのユダヤ人を処分したかをハッキリさせておかないと、仕事の評価なんてされないでしょ?」
って言われたこととか。いろいろ。

 なんだか煮詰まってきたので気分転換に、レオナルド・ダ・ヴィンチ作「白テンを抱く女」
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が目玉のチャルトリスキ美術館へ行ってみる。絵画から天幕からエジプトからやってきたミイラまで、幅広く揃った博物館だった。

 続いてナカガワくんに教えてもらったヤギウエオ大学に行ってみたものの、日曜は閉館。そこで「塩坑に行ってみたら?」とホテルのフロントに薦められたのを思い出し、ライトバンみたいなバスに乗って30分くらい走った所のヴィエリチカまで行ってみた。
 昔塩を掘ってた跡だかなんだかで、入り口から地下に向かう階段を下りる下りる、1つ7段の階段を下りること54回、計378段の階段を下りきったかと思いきや、まだその下の広場にある塩でできたドワーフ(小人)とかキリスト像を見るために更に下りる。地底湖みたいな湖もあるし、シャンデリアが3つもぶら下がってる大広間もあってすごい塩坑だった。
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 が、いかんせん昨日のアウシュビッツ、ビルケナウがあまりにも強烈すぎて・・・観光地然としたヴィエリチカにはあまり共感できず。なんとなく疲れが増したような気がした。
 夜と霧、シンドラーのリスト、アンネの日記・・・知識だけで、アタマで分かってたつもりで全然実感できてなかったんだなあ、今まで。


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 今日は8:30発のバスに乗って国立オフィチエンチム博物館(アウシュビッツ)へ。
ナチスのユダヤ人収容所を当時のままに残すこの博物館は、見学していると胸が苦しくなるくらいに怖くなるところだった。
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 展示されているのは、収容された人が刈り取られた髪の毛、洗面器、ブラシ、歯ブラシ、櫛、靴、カバン、靴用のクリーム、入れ歯、子供服、義手、義足、眼鏡・・・どれもこれもがただの物体じゃなく、「何かを訴える」物体として迫ってくる気がする。特に靴!薄暗い通路の両側に、ものすごい量の靴が無造作に積み重ねられているところは、圧倒されて苦しくなって怖くて泣きそうになった。寒気がした。
 
 別の通路の壁には、ガス室や焼却炉で処分された人たちの写真がすごくすごくすごくいっぱい展示されてるけど、姉妹の写真が並んで展示されてるのを見て、「二人ともここで殺されたんや・・」と思ったら本当に悲しくなってきた。ガリガリに痩せた子供の写真や赤ちゃんのおしゃぶりの展示をみると、もう言葉なんか出てこない。
 ガス室、焼却炉、死の壁。知識として知っていただけの言葉が、今自分の目の前に迫っていることの重みで呼吸が苦しくなった。ここにあるのはただの古い建物じゃなく、ほんとに大勢の人の無念を吸い込んだ「何か」なんだ。

 ここに来たことは絶対に間違いじゃないけど、圧倒的な展示物の数に、虐殺された人たちの悲しみや恨みの声が聞こえてきそうな建物に、ものすごい圧力みたいなのを感じて辛くなってきた。こういう博物館が世界のどこにも二度と作られませんように、と真剣にお祈りしたい気持ちになった。

 鬼気迫るようなアウシュビッツを後にて歩くこと3キロ、ビルケナウ博物館にも行ってみた。
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 こちらは犠牲者の人たちの持ち物の展示品はなく、ただただものすごくひろい敷地内に、収容された人たちが生活していたバラックと、連合軍が到着する前に大量虐殺の証拠隠滅のために、ナチスが大急ぎで破壊したガス室・焼却炉の跡、ユダヤ人たちを運んでくる為の鉄道の引き込み線路が残っていた。
 当時のままのバラックは、もう本当にどうしようもない建物で、屋内でも足元は土のまま、造りは隙間だらけでしっかり上着を着込んだ私でも寒くて寒くて仕方がなかった。

 自分たちが生活してるすぐ隣に、明日は自分が入れられるかもしれないガス室が、明日は友達が焼かれるかもしれない焼却炉がある。そんな状況で毎日毎日、どんな気持ちで生活してたのかと考えると目の前が暗くなってきた。 
 人間が同じ人間に対して行ってしまったことの、なんという残虐。


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 翌日。部屋が狭っ苦しいなあと思いつつ、朝起き抜けにトイレに行くと、(私の部屋はシャワー付いてるけどトイレは共同)ベッドメイキング中らしき、シャワーなしの部屋のドアが開いてるのでちょっと覗いてみる。
 わっこの部屋全然広い!こっちの方が絶対居心地よさそうやん!替えてもらうわ替えてもらいますとも!って鼻息も荒く荷造りも済ませてフロントに直行。フロントは優しそうな男の子だったし、

「今晩から3泊するから!まけて~!」

とお願いしてみると、バスなしのツインの部屋を今と同じZt88でどうかと。部屋みせてもらったら広々してるし、ここでいいわって快諾して狭っ苦しい部屋からお引越し。
 
 お引越し最中、バッタリ日本人男性(20代後半とみた)と出くわした。彼もヒマだったみたいなんで朝ゴハン一緒にしましょって誘ってくれた。ドイツ在住のエグチさんて人で、


「これからポーランドとチェコをまわろうと

思ってますけど、それからの予定は未定なんです。

足の向くまま気の向くまま」


とかなり頼りなくあやふやなプランしかない私に「もし旅の途中でドイツに寄ることがあれば泊まってっていいですよ」と。わーーーいラッキー!ではではもしかしたらお邪魔するかもですがよろしくお願いします、と前倒しのお礼を言って朝ゴハンもご馳走していただく。ありがとうエグチさん。
 アウシュビッツ収容所への行き方とか色々教えてもらい、いつもの様に薄っぺらいガイドブックは役に立たないので早速観光案内所へ行ってみる。そして

 オフィシエンチム(アウシュビッツはナチスが付けた名前で、元々の地名はオフィシエンチムなので)行きのバスの時間と乗る場所教えて!
ここから行ける観光地でお勧めの所があれば行き方教えて!
クラクフのタダの地図ちょうだい!


とたてつづけに言ってみたら要望が全て通ったのでとっても驚いた。ここは既にスロバキアではないのだなあ・・・。英語も普通に通じるし。
⇒ 続きを読む

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 クラクフまで一緒のおっちゃんに聞いてみたら、「クラクフ到着は18:00」って言ったような気がしたので電車降りる前にスッキリしとこう!と思って行った車内のトイレは・・・今までの景色の素晴らしさを完膚なきまでに打ちのめす、

ものすっごいきったないトイレ

で泣きそうになった。。。

 クラクフに着くまで我慢する自信がなかったから、覚悟決めてその床と言わず便器と言わずナニナニで汚れまくったトイレで用を足してはみたものの、備え付けのトイレットペーパーが・・・

「新聞紙巻いてみました」

って感じで紙質は強烈に悪いし、使い始めのノリのところもこれまた頑丈で、ベリって剥がしたらノリで貼ってる部分、

厚さ1センチ分の紙がいっぺんに剥がれた。

ああなんて硬い紙に頑丈なノリ・・・。あったかい便座とウォシュレットが懐かしい。。。

 結局クラクフには19:40に着いた。
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お約束のぼわーっとした画像。 


 予想外に大きくてキレイな駅で驚いた。今日はビックリしたりドキドキすることばっかりだったので疲れた上に、暗いし寒いから安宿探しはお休みして、そのへんにいた女の子に駅から一番近いホテルはどこ?って聞いたら「エウロペンスキ」って教えてくれた。
 早速行ってみたらフロントも英語通じるし、シャワー付の部屋が1泊Zt(ズウォティ。ポーランドの通貨)88でちょっとお高いけど二つ星☆☆やしもういいやって決めちゃう。部屋にはTVもあるし、久しぶりに文明社会感を味わえるかも。あーしかし今日は疲れた。なんとかポーランドに入れてよかった~!

 青い上着のおばちゃんとクラクフまで一緒やったおっちゃんとタヌ夫を運びに駆け戻ってきてくれたおっちゃんたち、みんなありがとう! 

 ホテルにチェックイン後、お水買いに行ったりバルバカン(馬の蹄鉄の形をした建物)を探し雪降るクラクフの町を歩いてたら地図も何も持ってないのでワケわからんくなってきた。なんとかホテルに戻ってきてTVつけたら、あらっX-FILEやってる!しかし・・・

スカリーとモルダーのポーランド語吹き替えが

同一人物(しかも男の人)だった


聞き始めた時の違和感ったらなかった。せめてスカリーは女っぽい声色を使って吹き替えてほしかった。。。



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